
アルミボディからくる軽快な身のこなしと唯一無二の存在感、それが気に入れば購入して間違いはないと思います。
凄く速いとか、凄く静かとか、凄くハイテク満載だとか、そんな事は正直無いです。
ただ、全てにおいてバランスが取れていて、乗っていると非常に心地が良いです。
これは乗って所有しなければ、なかなかわかりにくく伝えにくい事なのが本当に歯痒いです。
車が好きな人から見れば、XJは低いプロポーションのX308までがジャガー!という人もいるでしょうし、新しめで独特の存在感があって好き!という人はX351でしょう。
それと比べてX350は影が薄いです。
X350がデビューした当時、私は中学生でしたがデビュー時は正直全く記憶に残っていないですw
ただ、007のカジノロワイアルで特徴的なテールライトを見て「なんかカッコいいかも…」と思った記憶はあります。
時は流れて30代半ば、まさか自分が所有するとは思っていませんでした。
今までライツレ世代のBMWを所有していて、次はどうしようと中古車で色々チェックしていて目を付けたのがX350でした。
当時の雑誌やカタログを買い漁ってX350について色々調べれば調べるほどに「凄い車」な事に気がつきました。
このサイズでアルミモノコックのFRセダンなんて他を探しても無いはずです。
そしてジャガーが完全新設計して作り上げたXJに乗ってみたいと思い購入してしまいました。
ドシャッっと特徴的な音のドアを閉め、鍵穴にスタタタッと鍵を差し込み、「キュカカカカ!」となんとも言えないセルの音を聴き、シフトノブをシタタタッと動かし、ミシリとも言わないボディとエアサスによる極上の乗り味を感じつつ何とも言えない満足感を得て、滑らかで手触りの良いレザーとウッドのコンビハンドルを緩く握り、意外に機敏なハンドリングを楽しみつつ優雅にちょっと速いペースで駆け抜ける…。
本当にいい車です。
買ってよかったと心の底から思えます。
本当にいい車です。