
みんカラは主に車の話題を中心に、記事を書いております。
今回の、地震はみんカラにも多大なる影響を与えているのではないかと思います。
今まで何回か、特に被曝関係の話題を記事に致しましたが、今回を最後にしたいと思います。
実際にはまだまだ、福島原発は予断を許さない状況だとは思いますが、これからは明るい話題や、復興に向けて我々も通常の生活パターンに戻るのも必要なのではと感じています。
さて、今回はサーベイメータという測定器を用いて測定した、空間γ線量率のデータです。場所は東京23区の上の方です。
装置が安定するまでしばらく置いて、データを読み取ったものです。
ここで、「屋外(1階:喫煙所)」とは屋根のある建物と建物の間の渡り廊下部分になります。同じ位置の2階部分が「屋外(2階)」、3階部分が「屋外(3階)」です。なお、最初は「屋外(1階:喫煙所)」しかとってませんでした。
ちなみに赤いラインが通常の自然放射線レベルです。最初は0.1マイクロシーベルト毎時以下でしたが、雨の後に、やや上昇しました。その後、徐々に低下しています。これは、文部科学省の東京のデータと同様です。雨の後に上昇したのは、空気中に漂っていた放射性ヨウ素やセシウムが雨に取り込まれて、降ってきたためと思われます。なお、中庭のデータが約3倍くらいになっていますが、これは、中庭が雨がしみ込みやすい素材になっていて、放射性物質が多く存在するためと思われます。
よく見ると、一日当たり約10%くらい減っています。放射性ヨウ素は半減期8日で、1日あたり約10%減ります。8日経てば、中庭もほぼ0.1マイクロシーベルト毎時、程度になると考えられます。
雨がしみ込んでいる地表は線量が高いですが、γ線は距離が遠くなると影響が小さくなるので、2階に上がると1階より少なくなり、屋内に入ると遮蔽効果で外より少なくなります。
自然放射線の2倍程度がどのように影響するかですが・・・・
0.1(マイクロシーベルト/時)×24(時間/日)×365(日/年)=0.876(ミリシーベルト/年)
となります。
自然放射線からの被曝は2.4ミリシーベルト/年というデータが良く使われますが、これは全世界平均です。日本ではラドン・トロンなどから0.4、カリウム40などの天然の放射性物質の内部被曝で0.41、宇宙線から0.39ミリシーベルトを年間受けます。それ以外に自然γ線が0.38ミリシーベルト/年、合計で1.58ミリシーベルト/年となります。この自然γ線から受ける被曝が現時点では約2倍になっています。
世界にはインドのケララ地方などでは10ミリシーベルト/年と言う地域もあります。これらの地域で健康被害が出ていないことから、自然γ線による被曝が約2倍になっても問題はないと思われます。もちろん、新たに原発から大量に放出されなければ、どんどん減っていくはずです。
因みに胸部X線検査などの医療被曝は日本人平均で2.25ミリシーベルト/年です。
Posted at 2011/03/31 12:03:39 | |
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