
スプラッシュはオペルから依頼を受けて開発した経緯があり
スピードレンジの高い欧州での性能を満たすために
何度もダメ出しを喰らいながら開発していたみたいですね
開発の際スズキ側での考えは初代アギーラの【日本のワゴンRワイド】
延長線上で日本で作っている車体を流用し足を固めてオペル側に
提出した所120km/h程度で不安感を覚える作りに怒り出し即やり直しを
要求しました
どこまで言ったのか定かでは無いですが出ないにしても200km/hに
耐えるシャシー性能を要求したのです【メータが200まで刻まれてる理由は
それの事かも知れませんが正確にはわかりません】
なのでシャシーの見直しを図り各部を補強板で覆い水準を満たした状態で
テストした所剛性は上がりましたが今度は重量が増えてしまい燃費に影響を
及ぼす事となりました
そこで一旦白紙にしシャシーそのものの構造からやっていったんですね
溶接個所を増やし【同時期のスイスポより多い】フロアのリブ形状を変えて
接着剤も使用し足回りは明らかに上のクラスの強度を有したものを使用しました
出来上がった車は当時のVWポロと同水準の剛性で安全かつフロアが音を上げない
強靭なコンパクトカーになったわけです
普段乗っていると路面のうねりや段差を「タンッ」といなし高速でも
不安感の無い見事な走りを見せてくれます
土台が丈夫に作ってあるとこんなにも車は楽しくなる好例だと思います
惜しむらくは脆弱なCVTを日本に導入した事と予算の関係か
旧世代の電動パワステのコラムあたりの剛性が低い事です
ここがちゃんと出来てたらなと運転してていつも思います
まとめるととにかく車体が上のクラスを目指して作られてて丈夫なので
発進・曲がる・止まる・が高水準で出来ており尚且つ安価な値付けで
市場に投入した事です
こういう基本をしっかり押さえた車ってありそうで無いのです
こういう職人が作ったみたいな車が今は余りないので非常に貴重な
車だとこう思うのでした
Posted at 2025/12/15 02:19:41 | |
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