
以下は私が実際に経験した「しくじり」です。 ご参考までにメモしました。
少し車いじりに慣れてくるとフロアジャッキが欲しくなります。
フロアジャッキは油圧でリフトアップしてくれるので効率的であり、かつスイング幅が大きいので車体の下に潜り込んでメンテナンスが可能になる等々飛躍的にメンテナンス範囲を広げることが可能になります。
但し、正しい取り扱いをしなければ命に係わる危険な状況に陥る可能性も大きくなることはご存じの通りと思います。
そこで、ネットやマニュアル等で使い方を確認してから実際に使用すると思いますが、殆どの動画やマニュアルに書かれていないことで特に注意が必要な点をここで述べさせて頂きます。
勿論、プロの方はこの点をご存じです。 しかし当たり前すぎて注意項目として指摘してくれる方は殆どいませんがアマチュア整備士にとってはあまり気にしないで作業を進める方が多いと思います。
それは、ジャッキアップの際に『フロアジャッキはリフトアップした分前進する』ことです。
ジャッキアップする際は車体が動いてはいけません。 必ずサイドブレーキや車輪止めで上げない方の車輪を固定しなければなりません。
何故ならば・・と説明する前に 下手な絵ですが上図を良く見て下さい。
●ジャッキが上げればその分フロアジャッキ自体が前進します。
●ジャッキが前進できなければ車体が動いてしまいます。 この場合、ウマをかける場所も動いて目的の場所へ正しくウマがかからない場合があります。
●従って車体は固定しなければなりません。
●ジャッキも車体も動かなければ、ジャッキアップポイントからジャッキが外れて車体に大きなダメージを与えてしまいます。 非常に危険です。
●従って、フロアジャッキだけが動き、かつスムーズに前後する様な固くてフラットな床面で作業することが必須となります。
ポイントはジャッキのレバーを押し下げた時にジャッキが上がると共にジャッキの車輪が回転することを目視確認することと思います。
●固い床面が確保できなければ、ホームセンターで長さ1mくらいの鉄板かチェッカープレート(縞鋼板)を調達し、裏側のフラット面をジャッキ使用の際に使用することをお勧めします。(調達の際に裏がフラットであることを確認して下さい)
鉄板を使うとジャッキの移動抵抗が減って、コンクリート面よりも軽い力でリフトアップすると感じました。
最後に:この投稿の関連URLとして私が長きに亘り参考にしているプロのYouTube動画を紹介します。
Posted at 2023/06/19 17:30:54 | |
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