
前に南青山の岡本太郎記念館で購入したこの本を読み終えました。
まず目を引くのは表紙の鮮烈な赤。

(↑岡本太郎記念館の展示)
この本は血についても語られています。
表紙の題字は著者が“描いた”ものです。
記念館に行った時買ったもう一冊『ドキドキしちゃう』は、彼が描いた書(字)が収録されたものです。帯の「字は絵だろ。」という一文が面白いくらい強烈過ぎて買っちゃいました。
有機的で躍動感のある字です。
読み終えた後改めて表紙と直面すると、本当によくこの本の内容や情感が表されているなと思いました。
万博前に執筆された連載「わが世界美術史」がもとになって作られた本です。
万博準備中に綴られた文章だと思って読むと、すごく尊く感じますね。
「芸術は爆発だ。」という言葉に代表されるように、彼の芸術は直感的だと思います。
しかし彼は若い頃フランスに滞在し西洋の美術や価値観などを学び、数々の著書があることからわかるように、理知的で知見が広い人でもあるんですね。その上でこの発言があったり自由な芸風であるので、説得力があります。
西洋やキリスト教からは離れた芸術を直感的に、イマジネーション豊かに解説しており、専門的なことが分からなくても読めると思います。
本来芸術とは何事にも捉われず自由にのびのびと表現したり接するものだという彼のポリシーがよく伝わってきました。
宇宙のように理屈を超えて膨張し続けた彼は没してもなお、作品を通して世界や人々にエネルギーを与え続けることでしょう。
まるで太陽のように。
Posted at 2024/09/18 19:08:41 | |
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