2011年10月27日
普段書いている日記と何の関係もないですがちょっと食料自給率について自分の考えをまとめたいのでまとめがてら書いてみます。
日本の食糧自給率は約40%、先進諸国の中では群を抜いて低いという話らしいです。
農水省の調べによると・・・
オーストラリア237%、アメリカ128%、カナダ145%。ヨーロッパではフランス122%、ドイツ84%、イギリス70%もあります。
確かに低い。
でも・・・
日常的に見る食材で国産以外のものってあまりないしおそらくみんなそんなに買ってないんじゃないでしょうか?米はもちろん、野菜は国産のものがほとんどだし、肉も海外のものもあるにしてもスーパーにいけば半数は国産じゃないでしょうか?
他の人は知らないけれど我が家は肉も国産を買っているよってご家庭は結構多いんじゃないでしょうか?我が家もそうです。
ではなぜこんなに低いのか。
これはご存知の方も多いかと思いますが計算方法にカラクリがあります。
日本の政府がいう食料自給率の計算方法は・・・
国産カロリー(1000kcal)/国内供給カロリー(2550kcal)=39%
このようにカロリーで計算されています。
米・野菜・肉の中でカロリーが一番大きいのは当然肉ですね。
あれ?肉も国産では?って思うかもしれませんが、ここにカラクリがあります。
日本で育てられた家畜でもエサが海外産だったら国内生産カロリーとして計算されません。
つまり・・・豚肉は52%が国産でもエサが輸入だからカロリーベースでは5%になるんだとか。
それに比べほとんどが国産の野菜はカロリーがほとんどないため自給率向上にはほとんど貢献していません。
これが目にする食べ物は国産が多いのに自給率が低いカラクリだったわけです。
では、この食料自給率他の国もそういう計算をしているのかというと違います。
カロリーベースで計算しているのは日本と韓国二カ国だけだとか。
じゃいったい先に述べた他の先進諸国の自給率は何なんだ!!というと
計算方法が違います。自給率の計算はカロリーベースと生産額ベースというのがあります。
生産額ベースの計算方法は
国内生産額/国内消費額で計算されます。
これで計算された値をどげんかしてカロリーベースに計算しなおした数値らしいです。
さて、話を日本国内に戻します。日本は知ってのとおり大量の食べ残しが廃棄されています。
カロリーベースの計算にはこの食べ残しも分母に入っています。どういうことかといいますと・・・先にあげた式供給カロリーは2550kcalとなっていますが実際の摂取カロリーは1900kcal程度だそうで650kcalは捨てられていることになります。で分母を本当に摂取しているカロリーに直すと日本の自給率は53%になります。
さらにおかしな点をあげると・・・確かに家畜のエサを輸入しているからその分は差し引く、これはわかりますが他の農産物に与えている資材は輸入されていても計算にいれられてない。つまり、ハウス内の暖房に使う石油や化成肥料は含まれていない。
おかしな点がたくさんある計算方法だがこれは実は日本の官僚が考え出した計算方法だそうな。
もう日本の官僚が考え出したってだけで信用度がガタ落ちなこの現実(^_^;
実は生産額ベースで計算すると日本の自給率は70%近くあります。
ではなぜ国民の不安を煽るようなことを政治家達がいいふらしてまわっているのか・・・
長くなったので続く・・・のか??
Posted at 2011/10/27 22:15:42 | |
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