ふと、ネットで色々見ていたら気になる記事を見つけました。モーターファンの開発主査の佐賀尚人さんに対してのインタビュー記事で、SKYACTIV-Xエンジンについて答えられています。
興味深かったのが、
①日本ではXの比率が全体の5%しか選ばれていない事。
②数多く搭載されているXのセンサー類のデータは、コネクテッド技術を通して膨大な量のデータとしてマツダに集められている事。
③そのデータからもほとんど不具合は出ていない事。
④今後のXは「気持ち良さ」をいかにわかりやすく表現し、伝えていくか(針の動きだったり、エンジンサウンドだったり、トルク・パワーの出し方だったり)をうまく開発していき、これからのユーザーだけでなく、今乗ってもらっているユーザーにも何とか還元できないかと考えている事。
といった点です。
①のXの販売比率が日本では5%に留まっているというのは、欧州のようにCO2規制によりX以外だと国にお金を支払う必要が出てくる等の規制の背景も無く、かといって装備や見た目にはほぼ変化は無い状態で約70万円高というのはやはり大きいです。もちろん長く乗るとそのエンジンの本質の良さに気付けるのですが、ディーラーの一周の試乗ではなかなか伝わりません。充実した装備も全く差をつけられていないので、ならXで無くても…となる方も多数いると思います。それだけ、他のエンジンの価格に対する装備のコスパが高いと思います。もう少し…、わかりやすくXならではの違いを出してもらえれば…。
②と③については、コネクティングサービスがこういった形でリアルタイムでデータ収集に活用されているとは知りませんでした。この方がメーカーへのフィードバックも早くなり、それだけ改善も早まると思うのでとても良いと思います。不具合もほぼ出ていないというのも驚きでした。バッテリー上がりや給油口などエンジン本体以外の要因の不具合は出ていますが…(苦笑)
そして1番興味深かったのは④についてで、①の感想でも話した通り、良さが伝わりにくいというのはメーカーでもちゃんと把握しているようで、いかにわかりやすくするか開発していき、それを現ユーザーへもなんとか還元したいとの事です。ハードウェア的(部品的)には難しいかもしれませんが、ソフトウェア的(プログラム修正的)な変更で印象を変えられるのであれば、リプロで可能かもしれません。ここは本当に楽しみに待ちたいと思いました。コネクティングサービスを通してメーカーと一緒にSKYACTIV-Xを育てていっているといった感じの中で、メーカーの現ユーザーに対するうれしい配慮が感じられました。他のメーカーではここまで考えてはなく、改良に役立てるくらいにとどまるのではないかと思います。それが初期型を買った人の常だと思っていたので…。
マツダというメーカーに改めて感心した記事だったので、紹介させてもらいました。
Posted at 2020/08/12 18:29:38 | |
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MAZDA3 | 日記