
※其の壱からの続き
③あの人は今?
11年前の年末に米国のジョン・F・ケネディ空港で起きた、隣国人財閥子女が起こした事件をご存知でしょうか?
そう、日本でも連日報道された「ナッツ・リターン事件」です。
当時、隣国財閥で大韓航空の副社長だった、趙顕娥(チョ・ヒョナ)女史が、帰国に際し大韓航空機に搭乗していた際、機内で提供されたナッツの出され方に激怒し、離陸の為に誘導路に入っていたにも関わらず、提供したスタッフを降ろす為に、ターミナルに引き返させた事件でした。
まぁ、機内で対応したスタッフの手際も悪かったようで、それが更にお姫様の逆鱗に触れたようですが、いわゆるそれらが財閥の財閥たる所以として、隣国内では猛バッシングへと…。
更に、機内で対応し降ろされたスタッフは解雇となり、会社の対応にも批判が集まり…。
親父の会長も頭を下げる事態となり、その後にはお家騒動となり、隣国財閥の実態が世間に晒される事に…。
こうなりますと、格差社会に不満を抱いている隣国民には、この上ない社会に対する不満のはけ口となり、このお姫様は「ナッツ姫」と呼ばれ、連日メディアの晒しモノとなりました。
その後には、妹もパワハラで、部下にペットボトルを投げつけたとかで、「水かけ姫」と揶揄され、母親も密輸疑惑で、確か有罪になったのでは?
そうして、この「ナッツ姫」は、責任を取っての大韓航空社の副社長職を辞任すると、親父の会長が亡くなるや、お世継ぎのお家騒動に発展。
あの栄光が忘れられず、弟(長男)と対峙するや、妹や母親は長男を推し、完全敗北。
オマケに、旦那からも離縁を突きつけられ、子供の親権も奪われ、踏んだり蹴ったり…。
ところが、親父の巨万の富の分与を受け、生活は安泰。
一応、系列会社の社長職は与えられたようで、平昌冬季五輪では、聖火ランナーを務めたりもしたようです。
ところが、財閥グループ全体の経営が厳しくなると、兄弟の不仲が再燃。
「ナッツ姫」は財閥から、完全に排除されてしまったようです。
しかも、親父の財産分与に寄る相続税(60億円とも言われ)を払えず、国からは督促状の山…。
見栄だけは人一倍の為、ソウルでも有数の高級マンションに住み続けていたようですが、それもとうとう、差し押さえになり、競売へと…。
ちなみに、前述の離婚も円満離婚ではなく、財産分与で揉めに揉め、資産の多い「ナッツ姫」ですので、裁判沙汰となり1億円以上の支払いを命じられ…。
親父は2代目だそうで、よく言われる言葉に、「3代目が会社を潰す」と言うのが有ります。
そう、創始者は裸一貫で頑張り、それ見て育った2代目は、更に業績を延ばし…。
ところが、3代目は、裕福な中で育って来たので、それが当たり前となるし、周りもそれなりにチヤホヤする訳で…。
しかも、苦しい経験が無いので、その対処も出来ないし、周りも「金の切れ目は縁の切れ目」となる訳で…。
④殆ど水のガソリン給油
ガソスタは、人件費の高騰から、セルフが増えて来ております。
まっ、利用する側も、「ボンネット開けてください」とか「タンクの水抜きはいかがっすかぁ~」等の無意味な点検や押し売りも無いことから、純粋に燃料投入に利用できることから、セルフの利用客も多いようです?
そんな利便性は、隣国も同じなようで、隣国にもセルフのガソスタは増えて来ているようです。

※約10年前の価格です(約10ウォン=1円)
ところが、サービスの内容をケチるどころか、販売する製品も、粗悪品に変えたガソスタが摘発されたようです。
場所は、全羅北道群山市(チョルラブクド・クンサンシ)のセルフ式ガソリンスタンド
ちなみに、この群山市には、以前、大宇自動車の工場が有り、私も、よく出張で行った場所です。
まっ、今は、その大宇自動車も潰れ、ここ群山市の工場も閉鎖されたようですが…。
で、問題の製品ですが、このガソスタでセルフ給油した10人余の客から、「給油後に車が止まった」と言う苦情が寄せられ、市がタンクのガソリンを分析した所、「99%が水」と判明。
原因は、ガソスタ店が故意に薄めたわけではなく、雨水が、老朽化した配管から、ガソリンタンクへ流れ込んだモノと判明。
故意ではないことから、市は注意処分にとどめ、店側も利用客に対し、修理費を補償すると表明したようです。
いやいや、ガソリンスタンドのタンクって、無限にガソリンを貯めておくことは出来ず、定期的に大元の供給会社からタンクローリーで補充するわけで…。
99%が水というまで補充しなかってこと…?
※其の参に続く
Posted at 2025/11/12 07:01:17 | |
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韓国 | 日記