バンとワゴン

これまで乗ってたTV2はバン、今度買ったTW2はワゴン。

エブリイやハイゼットなどと違って、4ナンバーディアスと5ナンバーディアスの違いって装備面で見るとわずかです。特に前期はワゴンがクラシックだけだったので、非クラシックのディアスはバンでした。

実際、初期型ディアスバンは後期ワゴンと装備的にはほぼ同じ。後期ワゴンではオプションのトノカバーが標準だったりとワゴン顔負けの部分もあります。

で、サンバーの場合、何がバンとワゴンの違いの原因かというと、リヤシートのリクライニング。

バンの要件には後部座席（シートを含む）の床面積より荷室面積のほうが広くないといけないと言うルールがあります。フロントシートの後ろから荷室後端までの半分以上を後部座席が占めてはいけないのです。この後部座席の範囲は、シートがリクライニングすれば、リクライニングした状態でのリヤシートの後端になるので、深く倒せるシートだと荷室面積が狭くなってしまいます。なので、ディアスバンのリヤシートは2段しかリクライニングしないのです。
対するワゴンには荷室長の制限がないので、深く倒せるシートにできます。

ディアスのシートはワゴンとバンでヒンジが違うだけらしいので、ヒンジを交換するとワゴンのように多段階でリクライニングできるようになります。が、厳密にはこれをやると保安基準に適合しなくなり、車検に通らなくなります。ただ、検査官がわざわざリクライニングの確認までしてないでしょうから、通ってしまうというのが現実のようです。

バンのほうが税金が安いので、逆の発想でバンのヒンジをワゴンにつければ構造変更で4ナンバー化できるなと思ったんですが、これよくよく確認すると税金だけでなく任意保険とトータルで考えないといけません。
昔は貨物は年齢条件が設定できなかったので、4ナンバーのほうが保険が安いという状況があったのですが、現在はその条件もなくなり逆に貨物用途の方が保険料が高いようです。
今回、TV2からTW2へ任意保険を入れ替えたのですが、20等級で1ヶ月あたり390円安くなりました。年間に直すと4,680円。自動車税は大半の軽バンが4,000円、軽乗用7,200円なので、トータルで見ると5ナンバーのほうがオトクということになります。等級が低ければこの差はもっと開くでしょう。

ということは、TV2のディアスならヒンジだけ交換して後ろめたい思いしながら4ナンバーで乗るより、構造変更して5ナンバーで乗ったほうが快適性でもコスト面でも有利というわけですね～