
年金にまつわる記事を積極的に読んでいると、「この言い方はちょっとアレだな」と思うときがあります。
老後の明暗は50代からの「駆け込み資産形成」でこれだけ変わる!賢い人がやっているお金の貯め方とは? ー DIAMOND online
(2024年10月20日 掲載)
https://diamond.jp/articles/-/352388
恐らく、そもそもの前提が異なるんだと思うのです。
記事を引用してみます。
引用1
年金だけで生活できている人は4割のみ(令和5年 国民生活基礎調査の概況)です。
引用2
他方、「生活が苦しい」と6割が回答していて、これから先、二極化が進むことが懸念されます。
引用3
世論調査(2023年11月)では、「全面的に公的年金に頼る」という人は26%しかいません。つまり、年金だけで生活できる人はどんどん減っていく懸念があります。
この記事は公的年金で生活費を賄えるのを前提にしていると思います。
公的年金はシニアライフの重要な資金源だけど生活費を全て賄えれるものではないと考えていますので、前提を変えて書き換えてみると
書き換え1
収入が年金だけで生活している人は4割(令和5年 国民生活基礎調査の概況)います。
書き換え2
「生活が苦しい」と6割が回答していて、老後資金不足が懸念されます。
書き換え3
世論調査(2023年11月)では、「全面的に公的年金に頼る」という人は26%います。つまり、老後資金の準備不足の懸念がある方が 4 人に 1人 いるということです。
同じ統計の結果を見ても前提が異なると表現が異なります。
記事では「国の年金に身を任せていても幸せな老後は訪れない」と書いていますが、老後資金が不足しないように準備するのに「自身がやる」のと「政策が不十分だからやらないといけない」ではモチベーションが異なります。
「自身がやる」よりも怒りパワーの方が始動性は良いかもしれませんが怒りパワーは長続きしないのがお約束です。
どちらにしても老後の資金不足に対応することに差異はありませんのでやるしかありません。
だってイヤですよ老後貧乏は。
【おまけ】
漠然と「なんとかなる」と思っていましたが、結婚し親も年をとり年金だけでは生活できない現実を知りました。
国は年金について「100年安心」と言いましたが年金だけで生活できると言っていないのに気付いたのです。
理想として「年金だけで生活できる」と表現していたのは野党で、国ではありません。
声高に繰り返し言うものですから「年金だけで生活できる」のが当然なんだと刷り込まれていたようです。
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Posted at
2025/02/14 05:08:37