523iインプレ、その2は運転支援システム編です。
今回借りたクルマに付いていた主なものを紹介すると、
1)アクティブ・クルーズ・コントロール(ACC)
2)レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警報)
3)電動パーキングブレーキによるヒルホールド
などです。
これ以外にも5シリーズには、パーキングアシスト(自動操舵?)、レーンチェンジウォーニング、ナイトビジョンなんつーのも用意されているようです。世の中にある電子制御系のデバイスのすべてがあるのではないかと思わせる内容です。
1)
まずはアクティブ・クルーズ・コントロール。車速に加えて前車との距離を見ながらスピードをコントロールします。前車が停止した場合は、ブレーキをかけて停止まで面倒を見てくれるので、街中でも結構使えます。加えて無駄なアクセルの開閉がなくなる分、燃費にも貢献すると思われます。実際、100キロほどの一般道だけのドライブ(4名乗車)をしてみましたが、出来る限りACCを使って燃費が9km/Lでした。これはかなり良い数値といえるでしょう。
2)
車線逸脱警報は、(たぶん)カメラでとらえた白線 対してクルマが近づきすぎるとステアリングに振動を出して警告するシステムです。もちろん、ウィンカーを出して車線変更するときはシステムはキャンセルされます。5シリーズには警報だけで、車線逸脱を戻すシステムは付いていないようですが、この次はそれをやってくるでしょう。車線逸脱警報は結構奥が深いようで、ベンツは片側(カーブの外側)しか警報しません。理由はやはりアウトバーンにあるようなのですが、超高速で走っている場合は安全が確認できれば車線をまたいだショートカット走行をする場合もあるようで、カーブ内側への逸脱は意図したものと捉え、外側のみ警告を発するという思想なのだそうです。もしかすると速度で動作を切り替えているのかもしれませんが、そのあたりは定かではありません。
3)
ヒルホールドは地味ですがなかなか便利というか快適な装備です。どちらかというと運転負荷軽減という役割がメインでしょう。スイッチをONにしておけば、信号停止などでパーキングブレーキがかかり停止を保持してくれます。もちろんブレーキを離しても停止したままです。このとき、ブレーキランプは点きっぱなしになっているようです。信号が青に変わってアクセルを踏めば自動で解除されますので手間いらずです。ACCで走りながらヒルホールドで停止アシストとなると足の操作は劇的に少なくなり、かなり疲れ方が違います。
心配なのは、こういうシステムに馴れるとペダル操作が荒くなるのではないかということです。今でもATしか乗ったことの無い方の大半は発進時のアクセル操作が荒すぎるというのが某自動車ジャーナリストのご意見です。ほんらいクルマという機械は(雨や雪でなくても)丁寧な操作が必要なものなのですが、そのあたりを制御が過度に介入することで本質を忘れてしまう危険があるかもしれません。
だからといって機械の進化は止まらない(というか、それが技術の方向性)ので、正しいドライビングの啓蒙が必要だと感じています。ドライビングスクールというと、クルマが好きな人向けと思われがちですが、もっと普通のひともそういう知識と体験(これが大事!)を持っておくべきだと思います。本来は自動車教習所がその役を担うのかもしれませんが。。。。
ACCを使っていると、もはやこれは自動運転の一種と言ってもいいのではないかという感覚になります。今、盛んに喧伝されている自動運転の技術は直近ではACCのような機能をさらに磨いて行くことになるのでしょう。
Posted at 2013/02/18 02:30:35 | |
トラックバック(0) |
LOVECARS | 日記