中村叶@網干の元GHｲﾝﾌﾟ海苔のブログ一覧

この土日は天候不順だったので、謎のクロモリ号のレストア作業をしました。
　購入当初から、謎のセルフセンタリングが発生するヘッドパーツを、DIYで交換しました。

画像上の工具は、ヘッドパーツを圧入するもので、ムサシで揃えました。お店の交換工賃の４分の１です。ヘッドをステン板で挟み、ナットを締めて圧入するんですね。
そして真ん中の棒は、ヘッドを取り外す自作工具です。パークツールの専用工具を参考に、会社に転がっていた鉄パイプに切り目を入れ、焼いて広げて、ヘッドチューブの内径に合わせています。効果は絶大で、ハンマー一撃でヘッドが吹き飛びます。
　外した古いヘッドのベアリングのワンは、固く締められすぎたまま磨耗して、玉の当たっていた位置がへこんでました。これがセルフセンタリングの原因ですね。
　今日はステムを磨き上げました。思ったより腐食が酷く、鏡面ポリッシュは無理でしたが、腐ったアルマイトよりはきれいになりました。初代オーナーの名が刻まれてますね。この謎のクロモリ号の正体を、彼に聞いてみたいものです。
　あとはチェーンを交換して、ブラケットカバーとバーテープを取り付ければ、謎のクロモリ号は変身完了です。

s-worksM4の後継ぎと言うか、繋ぎというか、そんな軽い気持ちで入手した、謎のクロモリ号。納車当初はジャンク感漂うポンコツさ加減で、本当にこれ走るの？　という気持ちにさせられました。
　ポチる前から判っていた、ズタボロタイヤと、自然製法でバテッド化していたワイヤーは、サクッと新品に交換し、経年車のお約束のねちょねちょブラケットカバーは、とりあえず余っていた6500アルテグラのものを無理やり突っ込み、ホイール振れとり、ベアリングのグリスアップ、サドル表皮張替、駆動系の清掃注油、仕上げに全体をコンパウンドで磨いたら、ポンコツから使い込まれた歴戦の勇者に昇格しましたｗ
　今日、初めての朝サイに投入しましたが、悪くない性能です。クロモリフレーム特有の、振動吸収性は素晴らしいですね。チェーンリングのギア比が貧脚の自分には高杉でややつらいです。あと久しぶりのＷレバーなので、何度も中指が空を切りましたｗ
　あとはぼちぼちとカスタマイズしつつ、暫くは楽しめそうです。ロードバイクがレーサーだけのものでなくなってきた昨今、クロモリブーム再来の理由がわかりました。

　
　M4ロードが引退してから、どこか心がぽっかり穴が開いている僕です。まだ解体もせず、一服の度に眺めても、飽きないです。
　M4ロードの後継は、神戸のフレームビルダー、VIVALOでオーダーすることに決めました。M4ロードの塗装、ジオメトリー、フレームの特性を、出来るだけ受け継がせるつもりです。多分それが出来るのは、ビルダーさんの作るオーダーフレームしかないと思います。それほどに、M4ロードは僕の体に馴染んでいたんです。
　しかし、それが手に入るのは諸般の事情により、来年の夏以降になりそうです。それまでロード無しはあまりにも寂しいので、繋ぎで安い中古車を手配しています。ヤフオクでポチった８０年代の謎のロードレーサーです。リア７速、フロントは懐かしのバイオペース、多分６００でコンポが統一されている所をみる限り、悪くは無さそうです。
　暫くは、このオールドスクールなロードレーサーに、お世話になるつもりです。

先の日曜日、漸く朝活の解禁となったので、愛機M4ロードで御津に久しぶりに顔を出しました。
自宅から堀市まで30分を切る、良い走りが出来ました。しかし、それがラストランとなるとは。
しかし、帰ってフレームを眺めていると、シートステーとシートチューブの接合部付近に見慣れない膨らみが見られました。金属疲労による、破断の前触れの可能性があります。
僕がレーサー全盛期だった世紀末はまた、アルミフレームの全盛期でした。しかしアルミは素材の特性から、クロモリのように長くは生きられません。最終的には物理限界がやって来るのです。
幸いにもM4ロードには、クラックはまだ発生していません。しかし、完全なる死を迎える前に、せめてその姿を留めたまま、引退させる事に決めました。

思えば14年前の今頃、初めてのレースで良い成績を収めようと、灼熱の太陽の下走り出してから、ずいぶん長い距離と歳月を共に走って来ました。加古川から長田の高校まで、重い教科書を背負い走り、鈴鹿サーキットで激しく戦い、太平洋を渡ってペンシルベニアからフロリダまで旅をし、しまなみ海道を走破しました。
こいつと一緒なら、誰とでも戦える、何も恐くない、そう思える相棒でした。
何より、魂が宿っているのが、感じられました。不思議な力で九死に一生を得たことがありました。
今も、未練タラタラです。

一つだけ復活する方法は、カーボンハイブリッド化することです。しかし多大な費用がかかる為、
老後の楽しみに取っておくことにします。その頃には、かつてのライバル達、素晴らしいアルミフレームのレストア技術も進化しているかも知れません。
まだ、諦めてないんです。さよならは言わない。その日が来たら、また走ろう、絶対に。

お昼過ぎ、無事に三女が生まれました。母子共に健康です。
次女のコピー品かと思う位、似ています。
これで男は僕一人ぼっち確定ですが、女たちに負けないようにパパ頑張ります。