車でカーオディオなんかいらない、と思っていた時期が長くありました。特にスポーツカーを駆る人は自分で拘ったり、メーカーが演出したエクゾーストサウンドを楽しむ人が多いのではないかと思います。
しかし、アウトランダーに乗り換えてほぼ常に何らかの音楽が車内に流れるようになりました。従来の車はロードノイズよりもエンジン関連の音のほうがずっと大きかったので、それが楽しみでもあったわけですが、静かなアウトランダーでは路面状況によってロードノイズの進入や残念ながらチューニングが行き届いているとは言い難いエンジン音が数少ない不満点となったりします。
ただ、それ以上にメーカーが拘ったという「ロックフォードフォズゲートプレミアムサウンドシステム」という存在そのものが一番大きく、音の演出だけでなく、左右のドアに奢られたロゴ入りのツイーターや後部の荷室に鎮座する大口径ウーハーなど見た目の演出もぬかりありません。
また、車速信号がヘッドユニットに入力されており、車の速度に応じて音質を変化させることでロードノイズなどの発生による音質変化を抑えようという細かな配慮も満足感の高いポイントだと思います。
Wikipediaによると、このロックフォードというブランドの特徴は「非常にパンチの効いたメリハリの強い音作りである」なのだとか。
海外モノの画質・音質については賛否もあると思いますが、ハデでメリハリが強く、音はズンチャカで、と私たち日本人の好みにそぐわない場合がありますが、そうした部分を三菱は日本人向けにチューニングを行っているそう。
これはある意味残念な反面、購入する年齢層などとの兼ね合いもあっただろうと三菱側の意図も察しが付きます。
ヘッドユニットに許された音のカスタマナイズは個人個人で様々だと思いますが、この「低音重視」な設計のせいでどうしてもパンチレベルや低音を上げていってしまい、輪郭を失ったレスポンスの悪い低音に不満を感じてしまいがちです。ここは心を鬼にして低音域レベルをやや下げ、中音域とバランスを取りつつ、パンチレベルで低音の好みを選ぶことで輪郭の際立つ低音を目指すのが良いのかもしれません。苦手とする高音域に関しては音場設定と上手に組み合わせてみるのがポイントだと思います。
ちなみに、国内仕様車と北米仕様車ではロックフォード・フォズゲート・プレミアムサウンドシステムのプログラムが異なっており、国内の「ノーマル」「ポップ」「クラシック」「ヒップホップ」「ロック」のうち、「クラシック」が「カントリー」になっていたりします。
これはお国事情なのでしょうが、どうせなら全部乗せちゃえば良かったのに、と思えなくもありませんね。
このロックフォード・フォズゲート、公式サイトではちゃんとOEM提供されたことが現地サイトで紹介されており、親切なことにFAQも用意されています(大抵は三菱ディーラーで聞いてね、という回答ですが(笑))。
1年このサウンドシステムと付き合ってみて、例えば、車速まで拾っているのであれば停車時にボリュームが自動的に下がる設定もあったら面白かったな、と思っています。
私だけかもしれませんが、信号待ちや有料道路でETCが付いていない場所で停車しなくてはならない場合、恥ずかしさもあってボリュームを下げるので(一人で乗っているときかなりボリュームを上げているので^^;)、ステアリングにミュートスイッチがあっても良かったかもしれません…って最初はMODEとMUTEを読み違えて押してしまい、大音量でラジオの「ザー」を聴くハメになったこともありましたっけ…^^;
ただ、1年乗っても全く大音量にビビらない内装やCDが6枚入るところはお気に入りですね。CDにMP3を入れておけばかなりの曲数を保持出来るのは純正カーナビを選ばなかったために…という問題を回避できます。また、ボリュームを上げてしまいがちではありますが、大容量アンプのお陰でボリュームを下げていても太い音を楽しめるのも魅力。
高音質であることは大切なのかもしれませんが、それ以上に数年にわたって長く付き合うことになる音だけにこうした癖のある音のほうがずっと愛着がわいたりするものなのかもしれませんね。
Posted at 2009/03/26 00:30:17 | |
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