2023年09月06日
2速へ入りにくい原因と対策
とがった変速比
ロードスターのMTは1速から2速へ入りにくいという話を聞いていましたが、実際に自分が乗り始めて、やはり同じように感じました。本当に何かしら故障しているケースもあると思いますが、ロードスター固有の特性に起因する場合もあるかもしれません。個人的には変速比が気になります。
変速比 1/2/3/4/5/6
ロードスター
MT 5.087/2.991/2.035/1.594/1.286/1.000
AT 3.538/2.060/1.404/1.000/0.713/0.582
Mazda3
MT 3.363/1.947/1.300/1.029/0.837/0.680
AT 3.552/2.022/1.347/1.000/0.745/0.599
GR86
MT 3.626/2.188/1.541/1.213/1.000/0.767
AT 3.538/2.060/1.404/1.000/0.713/0.582
上記はメーカーの主要諸元からの引用です。参考までにトヨタのGR86も並べました。
ロードスターのMTは1速の変速比が極端に大きく、2速とかなり離れています。これが1速から2速へ入りにくい原因の一つではないでしょうか?
1速から2速へシフトアップする場合
変速比が5.087から2.991へ大きく下がります。ほぼ5:3です。エンジンの回転数を約4割下げなければ、回転数が合わないことになります。シフトチェンジの間に車速が落ちないと仮定すると、1速3000rpmで走行中に2速へ入れる場合、1800rpmくらいで回転数が合ってシフトが入るはずです。現実にはシフトチェンジ中に車速が落ちるので、1800rpmよりもっと下がったところでシフトが入ると思います。
1速2000rpmで走行中の場合、1200rpmです。アイドリング回転数が900rpmくらいだとすると、最低でも1500rpmまでエンジンを回さなければ、2速に回転が合わないことになります。
シフトチェンジ中にギアが抜けて次のギアにかみ合うまでの所要時間とエンジンの回転数が落ちる時間を合わせないといけないので、ある程度エンジンを回した方が、エンジン回転が落ちる時間を長く確保でき、ゆっくり無理せずシフトチェンジができそうです。エンジン回転が落ちるのを待たずにシフトアップする場合、シンクロメッシュが頑張ることになると思います。
発進では、1速で走らず、すぐに2速へシフトアップすべし、という意見をみかけますが、ロードスターには向いていない可能性があります。1速と2速の変速比が大きく離れていることを考慮すると、1速である程度引っ張ってから2速へ入れた方がうまくいくかもしれません。実際、私は発進時に1速で3000回転くらいまで回してから2速に入れるようにすると、うまくいきます。しかし、上手な方や競技をする方はそうせずとも、1速から2速へ素早く変速しつつ、力強く加速することができるかもしれません。
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Posted at
2023/09/06 19:15:26
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