こんにちは。
仮にあなたが初めて参加するクラブのツーリングがあったとして、その紹介の時にコミュ力バッチリのリーダーさんが、「うちはゆるいクラブですので気楽ですよ!」とか最高の笑顔で言って下さると何か安心しますが、同じセリフを背の高い全身緑男が薄ら笑みを浮かべて同じことを言っていても信用してはいけません。なぜなら全国にロードスターのクラブは星の数ほどあれど、この全身緑男が会長に就任しているヴェールノアールというクラブは、会長を筆頭に選りすぐりのポンコツ会員が寄せ集まってしまった残念クラブだからなのです。そう、ロードスター乗りの吹き溜まり、それがヴェールノアールなのです。
この10月の、そう来週の週末にそのヴェールノアールの全国ミーティングが開催されます。全国ミーティングとたいそうな名前ですが実際には10台も集まりません。それでも良いのです。
私もその企画段階から関わっているので、当日のプランを脳内シュミレーションするのですが、実に!「悪い予感」しかしません!
…それでは、ネガティヴ思考をフルに使って、当日の悪い予感を予言の書として文に起こしてみましょう。
ほうせいさんこと湯浴みジジイ(湯ジージ)が、コロナ禍が明けても一向に活動を再開しないクラブを心配して兄貴肌で企画して下さった今回のミーティング。一月半の間じっくりと検討してくれたツーリングルートです。当日の慣れないグループ走行で、途中逸れて困る人が出ないようにと事前にルートがクラブBBS(今でもクラブの連絡手段がBBS)にアップされましたが、その意を汲み取ってしっかりとそのルートを地図で確認して頭に入れておこうとする人は、いません。みんな「前の車についてったらいいやろう」となんともいい加減なことです。
当日の午前11:00。某所で集合のはずの集合時間。関西組が到着しません。東名高速上り線、富士川SAに併設されている富士川スマートICの下り口は富士川SAの施設を利用すると下りられないのです!呑気に富士川SAのレストランで早めの昼ごはんをキメていた関西メンバーはこの事実を知り大慌てです。
さて集合場所では、会長が以前から「VR-Bの集まりのVert noiRは結成当初から他車でも歓迎が伝統です!!」と呼びかけたために、ロードスターだけでなく大きな大きなミニバンさんや流行のハイブリッドファミリーカーさん、さらにはおじいちゃんスペシャルの軽トラさんまで参加しておられます。どうすんだ、これ?
予定時間を1時間オーバーしてやっと全員が集合しましたが、会長が「初めて参加される方もおられるので自己紹介をしましょう!」と提案します。結婚式の挨拶のような1人15分の挨拶が終わった頃には全員に疲れの色が見え始めます。さあ、やっと出発か、という時にまた会長が、「並べて集合写真を撮りましょう!」とほざきます。
「会長!ピッタリ並べようにもロードスター以外のお車もおられるので会長の言うとおりにビシッと並べてなんて止められません!」「なに⁉︎そんなはずはない!ロードスター好きならどんな車に乗ってたっておんなじじゃないですか!」「そりゃ心は通じ合うかも知れんけど、車の寸法まで同じにはなりませんぜ。」と、メンバーと会長がアホすぎる会話を交わしているうちに、ロードスター以外の参加者の人々は、ややこしいヤバイところに来てしまったことに気付き、知らぬ間に帰ってしまわれました。
…そんなこんなで予定を2時間オーバーしてやっと出発です。
出発して数分。既にはぐれてどっか行っちゃった人がいるようです。
それでも気にせず(良いんか?)進みます。
「わしはただのクールな参加者じゃよ。」とよそ行きの顔をしていたmotoshi本人ですが、時間が無いにも関わらず、「絶対ソフトクリームを食べる!」と譲らず、高原の秋の寒い風にビュービュー吹かれながらオッサンソフトクリーム時間を満喫します。全員唇が紫色です。
予定していたチェックポイントにて、既に調子の悪いユーノスがいるようです。なんともなりませんのでほおっておきます。ここでまた会長が、「並べて集合写真を撮りましょう!」とほざきます。「もうちょっと前、ああ〜!行き過ぎ行き過ぎ、もうちょい後ろ!」が延々と続きます。時間が押して湯ジージの顔が青ざめてきました。
再出発し、「秋のベストシーズンですな。」とみんなオープンにして走っていると、霧が濃くなり雨が降ってきました。霧をわかすことを特技とするグリスさんが参加しているからです。雨でもオープン!とやせ我慢の会長がずぶ濡れで、ドアを開けたらザブーンと車内から水が溢れてきます。
すっかり冷え切った心と体ですが、ヴェールノアールのツーリングには必ず日帰り温泉入浴が組み込まれています。温泉に入らない人は束の間の自由時間です。メンバーから一瞬離れたことで我に帰り、「やっぱり来なきゃよかった…」となってる人が数人いるようです。
先程まで時間の遅れにイライラしていた湯ジージですが、至福のぬるいお湯の魅力には勝てず。時間を忘れて「ハァ〜…」と声にならない幸せの声を上げるのです。
本当に時間を忘れて真っ暗になって宿到着。駐車場は定番の「J」(砂利で未舗装ってこと)。
古民家を貸し切ってのおっさんまんじゅう合宿です。
早速始まった宴会は、ハリー会長のトークショーと化します。しかし会長のはちゃめちゃなロードスター持論に、鋭くつっ込み反論するほうせいさんとグリスさん。初参加のメンバーは苦笑いです。
…実はこの全国ミーティングはユーノスロードスターVRリミテッド コンビネーションBのオーナーズクラブの皮を被った「ハリー会長を囲む会ミーティング」なのです!「ハリーミーティング」なのです!言葉にするのが恥ずかしいのです!
…お酒が進み全員何を言ってるか分からなくなったころで就寝です。
二日酔いは絶対禁止。これは厳守ですね。
朝、2日目の集合時間に間に合うようあわただしくも出発したいところですが、遠方から参加のハシリアさんが揺すっても叩いても起きません。「…ここは私が防ぐ。私を置いて先に行け…。」とカッコいい寝言を呟いております。仕方がないのでチェックポイントの集合場所を記したメモ(A4紙)を顔に貼り付けて宿に置き去りにしたまま出発です。
初日のツーリングとJ駐車場のせいで汚れたロードスターが連なります。汚いロードスターに乗った疲れたおじさんの列を見た現地の人たちから「あんな車には乗りたくないわ〜」と後ろ指を刺されるのです。
後のチェックポイントでは、なぜか「どちら様でしたっけ?」のロードスターが増えています。「ロードスターが好きならみんな友達!」とのたまう会長が、行く先々で見つけたロードスターを無理矢理ナンパしているのです。さらに、一台増えるたびに「並べて集合写真を撮りましょう!」を連発します。もういいって!
どこを走ってるのかよく分かっていないメンバーがほとんどの中、ようやく最終チェックポイントに到着集合しました。会長から最後の挨拶があり、なんとなくうっすら仲良くなったおじさん達が別れを握手で惜しみます。「さあ、さようなら、出発しましょうか!」と今回の立役者の湯ジージが締めてくれたと思った瞬間、会長が「じゃあ、最後に並べて集合写真撮りましょうか!」と。
全員ズコーとズッコケてチャンチャン。
…と調子に乗ってこんな細かくポンコツ予言の書を書いてしまいましたが(会長、冗談ですからね。)、なんかほとんどこのような感じで進みそうな気がするのは私だけでしょうか…。
また今度、当日のブログをアップさせていただきますので興味のある奇特な方は懲りずに是非お付き合い下さいませ。
長いだけの何の役にも立たないブログを最後まで読んでいただきありがとうございました。
…では、メンバーのみなさん、当日はよろしくお願いします。
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2023/10/15 00:47:58