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まず初めに、今回の大地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。




３月１１日。

私は通常通り会社に出勤し、仕事をしておりました。

地震発生の３時前、ちょうど上司の車で他社への車の引き取りへ出かけている最中で私たちは山形市内を流れる「馬見ヶ崎川」にかかる橋の上を走行中でした。


車体が揺れ、橋も大きく揺れ、街灯は今にも折れそうな位しなっていました。

周りの建物からは水があふれるような勢いで人々が外に飛び出してくるのが見えました。


その瞬間、昼間にも関わらず辺りがうす暗くなったことに気が付きました。



停電でした。



街の明かりがすべて消えました。信号も街灯も看板も何もかもが暗くなり道路を走るクルマが渋滞し始めてくるのが解りました。

何とか無事に他社ディーラーへたどり着き、クルマに乗って会社に戻ろうとしましたが、道路全体が渋滞していて進むことができませんでした。


この間にも揺れはずっと続きました。


わたしはとっさに情報が欲しいと思い、携帯のTVを起動して今どのような状態なのかどこで何が起こったのかを知りました。

何とか会社へと戻る事ができたのはそれから１時間以上経ってからでした。通常なら３０分もかからない距離のはずが渋滞と余震の影響もあり進むことができませんでした。



先に到着していた上司と同僚からは「大丈夫か」「よかった、安心した」と声をかけて頂きました。




その後、不定期に続く余震の中で我々は今出来ることを考えました。

当日に整備でお預かりしている車両はおよそ２０台ほど。そのうち今日納車しなければいけないのは５～１０台でした。



まずは「納車できるクルマは意地でも納車しよう。」



お客様の大半は日中、仕事をなさっております。
我々は自宅や会社にクルマを引き取りに行くことが大半の為、これからクルマが無くては自宅へも帰れない、移動も出来ないというような事態が起きる。その前にお客様にクルマをお渡ししなければ。


これが我々が出した答えでした。


そして電話などが通じる、通じない関わらず納車作業を開始。
渋滞して交通がパニックになっている街中を必死になって各会社、家庭に急ぎました。

そしてお客様からは大変な状況にも関わらず感謝の言葉を頂きました。



「もう、会社から家に帰れないと諦めてた。ありがとう」

「こんな状況にも関わらず本当に感謝します。ありがとうございます」

「これで家族と合流できます、よかったです」



涙が出そうでした。
こんなにも感謝されるとは思いませんでした。山形県という自動車が人々の移動主体となっているこの街でクルマが無いというだけでどれだけの影響が出るのかを身をもって体感しました。






その後、停電も復旧しガソリンの不足や食料不足、様々な情報が飛ぶなかで山形市内では元の状態に戻ろうとしています。

そして数多くの被災者が今も出続けています。怪我人、死者、行方不明者が日ごとに増えています。このブログを書いている今も体感できる余震がありました。


みなさんが寒さと空腹、不安と怒りをもって極限の状態で頑張っている。


なんとか命だけでも取りとめた人たちが懸命に生きようとしているのを毎日、マスコミというものを使って見ていると思うことがあります。



助けあい、励ましあって頑張る人がいる一方で自分のことしか考えていないような行動をとる人も報道で目にします。

これが人間だと言えばそれまでですが、国民全員がひとつにならなければいけない状態なのではないかと思います。



とても難しいことではありますがとても大切なことですよね。



ここまで勝手な事をずらずらと書きましたがこれが今の私の気持ちです。皆様がどう受け止めるかは解りませんが個人的な意見ですので聞き流してください。

わたしも一人の日本国民として、人間として、今出来ることをしたいと思います。



今後、この大災害の収拾がつくまでの一時的な期間、「Y.R.T.Agasuke」の更新を一時休止致します。

休止期間は決めておりませんが、必ずまた更新を開始しますのでその時まで皆さんお元気で。




Y.R.T.Agasuke Nac