
私は、今まで30台程の車を乗り継いできました。
速い高性能な車、内装が洒落た車が多く、大きくて重たい車は少なめ。
中でも特に気に入っていたのが、190E2.6、Audi90、BMW E36M3、NC250プログレの4台です。
4台に共通するのはボディサイズがコンパクトで内装が好きだった車です。
今回クローズアップするのはプログレです。

プログレはご存じの方は少ないと思いますが、私が保有していたプログレは内装がベージュ本革でウォールナットをあつらえたステアリングは掌にしっくり馴染み、内装の非常に高い質感に満足してました。
エンジンはクラウンにも搭載された2.5L直6で踏めば結構速く、エコ運転すれば燃費も良く、全長4.51m横幅1.7mという5ナンバーサイズ、視界もよく運転も楽しめるこんなにイイ車が何故売れなかったんだろう?と不思議に思いました。
確かにお顔はおブスでしたが、清楚な貴婦人のように上品な車でした。
トヨタが社運をかけてメルセデス190、BMW3シリーズに対抗する輸入車キラーとして開発されただけあって中身は非常に素晴らしかった。
ただ顔がブスすぎるだけではなく、当時の価格設定がトヨタのドル箱クラウンと大差なかったことが致命傷だったようです。
天下のクラウンと無名の小型車が同じような価格でどちらを選ぶかと訊かれたら、誰でもクラウンを選択したでしょう。
私が購入した中古のプログレは次の車を買い替える間の繋ぎとして半年くらい乗ったのですが、価格も50万円程度と非常に安かったのでもの凄い買得感があり好印象でした。
プログレは開発コンセプトや企図は大いに好感が持てるものでした。大型車こそが高級車であるという自動車業界のヒエラルキーを覆そうとした意欲作であったにも関わらず、トヨタ販売店のセールスマンに歓迎されず難販車として定着してトヨタ歴代の大失敗作として名高い車です。
まさにこの開発コンセプトをレクサスLBXで再チャレンジといったところでしょう。
これが成功するか否か、各方面で色々と言われていますが私はコンパクト高級車のニーズは確実にあり、BMWミニの成功こそその証です。
DSオートモビルやプジョーが日本市場で受け入れられているのも市場ニーズがあることを裏付けており、内外装がお洒落な日産ノートオーラやマツダSUVの販売も好調です。
LBXはブスではなく、結構な美人さんです。
LBXはプログレのニの轍は踏まないはず。
プログレ発売時に障壁となった上位車種との価格差について考察してみますと、
UXベースグレードと、LBXクール・リラックスとの価格差は少ないですが、UXはFスポーツのフルオプションだと650万円、LBXは両グレード共にフルオプションで550万円となります。
UXはSベンチレーションを始め、電動テレスコ、助手席Pシートも選択出来て、LBXの上位車種としての面目躍如しています。
LBXの価格は決して安くはないけれど、レクサスブランドの付加価値を鑑みれば決して高くはないと感じます
そう感じる方は購入するし、感じない方は購入しない。
極めてシンプルです。
LBXが売れるかどうか何とも言えませんが、私がかなり気に入って購入を決意した車です。
納車となったら大切に永く乗っていきたいと思います。
Posted at 2023/12/02 23:08:58 | |
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