
嫁の親戚が体験した話です^ ^
親戚が若かりし頃、友人に誘われて地元だけではなく態々他県に車で心霊スポット巡りをしていました。
その友人は見える人で親戚は見えない人。
なので、心霊スポットの場所に到達すると丁寧に懐中電灯やハイビームに切り替えたりして霊の居る場所を
照らして「此処に髪の長い女の人が立ってるぞ。」
とふざけた態度で親戚に説明してました。
そういう事を毎回やってたので親戚は気が気じゃ無いし、そんな失礼な事してたら帰りに不幸な事でも起きるのではないか?と考えつつ早く帰りたいと思ってたそうです。
ある日、〇〇県の大きな木がある心霊スポットに行く事になり、嫌々ながら同行したそうです。
深夜にその場所に着くとすぐに友人が「木の所に居るぞ!」とちょっと興奮気味に言って
やはり懐中電灯でその場所を照らし始めました。
しかし、今回は解説付きで照らす感じで、「今は俯いて立ってる。」、「こっちに向きを変えてる。」、「こっち見てる。」、「こっちに向かって来てる!!。」と友人は急に取り乱し走って車に乗りこもうとしました。
親戚は急な事だったので、出遅れてしまい、闇夜なので転んでしまいました。
転んだ瞬間、背面と後頭部にかけて物凄く冷たい風が
ほんの一瞬吹き抜けて行きました。親戚は起き上がる事よりも先に心の中で「ごめんなさい、もう来ません、許して下さい。」と念じました。
そして立ち上がり、
友人の車までフラフラしながら戻りました。
友人の車に乗り込むと友人の様子がどう見ても変なんです。
走って戻った筈なのに息が乱れてないし、平然とした感じだったのです。親戚が帰宅を促して発進するも移動中は全く会話など無くサイドミラーばかり気にしてたそうです。
そうこうしてる内に何とか自宅に辿り着きました。
車を降りる際に友人の顔を見たら顔色が悪かったので、「大丈夫?、気を付けて帰ってよ。」と声掛けてしたら友人はちょっと辿々しい声で「分かった、ありがとう。」と言ったそうです。
それが友人と交わした最後の言葉になるとは思いもよりませんでした。
親戚は次の日に友人が元気になったかどうか電話しましたが、電話に出ません。その次の日も電話に出ないので、その夜、友人宅に行きました。
友人宅の庭に車は停めてあるのに灯りが点いて無くて、玄関のチャイムを押しても応答無し。
帰ろうとした時に友人の職場の人が訪ねてきて無断欠勤が続いたので様子を見に来たとの事、一応、事件性があった場合に警察を呼ぶかもしれないので安否確認が出来る迄は一緒に居るように言われ、待機する事になったそうです。
友人の職場の人が電話し家族と大家さんの立ち合いで鍵を開けて家の中に入って行った所で家族と職場の人の「居た!、大丈夫か?」とかの声が聞こえて来ました。
家族が「心配お掛けして申し訳ない、後はこちらで何とかしますので、今日はお引き取り下さい。」
と言われて渋々帰宅したとの事です。
その後、友人は退職。直ぐに家族に連れられお祓いに行ったそうなんですが、憑いてる数が多くて祓いきれない状態、ふざけて照らした相手に祟られてる感じだそうです。最後に精神科に入院して生涯を終えました。
親戚があの出来事を振り返って「何も見えなかったけど、転んだ時に謝ったから俺は助かった。」と嫁に悲しくも真剣な顔で語ったそうです。
話は以上になります^ ^
閲覧ありがとうございました^ ^
Posted at 2025/09/10 15:03:15 | |
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