
新型ステップワゴン、ダサい、売れてない、失敗。そんなネットの情報にどうか惑わされないで、近くの販売店で一度試乗してみてください。
私はホンダの回し者でもなんでもなく、むしろ私自身も、私の両親も、妻も、妻の両親も、ずっとトヨタ車に乗り続けてきました。今でもトヨタのメーカーとディーラーには変わらぬ信頼を寄せているので、家族構成の変化に伴い私たち夫婦がミニバンに乗り換えることを決めたとき、新型シエンタや新型ノア・ヴォクシーという選択肢がすぐ目の前にありました。ついでに言えば、新型セレナの外装デザインに強く惹かれ、日産のグローバル本社ギャラリーと従兄弟の勤めるディーラーを訪れて真剣に購入を検討したこともありました。しかし私と妻は、「ステップワゴンって箱みたいでダサくない?しかもなんか売れてないらしいよ?でもフリードも見たいし一応行っとく?」といった程度の気持ちで訪れた最寄りのホンダカーズで、最終的に新型ステップワゴンを選ぶことになります。
新型ヴォクシーと新型セレナには既に乗ったことがある状態で新型ステップワゴンに初めて試乗したとき、「あっこれだ」という感覚がありました。静かな車内と明らかに少ない揺れ、しっとりとした乗り味、3列目の座り心地と見晴らし。カタログやスペックを見ているだけでは分かりづらい、確かな魅力がそこにあったのです。この車だったら山道でも妻や子供たちが酔わないだろうなという直感は、納車後初めての年末年始に訪れた伊豆の山中で確信に変わりました。

後から知ったのですが、「ミニバンは箱」というのが新型ステップワゴンの開発コンセプトの一つだそうです(出典:モーターファン別冊「新型ステップワゴンのすべて」p.15)。その意味では、私たち夫婦が最初「箱じゃん」と思っていたのもあながち間違いではなさそうです。家族みんなを快適に運んでくれるこの「箱」を我が家にお迎えできてとても嬉しく思っています。