週末の雨降りが続きますね~
西日本は、大雨への警戒情報も
出ておりますので・・・・
警戒情報が出ている地域の皆様は
今後の情報にご注意ください<(_ _)>
さて・・・
ネットを徘徊せていたら・・・
こんな可愛らしい
河合奈保子さんを題材にした
イラストを見つけたので・・・
画像をお借りいたしました♪
このイラストを描かれているのは
近藤こうじさんという、プロの方の様です
近藤こうじさんのイラスト一覧 - Buhitter
題材となっているのは、「スマイル・フォー・ミー」の
歌唱をされている・・・奈保子さんです。(^^♪
さて・・・先日、お亡くなりになった
千家和久さんについて・・・色々情報を見ていたところ
河合奈保子さんの初期作品に多くの作詞提供のある
竜真知子さんに関して書かれた
興味深い記事に出会いましたので
ご紹介させて頂きます。
70年代歌謡曲から見える新しい「愛のカタチ」
阿久悠から竜真知子へ、「複数恋愛」のひそかなメッセージ
舌津智之 ( 立教大学文学部教授)
竹内まりやが河合奈保子に詞と曲を提供した〈けんかをやめて〉(82年)も、
同時に「ちがうタイプの人を好きになってしまう/揺れる乙女心」を扱っている点で、
複数恋愛ソングの系譜上に位置づけられる。
竹内は、クリス松村との対談の中で、
「河合奈保子ちゃんがハツラツと歌う
〈スマイル・フォー・ミー〉を聴いて」いたら、
「なんとなく〈けんかをやめて〉のフレーズが浮かんできたんです」
(「音楽ナタリー」
https://natalie.mu/music/pp/takeuchimariya02)と
語っている。
このとき竹内は、〈スマイル・フォー・ミー〉(81年)の詞を書いたのが、
自らのヒット曲〈ドリーム・オブ・ユー~レモンライムの青い風〉(79年)の
作詞者と同じ竜真知子であることを意識したはずだ。
上記2曲のつながりは、河合の歌に出てくる「レモン色の風」、そして
竹内の歌の副題である「レモンライムの青い風」というフレーズを
並べただけでも直感できるだろう。
竹内の歌のリフレインとなる「Dream a little dream of you」という
英語の一文は、「Dream a Little Dream of Me」とい
うジャズ・スタンダード曲の書き換えである。
最後の「ミー」を「ユー」に換えることで、
行為の主体は「あなた」(=「私の夢を見てね」)から
「私」(=「あなたの夢を見る」)に反転する。
竜が数多く手がけた河合の楽曲は、いずれも複数恋愛を扱うものではないが、
本稿の最初に述べた通り、ポリアモリーが有意味なのは、
それが恋愛の形をめぐる男女の不平等を批判的に透かし出すからである。
実際、男女の平等な関係性を描き出すという意味において、
〈スマイル・フォー・ミー〉は名曲である。阿久悠の言葉を借りるなら、
「男性が勝手に作り上げたロマンチック」ではなく、
「信頼し合って、対等で、なおかつロマンチックという感情」
(前出『NHK人間講座 歌謡曲って何だろう』)に満ちている。
そこでは、「めぐりあって 求めあって」と、相互的な関係性が強調され、
「Smile for me/Smile for you」と、交わす微笑みも決して一方的ではない。
また、「軽くふれただけの淡いくちづけ」という表現は、
どちらがどちらにキスしたのか、「する側」と「される側」の
区別を曖昧にする。
加えて面白いのは、「両手広げ 私を抱いて抱きしめて」という一行である。
これは、受け身な女性の描写のようにも見えようが、両手を広げた男性に抱きしめられるには、
まず女性の側から相手の腕の中へ飛び込む必要がある。
男性が広げる両手はしたがって、女性の主体性を歓迎する。
ゆえに、両手を広げるしぐさは竜のお気に入りである。
先にふれた〈ドリーム・オブ・ユー〉の語り手は、
「あなた両手広げてきっと迎えて」と言っているし、
河合奈保子の〈夏のヒロイン〉(82年)も、
「ひろげた両手に抱きしめられた午後」をいとおしむ。
(そういえば、阿久悠の作詞による桜田淳子の〈十七の夏〉(75年)にも、
「裸足で駈けてとんで行く/広げた腕のその中へ」という一節があった。)
新しい女性像を打ち出していた70年代歌謡曲
同様に男女の相互性を感じさせる竜の作詞作品として、
桑江知子が歌う〈私のハートはストップモーション〉(79年)にも
ふれておきたい。「マンションのエレベーター降りたとたん/出逢いがしらはじけた熱い視線」は、
平等なときめきを生む。
一方が他方を客体化する構図ではない。
この点、AKBグループの女性アイドルたちが、「僕」を主語にして、
男性から女性に注がれるまなざしをなぞる保守性とは一線を画している。
そればかりか、桑江の歌は、「私あなたをはなさないわ」と女性が
言い切っている。
かつて、女性の主体的な意志表示は、
麻丘めぐみが〈芽ばえ〉(72年、千家和也作詞)で歌ったように、
「もうあなたのそばを離れないわ」というモードにとどまっていた。
男性についていく女性(「離れないわ」)から、
男性をリードする女性(「はなさないわ」)への変化を示すこの歌は、
時代の歩みに寄り添った名作である。
70年代から80年代半ばにかけ、(フェミニズムという言葉は使わずとも)
新しい女性像を打ち出し、流行歌の審美性と政治性を両立させた名曲たちは、
今なお――いや、今だからこそ一層――聴き手の心に響く。
そして、そうした名曲の多くを手がけた竜真知子は、
阿久悠の後を継いだ言葉の紡ぎ手として、今以上に注目されてよいはずだ。
Jポップ時代の今、女性の自立や主体性より、可愛らしさの「正義」や
モノ化された女性の「トリセツ」を発信するような反動的傾向は強まっている。
そんな時代であればこそ、女性が輝く社会の導きたりえた昭和歌謡の魅力は
未来に語り継がねばなるまい。
2018/09/28 時事オピニオン配信
文学部の教授らしい、面白い歌謡曲の考察として
拝読させて頂きました。
という事で・・・今宵の奈保子さん動画は
竜真知子さんの作詞された曲より・・・
ファーストアルバム「L0LVE」より「LOVE」
アルバム「サマーヒロイン」より「I My Me Mine」
そして・・・
「スマイル・フォー・ミー」を・・・♪
おまけ・・・
こちらの動画で、奈保子さんは・・・記事内に記載のあった
桜田淳子さんの「十七の夏」を(1分43秒位から)
歌まねしていますが・・・ハイレベルの完成度です♪