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本日発売の

週刊ポスト　3/1号 で

「河合奈保子 デジタル写真集PHOTO BOOK全集」

として、紹介されておりますが、

近代映画社にて出版された

河合奈保子さんの写真集




「NAOKO TRANS AMERICA 河合奈保子写真集PART7」の

電子書籍配信が、行われております。

今回の配信で、近代映画社より出版された

河合奈保子さんの写真集の電子書籍による配信は

ラストという事になりますが・・・



これを切っ掛けにして、多くの方に、

河合奈保子さんの類いまれな音楽才能に、

触るきっかけにして頂ければ・・・と・・・

思っております。。。



さて・・・今回配信された

「NAOKO TRANS AMERICA 河合奈保子写真集PART7」

1985（昭和60）年8月29日～9月20日まで行われた

二回目のL.A.での「9 1/2 NINE HALF」の

レコーディングで渡米した際に



9月7日～9月18日の期間、北米大陸を縦断する形で

映像作品「Fantastic Journey 9 1/2」の撮影と

同時に行われました。



アルバム「9 1/2 NINE HALF」（1985年12月12日リリース）は

初のL.A.録音となった「Daydream Coast」と共に

洋楽ファンからも支持されるAOR作品です。



個人的には、「9 1/2 NINE HALF」の方が、一段と

AOR感が増しているので、好みのアルバムなのですが

驚かされるのは、奈保子さんの音感の素晴らしさと

鉄壁のL.Aサウンドに負けないファルセットボイス



「Daydream Coast」から1年しかたっていないにも関わらず

曲調に臆することなく堂々と歌い上げる

奈保子さんには、敬服するしかありません。



また、この時生み出された作品は、現在では

当たり前となっている映像と音楽、そして書籍を

一つの作品群として表現を歌謡界において

先駆けて取り入れたと言っても過言でないと思っています。



音楽と映像を一体化したコラボレーションを新しい芸術として

捉える考え方は、決して新しい概念ではありません

例えば・・・

クラシック音楽と映像を組み合わせた

ディズニー映画の「ファンタジア」や



「読んでから見るか、見てから読むか」のキャッチで

小説と映画を結び付けた角川作品等です。

また・・・1985年には、ロックシンガーからアーティスティックな方向へ

活動を移行していた、佐野元春さんが、新たなメディアミックスとして

バーチャル・ビジュアル・ソニックというテーマで



カセットブックという当時斬新な形態を用いて

伝説的なポップ・アート作品「ELECTRIC GARDEN」を発表した年でした。

そして、素人グループが、アイドルの新しい形態として

登場した時期でもあります。



以前も、書いていますが基本的に、歌謡界において

アイドルと呼ばれる方のアルバム作品は、

シングル曲＋シングルに先行されなかった曲で

構成されている事が多いのですが



河合奈保子さんのアルバムは、当初からコンセプトが

しっかりと設定され、どちらかと言えば、

アーティスト寄りのアルバム重視の傾向が見られます。

これは、奈保子さんの音楽的な才能もさることながら

プロデュースする側も様々な楽曲を提供し

奈保子さんが触れ合う事で、それをさらに高めていったと思えます。



そうした意味においても、この時期に

河合奈保子さんが、本格的な音楽活動に軸を移す前年に

歌謡界に一石を投じる、音楽・映像・書籍をコラボレーションした作品を

送り出した事には、大きな意味がある様に思えてなりません。



人間は、古来より生活空間において快適性を求めてきました

快適とは、その空間に存在する人々が、空間から受ける

総合的な刺激（視覚・聴覚・触覚）等が渾然一体となった外部刺激に

よってもたらされた、感情の動きや感覚と言われるものです。



音楽も正にその一部となりますが、奈保子さんは

翌年から、「Scarlet」　「JAPAN as waterscapes」　「MembersOnly」と

バラエティに富んだ工夫を凝らした作品を自作曲アルバムとして発表していきます



1985年に過ごしたアメリカでの体験や経験が

奈保子さんの持つ音楽性をさらに刺激し

この様な作品が生み出されたきっかけになったのかも知れません

そして、人間社会において人の集まる空間での快適な心理状態へ

音楽作品において導くという空間音楽への興味・関心につながったのでは？

と・・・考えています。



という事で・・・今宵の奈保子さん動画は・・・

アルバム「9 1/2 NINE HALF」より



「ホワイト・スノー・ビーチ ～Say it's over～」



「星になるまで　～ Night After Night ～」



「砂の記号(はもん)～ HAPPY EVER AFTER～ 」を・・・