
30年近く前に乗ってたインプレッサの時から、寒さに弱い自分にとって必須のアイテムがリモコンエンジンスターター。当時、サンヨーテクニカから「STARBO」という製品が販売されていて、これを使って特に真冬にぬくぬくと運転を楽しんでいました。
ボクシーに乗り換えた後も当然やめられず、付けていたのがYUPITERUの「VE-E590R」という双方向式のリモスタで、その後外車やらハイブリッドやらと車を乗り換える中で、イモビシステムに対応するためのハーネスが本体価格並みに高かったり、そもそも対応していなかったりでお蔵入りしていました。
ここでセコのジムニーを買って、古き良きいじりやすいクルマになったから、眠っていた「VE-E590R」を付けてみようと画策。
インプの時は自分しか乗らないからと、マニュアル車に平然と付けていたけど、ジムニーは息子も乗るので、ギヤを入れている状態でエンジンスタートという恐ろしい事態を避けたいなといろいろとネットで調べたら、やっぱりすごい人たちが安全装置的な仕組みを作り上げているのを発見して、マネをさせてもらうことにした。
発想は、クラッチスタートシステムというインプの時には無かったエンジンスタートの安全機能を利用して、ギヤがニュートラルでないとエンジンがかからない(ニュートラルならクラッチが踏まれているとクルマをだます)ように細工すれば、リモスタでエンジンかけても大丈夫でしょ、ということらしい。
作業はクラッチセンサーの配線処理と、シフトノブの位置検出のためのマグネットセンサーを使った配線加工。
ノーマルがこの状態。クラッチを踏むとAとBが通電してエンジンがかかります。
これに、3方向スイッチ(ON一、ON二、OFF)を付けて制御します。
クラッチセンサーにつながる2本の線のうち、一方に分岐配線を、もう一方は断線して、上下双方に配線を施します。(これが死にそうなくらい大変な作業でした…)
まずは、スイッチOFFのときの通電の仕組みはこちら。なにをしてもエンジンはかからない(クラッチが踏まれていないとセンサーが判断)
続いてスイッチが上側(ON一)のとき。純正と同じ通電

そして、スイッチが下側(ON二)でギヤがニュートラルのとき、クラッチを踏まなくてもAからBに通電(これがリモスタでエンジンをかけたい状態)
スイッチが下側(ON二)でも、ギヤがニュートラルでなければAからBには通電しない(リモスタでエンジンをかけようとしてもエンジンはかからない)
単純にクラッチセンサーを断線してしまうと、いつでもリモスタでエンジンをかけられるし、山坂、河原で遊んでいるときにエンストしても、クラッチを気にせずにセルを回せるようになるけど、ずーっとクラッチが踏まれていない状況をCPUがエラーと判断して、エラー信号が出てしまうらしいです。
上記のような方法だと、クラッチセンサーが短絡していても、ギヤチェンジする度にシフトの位置とクラッチペダルが変化するので、CPUがエラーを出しません。
まぁ、こういうのを考える人たちってすごいなぁと思いながらマネさせてもらいました。
実際の作業は、次回に。
Posted at 2024/01/05 15:29:30 | |
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ジムニー | 日記