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頑固一徹カズですのブログ一覧

2008年12月24日 イイね!

不易と流行


 年の瀬というのに、明るい気持ちで新年を迎えることが難しい人達が増えている。ワーク/シェアリングなどもっと企業も柔軟になれば良いのにと思うこの頃です。
 今年世界で成長したのはアウディとフェラーリの二社だけと言われてますが、来年の成長は難しいかもしれません。でも、本当の「くせ者」はこの「成長」という言葉かもしれないのです。分かり易く言うと、生産・販売台数でしか製造業の価値を計ることができないというのが、近年の自動車業界の習わしです。フェラーリだって、ベントレーだって、台数主義に拍車をかけてましたからね。

 ここで、ちょっと高級車の状況を見てみましょう。フォードからタタ社に買収されたランドローバー&ジャガー社は、タタ社本体も厳しい経営危機を迎えていて未来は暗澹としています。しかもインドで起きたテロ事件で自動車どころではなくなってしまった感じですね。このインドは核兵器を持っているだけでに、テロ事件は不安がいっぱです。

 VWグループのベントレーの運命も決して安心はできないと思うのです。金融危機ショックでもっとも影響を受けたのが、ベントレーでしたから。現在、ポルシェ・ファミリーがVWグループ全体を経営していますが、主導権を握るウルフガング・ポルシェ(ポルシェ博士の孫)は、もう一人の孫であるフェルディナンド・ピエヒ氏に対して「貴男が買ったブガッティは儲かっているの?貴男が交渉して買ったベントレーは利益を出しているの?」と攻められている。もし、こうした高級車ブランドがもうからなくなったら、再び値札を付けて売ってしまうかもしれないのです。でも、こんな状況では買う人はいないと思うけど.

 ボンドカーとして知られるアストンも同じ運命です。ベイツCEOと同じポジションにいるのはプロドライブ社のデイビット・リチャーズ。彼はクウェート銀行から資金援助を受けてアストンのCEOの椅子に座っているけど、いまでは興味はホンダのF1を買いたいと動いているみたいです。ところで、アストンは最近メルセデスやBMWと近づき、共同でV12エンジンを供給する話しを進めているようです。しかし、中東のバブルは原油の価格が下落したことで、終わりを告げたので、アストンの運命は危険水域かもしれません。

 BMWはロールスをどうするのだろうか。ロールスを買う富裕層は資金的には影響が少ないが、気分でロールスを買うかどうか。メルセデスのマイバッハもどうするのだろうか。 
 
 でも、もっとも大きな問題は世界的な金融危機で明らかになった「過剰供給」なのでしょうね。売れないと雪だるま式に固定費がかさみ、収益を圧迫してします。フルラインで大量生産すると、膨大な利益ばでるというトヨタビジネスがこれほどもろいとは。円高、金融危機、ローンビジネスの崩壊など、色々な理由がささやかれているのですが、早い話がクルマを作る工場を持ちすぎたのではないでしょうか?

 ちょっと我慢すれば乗れるクルマ、ちょっと工夫すれば着れる洋服、流行を追わず、不易を大切にするモノ作りが、求められているのでしょう。初代レガシィを開発した元スバルの桂田さんの座右の銘である「不易と流行」を思い出しました。

Posted at 2008/12/28 17:30:12 | トラックバック(0) | 読書 | 日記
2008年03月04日 イイね!

春の夜長は読書に限るの巻き~その2

春の夜長は読書に限るの巻き~その2








以前に他のブログで書いた「インターナショナル クロス・カルチャーマネージメント」というイギリスの本を紹介しよう。この本はあるビジネス・スクールで教材として使われていたものだ。正式名は「International & Cross-Cultural Management Research」。この本は、見事に世界各国の文化の違いを数値化して説明している。その一部を紹介しよう。

ここでは4つのパラメーターで文化の違いを説明している。第一項は「Power Distance」。これは権力や、地位のある人間に対する自分の距離感を指している。この数字が高ければ「上の人」に従順。実際に最も高い国は、マレーシアの104、逆に低いのがデンマーク18。欧米各国はスウェーデン31、ドイツ35、イギリス35、アメリカ40となり、日本は54ポイントで平均的。本当は日本はもっと高いのではと思うのだが。

次に「Individualism」。これは個人主義のランキングだ。最も高いのはアメリカの91。次にイギリスの89,カナダ80、イタリア76,。低いのはパキスタン14、韓国18で、日本は46とアジアでは個人主義が強いが、欧米と比べると全体主義となっている。

次が「Masculinity」。男性社会と理解することもできるが、男らしさという意味もある。これは予想通り日本は95点で世界でトップである。意外なことはイタリア70、イギリス66、ドイツ66、アメリカ62と、欧米先進国は男性優位社会であることが分かった。女王陛下の国でも男性優位なのには驚いた。逆に低いのが国王がいる北欧諸国だ。スウェーデン5、オランダ14、デンマーク16といったところ。

最後は「Uncertainty avoidance」。不確実なことを避けたいという意味。事を進める前に何でもはっきりさせておきたい気持ちの度合い。勿論トップは日本人で92。根回しの文化が色濃い。スペイン人86。低いのが北欧のデンマーク23、スウェーデン29。

結局、日本人の特徴は男性優位社会で、不確実なことを嫌い(根回し~オレ聞いていないぞ症候群)、権力志向が強く(オレの個人的な見解)、人と違うことを嫌う文化なのだ。これを自動車に当てはめると、日本の代表する高級車クラウンは「Uncertainty avoidance 不確実性を避けたい」という気持ちの表れだろう。みんなと同じものをもつ安堵感。個性を嫌う。その反面、エルグランドが売れているのは、「Masculinity」男らしさのたまものなのだ。オヤジが家族のために買う車。オヤジの威厳だし、自己満足に満ちあふれている。何年か前にオレはこの本を元三菱自動車のエクルート社長に薦めたことある。昼ご飯をご馳走になっている時、ふと「どうしても日本人を理解できない」と本音を漏らしたからだ。同社のリコール隠し発覚の1年前のことだ。
Posted at 2008/03/04 18:37:31 | トラックバック(0) | 読書 | 日記
2008年03月02日 イイね!

春の夜長は読書に限るの巻き~その1

~小泉さんも奥田さんもCIAも読んだ「22世紀から回顧する21世紀全史 」のおもしろさ~

最近、といっても数年前になるが当時のトヨタ自動車の渡邉浩之さん(現在は同社技監)からつぎの本を紹介されたことがあった。ボクと渡邉さんはけっこう考え方が似ているせいか同じ本を愛読する習性がある。例えば古代生物学者のスティーヴン・ジェイ・グールド先生が書いた「ワンダフルライフ」(バージェス頁岩と生物進化の物語 ~ハヤカワ文庫NF) はお互いに感動した名書の一つであったのです。カンブリア紀は現代の自動車と似ていると主張するところも同じだ。(理由:多様性の時代)

「清水君、こんな本知ってる~あまりにも面白いので奥田さんに紹介したら、たちまち内閣諮問会議のメンバーに知れ渡り、小泉さんも読んだみたいだよ」と薦められた本は「22世紀から回顧する21世紀全史」という、とてもユニークなタイトルがつけられた洋書だが、内容は2112年に100年前を振り返りながら、21世紀という時代を回顧する未来の歴史書なのだ。ちょうど今から100年後の人々が現在社会をどのように見るかという未来予測的にSFチックに書かれている。例えば人間のモラールや価値観を根本から変えたバイオ革命、情報化時代に起きたネットワーク革命、核戦争、世界恐慌、世界秩序、宇宙開発などについて書かれている。日本人にはちょっとつらいことも書かれていて、ドキッとする場面もある。

著者はNASA火星探査プロジェクトの中心の1人であるジェントリー・リーさん。そして、ポップグループのギター兼キーボード奏者からサイエンスライターに転身したマイクル・ホワイトさん。著者の一人であるリー氏は南北戦争で有名なあのリー将軍の子孫と聞いてますます興味が湧くではないか。

で、この話しには続きがある。昔からのゴルフ・ライバルの一人が自動車部品メーカーのトップに就任した。その時のお祝いに「この本を読むと良いよ」と教えてあげた。社長業のほとんどが、収益ばかり考えさせられる日々の業務にヘトヘトになっていたところ、100年先まで書かれたこの本はとても新鮮だったに違いない。あまりにも面白いので役員にも読ませようと思い何冊か買い込もうとしたところ、廃刊になってしまったという。きっとCIAが出版社にプレッシャーをかけたに違いないとオレは思ったのであった(笑)。

Posted at 2008/03/02 21:43:32 | トラックバック(0) | 読書 | 趣味
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