2008年09月18日
ドイツで買ったいくつかの自動車雑誌を見るとドイツ語はあまり分からないけど、写真や数値でなんとなくイメージできる。でも、多くの雑誌が注目しているのは電気自動車やハイブリッドだ。ドイツで一番権威があるAMS(アウトモトルトシュポルト誌)のオストマン編集長は「ドイツメーカーはトヨタやホンダのハイブリッドに10年は遅れをとった」と書いている。たしかに90年代後半は欧州のディーゼル、日本のハイブリッドという戦いだったが、どちらが勝ったかではなく、両方の技術が不可欠であることが分かってきた。つかう燃料が異なるので比較することが合理的ではなかったのだが。
でも欧州メーカーは自分達の遅れを理解すると、いっきに開発に力を注ぐ。そのため、メルセデスもVWも電気自動車やハイブリッドに躍起になっているのだ。ベルリンで始まったEVの実証実験。ベルリン市やドイツ最大の電力会社も協力して、充電スタンドを500箇所も設置する。
ここで100台を超えるスマートやAクラスのEV(リチウム)が走り回る。VWはTDIと組み合わせたツインドライブというプラグイン/ハイブリッドを実証実験に参加するが、2010年ごろにはガソリンのTSIのツインドライブも登場する。
209年にはメルセデスからSクラスのガソリンハイブリッド「S400/BLUEHYBRID」がいよいよ発売されるのだ。LS600hは5LV8のガソリンエンジンを持つ2モータータイプのハイブリッド、S400は3.5LV6のガソリンエンジンを持つ1モータータイプのハイブリッド。公表される燃費ではレクサスが負けているが、はたして世界のセレブはどちらに軍配を上げるのだろうか。
日本がディーゼルに目覚めた頃、欧州はハイブリッドに開花する。多少的だがともて面白い技術の戦いだ。でも、日本で欧州とディーゼルとハイブリッドに対抗できるメーカーはトヨタとホンダと日産しかないというのは寂しい。マツダや三菱自動車やスバル、スズキやダイハツも、もっと真剣にディーゼルと電気駆動を研究開発しないと、ガソリン車だけでは生きていけないと思うこの頃でした。
Posted at 2008/09/19 16:45:24 |
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持続可能なモビリティ | 日記