
思い出す昨年の夏の出来事!
事務所で原稿を書いている時、胸の真ん中に差し込むような痛みに襲われたのです。心配になりNSXオーナーの主治医に駆け込みました。
「清水さん、体酷使してますね。もしかしたら心臓かもしれません」
「えっ、食道炎ではないの?」
「胸の真ん中の痛みは狭心症(心筋梗塞の序章)の可能性もあるし」
「今は痛みがないで」
「だから心電図とっても問題がでてないかも」
早速先生に紹介状を書いてもらい、翌日調布にある榊原記念病院に精密検査に行きました。ここは心臓ではとても有名な病院みたいです。簡単に受けつけを済ませ、検査して、専門医から説明がありました。「きっと単なる疲労ですよ、と。でも現実は違ったのです。
「清水さん急性心筋梗塞ですからこれからICUに入院しますので家族を呼んで下さい」と告げれた。心臓のカットモデルで丁寧に説明してくれる。心筋梗塞としてはまだ初期段階なので完治は可能とのこと。心臓を動かす筋肉に血液を送る血管が狭窄したり、コレステロールでつまったりする病気みたいだ。タバコ、ストレス、中性脂肪などが原因。思い当たることばかり。
すぐに看護士に連れられ治療室に通され体中に電気配線が繋がれた。ベッドから見えるのは無機質な天井だけ。トイレもベッドの上でと言われた瞬間、本当はもっと悪いのかもしれないと珍しく悲観的になってしまった。その時、頭に浮かび上がった文字は「心臓移植」。
昔読んだことがある渡辺淳一先生の「小説・心臓移植(日本で初めての心臓移植の小説)」を思い出した。
いったい誰の心臓がもらえるの?
日本では心臓が見つからないからアメリカに行くべきか?
自分の心臓がえぐり取られるのは怖い。
お金がかかるだろうな。
社会復帰はできるの?
こんなことを考えていると、とてつもない孤独感に陥ってしまったのです。
つづく
Posted at 2008/08/01 16:40:42 |
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