なんで、私が32に!?
今シーズンは31乗り換え前ラストシーズンにしようと思っていたのですが、アレコレありまして31はスポーツ走行できないという判断になり、その後アレコレあってTTRさんの32を借りて今シーズン走ることになりました。
31で走れないのは残念ですが、この車を今以上の車にするために頑張ります。
てなわけで手始めに10/4にTC1000で開かれたぺん銀会主催のAll Swift Circuit Meeting(ASCM)に参加してきました。
ひとまずは車の現状把握とドライバーの32慣れを目的として、22〜23シーズンまでTTRが乗っていたセットほぼそのままで1日走ることにしました。
タイヤは今回1日通して195/50R16ナンカンCR-S前後通しで走りました。
フロントに昨年31のリアで使ってたタイヤ、リアは今シーズン用の新品です。
そして茨城出身なのにTC1000は初でした笑
初コース&他人の車&雨が降ったり止んだりで鬼不安定コンディションというわけで多少苦戦はしましたが、乗りやすい車のおかげである程度走れたようなそうでもないような。
初TC1000の感想は、結構人間も車のセットも練習になるコースだなと思いました。
普段よく走るのは日光or本庄なのですが、日光と本庄ではちょっと特色が違うコースという感覚があり、日光に向けたセットを本庄で試すみたいなことはやりづらいなーと思っていました。
でもTC1000はコーナーによってどちらの特色もあるような気が少ししました。
そして人間としては、我慢しなきゃならないところが我慢しきれない感じがありましたね。
借りた32は現状でもかなりよくできており、自分の思った感覚に近い感じで動かしやすいのですが、しっかりドライバーのミスも現れてくれるので、曲げきれてなかったり立ち上がり早開けしてしまう場面が多かったなーと走りながら感じる場面が結構ありました。
ベストラップの車載を見てもそんな感じです。

1枠目と最終枠はほぼ完全ドライで走れました。
各枠の前半の方は、今回ピットを共有させていただいた(ありがとうございました)Fさんの後ろにつかせてもらい、1000の走り方を学びながら走りました。
今回のベストは最終枠の42.107でした。雨上がりの午後路面や気温27度といった条件の中ではある程度のタイムなのか…?
でも枠後半でベストというのは、やはりTC1000に対応しきれてなかったのかなーといった感じです。枠前半で出せれば1秒台も狙えたでしょう…
195のナンカンCR-S前後通しでしたが車のバランス的にはそこまで不満なく走ることができました。
今回の走行会ではたくさんの人のお話を聞かせていただきました。走りのことやそれ以外もいろいろ面白い話を聞けて楽しかったです笑
走行会のシメにはジャンケン大会があり、賞品を勝ち取るため気合を入れて挑んだのですが、一回も銀さんに勝つことができませんでした。
しかも隣で一緒にジャンケンに参加していたFさんも、私と最初から最後まで全部同じ手を出して仲良く全敗しました。
いろいろ使ってレビューしてみたかった商品がいっぱいあったので残念ですね。笑
今回の走行である程度は32とお友達になれたかと思います。もちろんまだまだ熟知してしっかり手足にはできてないですが…これから頑張りたいと思います。
【ベスト車載】
https://x.com/charudeeeesu/status/1842168499030089948?s=46&t=2o_65fgGkVqFxRdVK16gUw
とここまでがASCMの感想でした。
この後はとても長々と自分が感じる31と32の違いについて語っているので、興味のない方はそのままお戻りください。笑
今回の走行会で、「31と32違うところは?」と聞かれることが数回ありましたが、私は「31より32の方が楽です」と答えてたと思います。
その言葉には、カタログ値10馬力増・車重10〜20キロ減などといったスペック差からの、絶対的な車の速さがあって楽という意味もないわけではなかったです。というか大抵そういう点しか話してなかったと思います。「うちの31ドンガメのポンコツなんで〜w」みたいな。
でも本当に私が感じたのは、「32が"運転しやすくて"楽」ということです。
32が31より運転しやすいと感じるのは、全体的なレスポンスの良さと、ドライバーに入ってくる情報が多くて明確というところだと感じます。
まずレスポンスの良さについてですが、31と32で、同じような足のセットにしていっても、32の方が圧倒的に動きはシャープです。剛性感があってステアリングに対して機敏に動いてくれる感じ。これは今借りてるTTR号だけではなく、元さかもー号やその昔乗ったフルノーマルやFLEX Z吊るしの32などでも感じたので、32という車がそうなのだと思います。
そして情報が多くて明確という点について。
31は年式のせいで各部剛性がない?のか、ステアリングインフォメーション等が32に比べて薄いです。そして、リアも腰高感があってダイレクト感がなく、曲がるとかいう話じゃなくて低い次元でリアがすっ飛んで行ったりします。そして進入で向きも変えにくいです。技量もあるかもしれませんが、そもそも限界が掴みにくい感じです。
32は31よりステアリングに対してシャープに動いてくれます。リアが座ってる安定感もありリアの状態を感じながらコーナリングしやすいので曲げていきやすいです。
あとはブレーキもよく止まりますね。32の方がABSがいいのかなんなのか、制動距離は短いような気がします。
ここまで書いて、「結局32のほうが速くて乗りやすくて全然いいってことじゃん…」と思われたかもしれませんが、私が言いたいのはそこではありません。
結論としては、
「32の方が楽」=「32の方が運転しやすい」
≠「32のほうがタイム出しやすい」
ということです。
正直今まで31に乗っていて、32の方がベースとしていい車だし32の方がサーキットのタイム的に圧倒的に有利だろうし楽だろうと思ってましたが、ある程度の完成度の高さからか、32でタイム出せるようにしていくことがそんなに楽ではないことがわかった気がします。
22〜23シーズンでTTRが仕上げた車が自分にとって乗りやすかったのですが、今後どうしていったらこれを超える足にできるかがいくつかは思いつくもののあまり確証がありません…
足のセットなどだけでどう良くして行こうっていうビジョンが31ほど明確にならなくて苦労しそうです。
逆に31は結構曲者ではありますが、31の特性をちゃんと理解していいセットを出してきっちり乗れたら、コースによっては32に負けないタイムを出せる車かもしれないですね。
31のホイールベースの短さやストロークが長く動かせる足を活かせると、コースによってはなかなかいいタイムが出せるかも…
実は23〜24シーズン終わってから8月までの間にやっていたセット変更がかなり感触良くて、24〜25シーズンは日光39.9とかじゃなくもう一声いけるくらいなんじゃないか…?とか思ってたんですけどね…
まあ今更そんなことを言っていても仕方がないので、32を速くしていけるセットを、ここから本格的なシーズンに向けていつも一緒にいるみんなで作り上げていこうと思います。