後編では気になるアクセサリーと、今後のドレスアップを予想してみましょう。
左側のみですが、オートサイドステップが設定されました。特にお年寄りと身障者には福音だと思います。
初代後半にも設定があったメロちゃんボタンも。メロディー付きウチガ―です。肝心のボタンがずいぶん上の方にあります。子供がやたらに押さないようにが理由でしょうが、それでは便利さも半減では。これも左側のみ。
初代ではあんしんパッケージでは装着不可だった大型ルーフコンソールは、2代目では全車に装着可能(一部両立不可のアクセサリーあり)。しかもボックスティッシュを入れた場合にサンバイザーを下げると一枚ずつティッシュを取り出せるスリットが設けられました。
ホンダではしばらく設定の無かった、静電気除去プレートが復活。
アームレストコンソールも初代から継続。2代目ではフロントアームレストには何も収納部分が無いので利用価値が大です。助手席スーパーシートスライド車でも、サブアタッチメントを追加することで装着可能です。シートコンソールも便利。この2点を私は推奨します。
N-WGNから登場したインテリアのコーディネートシリーズは、2代目N-BOXでは北欧スタイルです。
マットホワイト+白木調のインテリアパネル、スカイブルーかサンシャインイエローのシートカバーとドアライニングカバー、それぞれの色がミックスされたフロアマットという組み合わせです。
右フロントのみ色を違えるというのは、ちょっと新鮮な感じ。
ついでにルームランプシェード。
これだと確かに家庭用電灯のように光を柔らかく見せる。しかもシリコン製と安全にも配慮した素材もグッド。座布団一枚。
スマートキーカバーもカラーを一新。
初代と違ってノーマルにもエクステリアのドレスアップパーツが。
そうそう、テールゲートスポイラーはLEDハイマウントストップランプ内蔵に。
インテリアパネルはレッドのみ。後でもいいから他の色も追加してほしい。
カスタム用のディーラーオプションフロントグリルは、初代のメッキモールと共通したイメージ。メッキとブラックメッキが選べます。エンブレムもブラッククローム調が設定。
初代にはなぜか設定されなかったサイドステップガーニッシュも、2代目には設定。実物を見ましたがよい雰囲気でした。
ノーマルにもフォグランプは付けられます。LEDは高い割に明るくないので、ハロゲンにしてバルブを入れ替えてみたいですね。
N-BOX/でおなじみのピュアサウンドブースも、選択可能です。
とまあ、初代の2012年モデルと比較するも愚かな充実ぶり。
また、ホンダと密接な関係の無限からもさっそく2代目用パーツが発売されました。
恐らくヒットする訳がないと無限は予想していたのか、初代ではカスタムのみでノーマルには何もパーツが無いという寂しさでしたが、2代目には最初からノーマル用にもエアロパーツを用意。
カスタム用もなかなかのデザインです。
ドレスアップについてはどうでしょう。
ヘッドランプとフォグランプ、テールランプ共にバルブ交換は無理なので、ヘッドランプを弄るとなると殻割りが必須です。内部を覗いていないので断言は出来ませんが、ノーマルのスモールリングライトの発光は、N-ONEの例から多分LED1個を導光しているのではないでしょうか。
だとすればRGBのLEDに交換することによって7色に変色させるのは可能でしょう。ノーマルのプロジェクター部分の内部に空間があれば、LEDを設置してモノアイ化が出来るかも。またヘッドランプインナーの外周にチューブタイプのLEDを配置して流れるウインカーを実現する、なんてのも楽しそうです。但しヘッドランプはノーマルで6諭吉、カスタムは7諭吉近くします(片方で)。中古が出てきてもかなり高価で推移しそうですね。もし加工に失敗したら大損害なので、慎重に作業しないと。
テールランプはノーマル/カスタムの面積は同じです。バック/ウインカーが白熱球/LEDと違うので、カプラー接続の細工と、ウインカーのハイフラ対策が必要かもしれません。
テールランプについては、初代は社外品が複数発売されましたが、2代目カスタム用は純正でもかなりかっこいい光り方。これを凌駕するには、リヤガーニッシュまで含めたトータルな交換タイプでないと。長い距離を流れるウインカータイプで光らせるとインパクト大でしょう。
リヤバンパーのリフレクターはノーマルとカスタムでは品番が違い、なおかつ他のホンダ車と品番の互換性がありません(もしかして面積は同じ物があるかも)。じきにLEDを仕込んだ光るタイプが発売されるでしょう。
細かいことですが、リヤのN-BOX と Customエンブレムは初代と違って裏面に位置決めの「足」が2個あります。つまりエンブレムの裏には各2ヶ所穴が開いているということ。エンブレムレスにすると穴の処理を考えなければなりません。
エアロパーツですが、カスタム用は複数登場するのは間違いないでしょう。フルバンパータイプならば、フロントグリル部分まで使って大胆にイメージを変更出来そうです。無限の出来具合がよいので、社外メーカーの奮起を期待したいですね。
インテリアについてはインストルメントパネルが複雑な形状になったので、かぶせタイプのインテリアパネルは成形が難しそうです。とはいえ人気が出れば、どこかの社外メーカーがすぐにも発売するでしょう。
またノーマル/カスタムの互換性ですが、ボンネット、フロントフェンダー、バルクヘッドは同じなので、ヘッドランプ+フロントバンパー+フロントグリルの顔面移植は物理的に可能そうです。
ノーマルのルームランプについては、フロントが初代のマクラ球からT10ウエッジ球に変更になったので、初代の社外交換型LEDキットは2代目には使えません。
メンテナンスパーツでは、
オイルフィルターエレメントは初代と同じ(ホンダの6気筒エンジン以外はみな同じ)。
エンジンオイルは、NAがULTRA NEXT/ULTRA GREEN/ULTRA LEOが推奨。ターボがULTRA LEO/ULTRA LTDが推奨。
エアクリーナーエレメントはエンジンが変更されたので、2代目は新たな形状。
エアコンフィルターは初代と品番は異なります。形状の互換性があるのかは未確認。
バッテリーは初代のアイドリングストップ車と同じ、M42R/B20Rです。
フロントワイパーブレードは、初代が右450mm左425mmの金属製ワイパーブレードに対し、2代目は右475mm左425mmのプラスチック製エアロタイプワイパーブレード。エアロタイプと言っても私が使用しているNWB製ではなく、両端がキャップ状になってワイパーブレードラバーが細いタイプで、ホンダではフィット3から採用されました。登場して間もないので、交換用ワイパーラバーは社外品の種類が少なく、撥水ブレードラバーは今のところディーラーオプション品しかありません。
リヤワイパーブレードは350mmですが、タイプは未確認です。
スマートキーの交換用電池は初代と同じCR1632です。キーフォブの大きさ自体は同じでスマートキーケースも初代の物が使用可能です。しかし、キーフォブの中身は異なり、内蔵キーの形も違います。初代のキーフォブの心臓部を2代目の外装に移植しようとしても無理でした。
以上は私個人が調べた情報なので、もし誤りがあれば適宜訂正します。
ところでN-BOXに対する他社の動向ですが、ライバルも座視することはありません。
モデルチェンジサイクルの早いタントは2年後くらいで切り替わると予想されますが、現行ミライースの出来栄えからしてメカニズム的に大きな進化はなく、せいぜい内外のスタイルを上質化して(流れるウインカーランプとフルLEDヘッドランプ/テールランプは絶対に採用される)人目を引くレベルだと思われます。
ekスペース/ディズルークスは、あの不祥事が尾を引かなければタントと前後して生まれ変わるでしょう。今は2トーンカラー設定とかでお茶を濁しているレベルですが、今度は日産が本腰を入れて開発するだろうから、思いもよらない技術的飛び道具(もしかしてe-POWER?)を搭載してくるかもしれません。
一番まともな強敵は次期スペーシアです。現行ワゴンRのマイルドハイブリッドを搭載して更に軽量化されてくるのは誰でも想像出来ます。今回エンジンについて刷新が無かったN-BOXがマイルドとは言ってもハイブリッドに対抗出来るのでしょうか。多分2代目N-BOXも5年少々のモデルライフでしょうが、2年後の2019年には一気に新しくなったライバルに囲まれて後半は苦戦を強いられそうな気がします。
総括として、特にノーマルの外見はキープコンセプトで変わり映えしないと見えますが、5年半経過時間なりの進化は充分にあります。しばらくは生産が追い付かなくなる程の売れ行きでしょう。
さて、自分なら現時点でどのN-BOXを選ぶか。
オフ会に行くと初代はほとんどカスタムで、ノーマルは肩身の狭い思いをしました。
今度はカスタムにしたいがNAでは高速道路でしんどいのでターボに。スーパースライドシートはいい装備とは思うが、うちの用途では必要ないので、G・Lターボ。
しかし、カスタムは好みの色が無い。そこでカスタムを諦めてノーマルのG・Lターボ、色はプレミアムイエローパールⅡで。2代目の2トーンカラーはスマートキーが専用色になるだけで、専用インテリアパネル等は廃されて魅力半減なので標準色で。
でも、冷静に考えればうちはステップワゴンの代替が先だ。たまには6人乗る必要があるから、まさか軽自動車とは行かないし(経費だけ考えたら軽2台の方がいいけど)、4台体制にしたばかりで、新型に代替することは何か天変地異でも起きない限り出来ませんな。くやしいけれど。