トヨタ アクア、現在最高レベルの低燃費を実現して登場したコンパクトサイズのハイブリッドカーです。
今回の座っただけの試乗記は、そのアクアと行きましょう。
位置づけとしては、プリウスの弟分。3代目で1800CCになったプリウスに対し、2代目プリウスの1500CCエンジンを改良して5ナンバーサイズのハッチバックボディに搭載しています。
このサイズにしてはホイールベースが2550mmと長く、両端にタイヤが位置する側面は安定感があります。しかし5ナンバー枠一杯の1695mmの幅はどうでしょう。側面衝突対策でしょうが、全長3995mmならばあと30-50mm幅が狭くてもいいと思います。日本はそんなに道幅が広い所ばかりではありません。
外見は各パーツにそれとなくプリウスと共通のイメージが取り入れられて、弟分と納得します。
室内では、シートにはコシがあって一昔前のフニャフニャな感じはしません。コンパクトカーにしてはサイズも大きめです。これは全席にいえます。但しリヤシートのヘッドクリアランスはかろうじてOKですが、センターピラーと頂点として後ろ下がりのルーフラインの弊害で頭をアシストグリップ辺りにぶつけそうになります。これはプリウスとて同じ傾向ですが。
インパネはトヨタ得意のセンターデジタルメーター。個人的にはセンターメーターは見やすいとは思いませんが、慣れの問題でしょう。シフトレバーはプリウスの自動戻り式インパネシフトではなく、一般的なジグザグゲートのフロアシフト、パーキングブレーキもサイドブレーキです。これはコストダウンのために違いありません。
ラゲッジスペースはリヤシートを立てた状態でも、ボディサイズからすれば十分です。
リヤシート床下にハイブリッドバッテリーがあるため、リヤシートを前に倒してもラゲッジフロアとは10cmくらいの段差があります。その場合の使い勝手は段差のためにあまりよろしくないですが、積載性を重視するならば別のクルマがあるでしょう。
さて、あなたがアクアが気に入って見積もりを取る場合最低4段階の選択をしなければなりません。
まずグレードは3種類。
下位のLはインテリアカラーがナチュラルグレーのみ。パッケージオプション(後述)は選択不可です。いかにも営業車用途に見えてこれを自家用として選択する人は少ないでしょう。
中間のSはインテリアカラーがフレッシュグリーン。メーカーオプションでクールブルー(写真)と2種類から選択出来ます。しかもインパネ左側とパワーウインドースイッチパネルにフレッシュグリーンはライトグリーン、クールブルーはターコイズブルーのアクセントカラーが入ります。
上級のGはアースブラウン一色のみ。本革巻きステアリングホイールや、各部にシルバー塗装やメッキ加飾が追加されます。その代わりアクセントカラーは省略。
次にパッケージオプションの選択。
1、スマートエントリーパッケージ(スマートキー+イモビライザー+コンライト)
2、LEDヘッドランプパッケージ(LEDヘッドランプ+フォグランプ)
3、ツーリングパッケージ(16インチタイヤ+アルミホイール+リヤスポイラー+専用サスペンション)
4、ビューティーパッケージ(ナノイー+シートヒーター)
5、ナビレディパッケージ(バックカメラ+ステアリングスイッチ)
6、アドバンストディスプレイパッケージ(TFTマルチインフォメーションディスプレイ+タッチトレーサーディスプレイ)
7、オーディオパッケージ(CD+AM/FM&AUX端子オーディオ+6スピーカー)
そしてボディカラーの選択。
スーパーホワイトⅡ
ライムホワイトパールクリスタルシャイン
シルバーメタリック
グレーメタリック
ブラックマイカ
スーパーレッドⅤ
シトラスオレンジマイカメタリック
イエロー
ブルーメタリック
クールソーダメタリック
全10色
更に豊富なディーラーオプションを選択。
となります。
うちでは買わないと思いますが、個人的チョイスとしては、グレードはS。インテリアカラーはフレッシュグリーン。パッケージオプションはスマートエントリーパッケージとLEDヘッドランプパッケージとビューティーパッケージとアドバンストディスプレイパッケージ。ボディカラーはシトラスオレンジマイカメタリックで、車両本体トータル\2,044,100となりました。
インテリアカラーが2種類あるということは、Sが売れ筋になるとメーカーが踏んでいることは確かでしょう。ビューティーパッケージをなぜ選んだのかは、ナノイーはどちらでもいいがシートヒーターがほしいためです。あとはナビゲーションを追加して、Gの本革巻きステアリングホイールに交換してから、気に入ったエアロパーツ装着や17インチホイール+タイヤにしてみたいですね。そうすると50万-60万円は余分に必要で結構高いお買い物になりそうです。
それにしても不思議なのはインテリアカラーのブラウンとグリーンに合わせたボディカラーがないことです。最近のトヨタコンパクトクラスにはまずブラウンのボディカラーがあるのに。
ライムホワイトパールクリスタルシャインは、グリーンがかったホワイトパールというのは私は新鮮だと思います。しかし一般受けはしないでしょうから、後から普通のホワイトパールが追加になることは確実と思います。
10色ある割にパール系が少ないのもコストダウンでしょう。
ズバリ、ライバルはフィットハイブリッドです。ハイブリッド専用車では無い、後から出たということは考えてもこれはアクアが優勢です。フィットハイブリッドは近く何らかの改良で燃費性能を上げてくることは間違いないでしょう。
もう一つ、輸出仕様はプリウスCで国内ではアクアです。既に実績のあるプリウスの仲間として売った方がいいのになぜ別車種としたのでしょうか。ここもトヨタのやり方がよくわからない所です。
Posted at 2012/01/09 01:47:18 | |
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