
今年、大幅に改正されたF1レギュレーション。最も大きな変化となるのがKERSだろう。
KERS(Kinetic Energy Recovery System)とは、これまで熱として放出されていた減速時のエネルギーを回収し、機械的または電気的エネルギーとして貯蔵し再利用するシステムである。
KERSの対象となるのはリアブレーキのみである。1周あたりの最大放出エネルギーは400kJで、KERSシステムの出力は60kW(約80馬力)と定められている。計算すると400kJ=60kW×6.67秒となり、ドライバーは1周あたり約6.7秒にわたって80馬力のパワーを利用できることになる。
KERSの方式KERSのエネルギー貯蔵システムとしては、バッテリー(電気式)とフライホイール(機械式)の2つが考えられる。バッテリータイプのKERS装置は、トヨタ・プリウスなどのハイブリッド乗用車に利用されているが、F1の用途で要求されるこの技術はかなり違ったものになるだろう。
電気式KERSは、制動時の運動エネルギーでモーター/ジェネレーターを回しすことによりバッテリーに蓄え、必要なときにホイールの駆動力として放出する。一方、機械式KERSは、ブレーキング時の回転とフライホイールの回転をCVTが調整することによって、エネルギー回生と出力が行われる。
先日の第1戦オーストラリアグランプリで初めてKERSの存在を知り、F1もとうとうeco換えかぁと感心していた。はっきり言ってまだまだ未熟な機械だけど、今後KERSを制するチームがF1を制する気がした。ハイブリッド最先端のTOYOTAあたりがやっぱり来るのか。まだまだ採用しているチームは少ないし、しばらくはKERS採用チームは勝てないだろうけど・・・。
今週末もF1。また楽しみな季節がやってきました(^^)
しかし、新レギュレーションのエアロはおもったよりカッコ悪いなぁ。。。
Posted at 2009/04/02 20:32:44 | |
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