モンサンミッシェル④
登山?を終え、完全に息が上がってしまいましたが、綺麗な景色を見たら疲れも吹っ飛びます。
振り返ると

礼拝堂がまだ上に見えますが、これ以上上に登ることはないようです。
一安心。

高所恐怖症につき、なかなか壁に近づけません(^^;)
でも景色は堪能しました。

裏に小島があります。
ちょうど干潮で歩いていけそうですが、蟻地獄みたいな穴にとらわれると、助けようがないらしいです。
昨年はバスが方向転換しようと、たまたま砂地にタイヤが落ちたそうですが、そのままバスが飲み込まれたそうです・・・ホントかよ!
ガイドがいないと歩いちゃダメだそうです。

床はこんな感じ
文字を書けず、自分の名前も彫れない労働者たちが、番号で跡を残し、自己主張したそうです。

いよいよ修道院内部です。
モンサンミッシェルは西暦700年頃から、増築・改築が繰り返されて、ようやく現在の形になったものだそうです。したがって、建物の場所によって建築年代だけでなく建築様式も異なっており、それを観察することは、さながらヨーロッパの建築史を辿るようでもあります。
写真手前は壁面で天井を支えているのに対し、奥は柱で天井を支えております。
したがって、奥のほうが、強度が強いので、天井が高く設計できるのです。
礼拝中は撮影禁止なので撮影しておりませんが、神父さまや、シスターが礼拝しておられました。

本当に高い天井
荘厳な雰囲気です。

壁には大天使ミカエルが
「天使」とはキリスト教をはじめユダヤ教・イスラム教に登場する「神の使い」を指しています。
そして、なんと天使には階級があり、9つに分かれています。ミカエルの属する「大天使 」(アークエンジェルス)は元々は天使を統べる最も高貴な存在でしたが、神学の「進化」する過程で徐々に位階を下げ、現在では8番目の階級となっています。より高位な天使は霊的で非物質的な存在になってしまっていますが、より人間世界に近い存在である「大天使」たちはクラス的には低位あるがゆえに自由に活動ができ、その影響力も絶大なのです。 「大天使」はキリスト教でもユダヤ教でも7人とされていますが、その中で「四大天使」とされている4人の天使は共通しています。神の意思を伝えるとされる「ガブリエル」。病気やケガを癒し、巡礼者など旅人の庇護者である「ラファエル」。天使の最高位「熾天使」も兼ねる「ウリエル」。そして、大天使たちのリーダー的存在であり、すべての天使たちの総司令官のような任務を果たしているのが「ミカエル」です。
神の意思を遂行するミカエルの重要な任務の一つに、死者を冥界に導く役割があり、死者が天国に行けるか、地獄に落ちるか判決を下すのがミカエルとされています。この像の持つ天秤は命をハカリにかけているのです。
Posted at 2009/08/27 11:17:28 | |
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