モンサンミッシェル⑤(ラ・メルヴェイユ)
モン・サン・ミッシェルの北面に位置する3層のゴシック様式の建築棟の部分は、修道院の居住スペースとして13世紀に増築された部分。装飾の美しさから、「ラ・メルヴェイユ」(驚嘆)と呼ばれています。
ゴシック様式というのは先日UPした「柱」で屋根を支える建築様式。
それ以前は「面」で屋根を支える「ロマネスク」方式でした。
ラ・メルヴェイユの建設はフランス国王フィリップ2世の寄進によって行なわれ、1212年に着工してから約16年後に完成しました。ゴシック様式で建設されたことにより、モン・サン・ミッシェルの修道士たちも暗くて狭いじめじめとした環境から開放され、広くゆったりした趣の中に美しい装飾を施した快適な生活空間を手に入れたのです。
最上階の3階には聖職者のための「回廊」と「食堂」があります。
たとえ国王であろうとも、この3階へ足を踏み入れることはなかったそうです。
その回廊がこれだ

「天国」をイメージして作られたそうです。
まさに、天国の感じでした。
回廊は時計回りの一方通行。修道僧達は聖書を読みながら、また、瞑想しながらこの回廊をゆっくり歩いたそうです。一方通行でなければ誰かとすれちがったり、邪念が生まれるそうです。
鳥のさえずりを聞きながら、物思いにふける。
何かを悟るには必要な時間なのでしょう。
人間とは小さいものなのですね。

本当に天国に来た気分でした。

回廊の外側が望めますが、アクリル1枚の隔たり!
高所恐怖症にはたまりません。。。
しかし綺麗。
ガイドさんから、ここは何階でしょうか?というクイズが出されました。
先ほども出ましたが、3階です!

アクリル1枚ですが、昔はそんなものもなかったのですよね(^^;)
高いよ~

ところどころ修復されておりますが、当時のままだそうです。
修復は昔の設計、建設の仕方のまま行っているそうなので、資料がない場合は行わないそうです。
丸が3つは三位一体をあらわすそうです。
ウィッキペディアより
「父なる神」と「ロゴス (λόγος) である子なるイエス・キリスト」と「聖霊」の3つが、皆尊さが等しく、神は固有の三つの位格(自立存在: 希 υπόστασις (hypostasis), 羅 persona)でありながら、実体(希 ουσία (ousia), 羅 substantia)は同一であるという意味。
あと、いろいろ書かれていたが、宗教的に奥が深そう。。。

同じ階の「食堂」です。
非常に立派ですばらしいのですが、
食事中の私語は禁止、みなさん壁を向いて食事をされていたそうです。

上のミッキーに見えるのも三位一体
Posted at 2009/08/30 10:04:04 | |
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