
今日は華々しいお話を。
10月後半と11月は気温も落ち着いてきて、年末前の接待シーズンということで皆様いつも以上にお忙しいかと思います。
私も漏れなくその類で、年末締めの数字を
上司から小突かれながら仕上げつつ、弊社のイベントやお客様のイベントにお邪魔したりと、その時期は一年で最も忙しい時期かもしれません。
その中で一つプライベートで参加させていただいたパーティーがこちら。
ターンブル&アッサーのロイヤルテーラーの来日に併せて、南青山にある英国ラグジュアリーブランドの複合ショップのヴァルカナイズ・ロンドンさんの主催で英国式の晩餐会があり、そちらにご招待いただき参加してきました。
余談ですがターンブル&アッサーは歴代ジェームズボンドが愛用してきた、袖の形状が特徴的なワイシャツの超高級ブランドです。
晩餐会の協賛としては英国商工会議所・アストンマーティン・グローブトロッター・B&W・ジョニーウォーカー・スマイソン・コノリー・ハケット等の錚々たるネームが名を連ね、まさに英国ラグジュアリーブランドが勢ぞろいのブラックタイイベントでした。
そもそもなぜ真NISAが招待されたのかというお話ですが、偶然仕事関係で社長とお会いした時にプライベートの話になり、
・大学時代に英国史を専攻していたこと
・007が大好きで全シリーズ見ていること
・車が好きなのと007好きが高じてアストンを買ったこと
これを話した時に「君面白いね」と気に入ってくださり、それ以来イベントにちょちょく呼んでくれるようになった次第です。つまりはDB9が運んでくれたご縁ということなんです。(当の社長は大のロータス派のようですが。。)
話を本題に戻しますが、このイベント、テーマが大変粋なんです。
”A Taste of James Bond”(ジェームズ・ボンド風)
要するに参加者はJBのつもりで振る舞うこと、ボンドガールを連れてくること、007の世界観で晩餐会を行いますよ、ということです。
ブラックタイなら、やっぱりカジノのシーンのつもりでタキシードを着て、ヴェスパーを連れていかないとなぁということで、この前のブログ
「真夏の湘南ドライブデート」で登場したボンドガールに同伴してもらうことにしました。
そうそう、8月はボンドガール”候補”でしたがボンドガールに無事決定したんですよ!
そしてタキシードやカクテルドレスの手配も無事終え、ドキドキの本番当日。
当日のプログラムはディナーフルコースとオークション、カクテルパーティーの予定です。場所は南青山の美術館を改装した某所。本当は千鳥ヶ淵の英国大使館でやる予定だったそうですが、セキュリティチェックが厳しく手間取るので、ここにしたとか。
会場に到着すると、ロールスロイスやベントレーなど皆さん入場から英国縛りで気合入りまくり。ヴァンキッシュも車寄せに止まっていましたよ!
会場に入りました。アールデコの豪華絢爛な雰囲気に圧倒されます。なんとオケも入れてて、"You Only Live Twice"や"All Time High"の曲で出迎えてくれます。
いや、ジェームズボンド風、じゃなくてガチやん。
↑想像以上に本格的で真NISA、圧倒されています。
英国式のガラディナーで面白いのはディナーの着席前にオークションの入札が行われること。100万円!120万円!150万円!というような活気溢れたものではありません。商品が陳列されていて、気に入ったものがあれば最低bidが書かれているので、紙に入札額を書いて箱に入れるのみです。
主催の社長に挨拶した時にこれを聞いたところ、これはサイレント・オークションという形式で英国式にこだわったそうです。落札金額は寄付に充てられる為、
「英国式のお上品なスタイル」にしてみたそうです。
オークションの入札を終えてディナーに着席。参加者は40人ぐらいかな。
各英国ブランドのトップ顧客のみをご招待したそうです。
後で聞いたら来てる人ほぼ全員がアストンオーナー。凄い。
(真NISAの場違い感がすごい。やはり最年少でした)
今回のホストからご挨拶があり、乾杯。

メニューはこちら。
・前菜1 サーモンフュメとキャビア
・前菜2 ズワイガニのエフィロセ リンゴとアボカドと共に
・メイン1 舌平目と帆立貝のグリエ
・メイン2 仔羊のコートレット
・デザート ワイルドストロベリーとクリーム
飲み物は特上のボランジェ。
007フリークの方は気づくかもしれません。
こちら全て007にまつわる逸品なんです。何て素敵なストーリー!
メニューガイドを全てご紹介したいのですが割愛します。
いや、少しだけ紹介させてください。以下メニューガイドからの引用です。
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メイン1皿目) 舌平目のグリエ
映画「007 / ロシアより愛を込めて」で、ロンドンに向かうオリエント急行の食堂車でボンドがオーダーしたのが舌平目でした。ワインに詳しいボンドは、このメニューに合わせたブラン・ド・ブラン(シャルドネ種100%のシャンパン)を注文します。味方に化けた敵役(スペクター)が、この舌平目に合わせたワインは、何とイタリア・キャンティの赤ワイン!一般的なイギリス人は絶対に赤ワインを魚に合わせません。ボンドは不審に思いながらも、その時は相手の正体を見抜けなかったのです。ボンドは後の格闘シーンで、「魚に赤ワインか。何かおかしいと気付くべきだった」と悔しそうに言い、敵に「ワインに詳しいかもしれないが、今、膝をついているのはお前なんだよ」と言われてしまいます。本日のディナーでは、映画「007 / ロシアより愛を込めて」に敬意を込めて、高品質のピノノワールから作られる赤ワインがブレンドされたボランジェのロゼをペアリングされてみてはいかがでしょうか。上質で素晴らしい舌平目の前では、白も赤も、敵も味方もありません。ロゼ特有の芳醇なブーケやアロマが、舌平目とのマリアージュをきっと引き立ててくれるでしょう。ちなみに原作「ムーンレイカー」では、MI6の職員食堂でボンドが一人食事を楽しむシーンがありますが、その時に彼がオーダーしたのも舌平目でした。この時は白のボルドーワインを合わせて食事を楽しんでいます。
メイン2皿目) 仔羊のコートレット
「仔羊のコートレット、野菜はあなたと同じものを。5月だからアスパラガスにベアルネーズソース。そしてパイナップル一切れを添えてくれないか。」原作『ムーンレイカー』で、上司Mと食事をするボンドが選んだメインディッシュが仔羊のコートレット。その付け合せに、なぜパイナップルを一切れ?と思われる方も多いかもしれません。どんな状況でも、ウェイターに向かって、その時の自分が食べたいものを流れるようにオーダーするボンドですが、必ず自分好みに少しアレンジすることを忘れないのが特徴です。薄暗いロンドンのジェントルマンズ・クラブではありますが、南国の果物が少し加わることによって、ちょっぴり彼の好きな旅をイメージしたかったのかもしれません。
そうそう、かの有名なボンド・マティーニには、レモンピールをちょっとだけ入れたりします。おそらくこれも、このパイナップルの一切れと同じように、彼一流のちょっとした遊び心なのでしょう。リズムよく、気の利いたオーダーをするボンドに、上司Mがこう言います。「素早く決めてくれる相手で良かったよ」
美味しそうなメニューが並んでしまうと、なかなか決められないもの。ボンドのセンスで選んだ、本日の特別なメインディッシュをお楽しみください。ちなみにフレミングの原文では、ボンドはベアルネーズソースを選んでいますが、本日は日本語訳版でなぜか誤訳されたオランデーズソースを敢えてご用意いたしました(笑)。調味料以外にほとんど差がないこの二つのソースですが、なぜ日本語版の出版当時にオランデーズソースと訳されたのかが、非常に興味深いですね。
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いやー、大変美味しゅうございました。
味が美味しいも勿論ですが、こういうストーリーを感じる特別な「体験」がお客様に価値を感じさせるということなんですね。少なくとも記憶には鮮明に残りますよね。本業の方の勉強にもなりました。
席でお隣になった紳士の方とも意気投合し、時間も忘れて話が盛り上がっている最中でしたが、ここでオークションの結果発表。
何と!!
真NISA落札しました!
落札した商品は。。。。
アストンマーティンのブランケット!
コノリーの超カッコ良いレザーケース付です。
DBXのオプションでついてくるトラベルセットかな。
面白い商品としてはターンブル&アッサーでショーンコネリーがシャツを作った時のオリジナルの型紙等がありましたよ。
締めは屋根裏部屋でスモーキング。
初めての葉巻はとても苦かった。。
でも、葉巻と合わせて飲んだ青のジョニーウォーカーがとても美味しかった。
普段好きで飲むのはボウモアとバランタインなんですが、ジョニーウォーカーもメチャウマでした。
グラスもきっとジェームズボンドにゆかりのあるものなんでしょうが、質感といい重さ加減といいとてもしっくりきたのでそれが欲しいなあと思ったりしました。
帰りのお持たせはボランジェのボトル。
最後までしっかりホスピタリティが徹底されています。
いやー大満足!!ほろ酔いの中で帰路につきます。
ボンドガールも大変喜んでいました。
こんな本格的なジェームズボンドになりきる晩餐会は今後もなかなかないでしょう。良い思い出になりました。
お客さんに特別な体験と思い出を提供できるビジネスマンになりたい、改めてそう思った夜でした。
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2024/12/13 14:11:09