F1オーストリアGPの予選を見ました~~。
やはり予想通り大混戦で久々に息をのむ白熱した闘いを見ることが出来ました!
・・・とその前に、GP2のRace-1ですが、佐藤選手は残念ながらDNF、伊沢選手は予選17番手から9位フィニッシュ!素晴らしい追い上げで開幕戦の23位→6位を思い出しました^o^。
しかしチームメイトの成績やタイムからすると、恐らく企業として作り上げつつあるマクラーレン入りへの道に対して、正論として異議を唱える人が多くなってしまうことも予想されます。GP2シート争いで脱落してしまった山本選手、塚越選手の無念も踏まえ、長い日本のレース経験・慣習に基づいたいつものクレバーでステディな走りはむしろ捨てて、関口選手的な危ない位のキレキレの走りを見せて欲しいです。
で、F1の予選の話ですが、ほんっと大混戦!どの位大混戦かはタイトル画像の通りで、Q2では1秒の間に15台がひしめく状態です。一周3.3kmしかないモナコですら2秒位はタイム差があったので、今回がどれだけの混戦か、っちゅーことですね。
また、オーストリアGPのコース、レッドブルリンクは長ーい全開区間とStop&Goなコーナーが多く、予想通りエンジンパワーの戦いとなりました。どの位エンジンパワーの戦いかと言うと、これもタイトル画像の色分けの通りで、基本的にはメルセデスエンジンが絶対必要で、フェラーリエンジン、ルノーエンジンでは勝ち負けの話にはならないと言う様相です。
あっ、ちなみにタイトル画像をQ2順で並べているのは、ちょっと今回はQ3が色々あったせいで結果が余り実力通りになっておらず、むしろQ2の方が本当の序列を表している印象のためで、他意はありません。
以下、ドライバー別の雑感です。根拠なく「思った」「感じた」ことが含まれますがご容赦をm(__)m
●ロズベルグ
Q3は残念でした。一応8秒台の凄いタイムを出していますが、多分最終アタックがハミルトンのスピンのイエローでフルアタック出来ていないのではないかと。
●ハミルトン
同じくQ3は残念でした。いつもアドレナリンでタイムを出してくるので楽しみでしたが、Q3はリアブレーキの回生セッティング(今年は電子制御)を攻めすぎて失敗した感じでした。
●ボッタス
「何シテル?」とかに書いてる通り、私はオーストリアGP前からウイリアムズが来る予感を感じ、活躍を一番楽しみにしています。特にファンと言うわけではないのですが、栄光から一度どん底まで転落して、そこから努力で這い上がって来ている状況、とても応援したくなります。
ボッタスはF3からのジャンプアップ組で正直努力家と言うよりは天才系だと思ってました。2012年はリザーブドライバーの乗車機会だけでFPでマルドナドに遜色ないタイムで走ったのが印象的だったのですが、今回FP1ではマッサにコンマ3か4負け。
彼はピットに戻るなりマシンから飛び降りて、エンジニアとデータ解析。
結果、タイムはFP2で完全にマッサに追いつき、FP3で抜かしました。意外と・・・と言うかこの世界では当たり前とは思うのですが努力家で、かつ写真の眼差し的に真剣さを感じました。ただ今回のQ3もそうですが、たまにミスるんですよねー。決勝でリアタイヤを壁にこすったり。その辺りのほんの僅かの差が結果を残せない状況につながってしまってました。そこに到来した今回の大チャンス!!絶対にモノにして欲しいと思ってます。
●マッサ
円熟の境地ですねー。Q1、Q2ともに回りのタイムをよく見て、ボッタスのタイムと比較してリスクを冒さず、Q3だけはギリギリまで攻めた感じがしました。FP3以降はボッタスの方が優勢だったので彼のミスにも助けられたかも知れないですが、経験が結果に結びついた気がします。同じブラジル人のGP2のフェリペとともに、サッカーのワールドカップに花を添えて欲しいですね^^
●マグヌッセン
Q2が5位、Q3が6位と安定して上位に食い込んできました!FP2まではバトンの方が調子良かったものの、予選ではバトンがマシンの不調を訴え低迷。初コースのドライバーが多い中、マグヌッセン自身は密かに去年ここで2戦してるので、レースになると更にアドバンテージがあると思います。ポイントはもちろん、今回は表彰台射程圏のダークホースの認識があると思うので思いっきり来ると思います。オープニングラップはスタートが良ければマグヌッセンの1コーナーと2コーナーはとても楽しみです。
●アロンソ
今回FPのタイムでFerrariエンジンがパワー出して来た!と思ってました。予選で初めて車載を見たのですが・・・見てびっくり(@_@)。
これホントドライバーのタイムですね。ライコネンが劣ってるのではなく、アロンソの能力が異常だと思います。
一人ウェットのようなフラフラの車体
をよくぞここまで持って来てると思います。Q3最終アタックは最終コーナー後、ストレートでのコースアウトは少なく見ても0.3はロスってると思うので、トップ3か、ヘタしたらポールを取ろうかと言う勢いです。
・・・と言うドライバーの勢いとは裏腹に心配なのがフェラーリのシャーシー。今回のストレートのコースアウトは、コーナーの立ち上がりと言うよりは立ち上がった後に近いポイントで、縁石の上を加味しても、アロンソ程のドライバーが感じる慣性のベクトルに対して車体のヨーが予測以上に収まらないことを示していると思います。大丈夫かなぁ。。。
●クビアト
ここ数戦はベルニュが去年のリカルド位メキメキと力を付けて頭角を現して来た感じがしていましたが、ここに来てクビアト。マカオGPとかを見てダ・コスタを蹴ってクビアトってレッドブルは何を考えてるんだ??と思ってしまいましたが、本当に才能を見る目があると言うか、将来に賭けるポイントを心得てると言うか・・・?
いずれにしてもかなりの実力を証明しました。Q3のタイムは多分ミスしてるので、シャーシーの性能差も含めて考えると今回はリカルド以上かも知れない・・・?後はシーズン後半にかけて一貫性を示せるかが来年以降に向けての大きな岐路になりそうです。
●可夢偉
私は可夢偉ファンですが、相変わらず苦戦が続いており、資金難か?マシンのアップデートも余りなく進化しない状況はかなり厳しいですね。
しかしその状況を踏まえればFP3で14秒台しか出ないマシンからのこの結果は素晴らしいとしか言いようがありません。
今回はきっちりマルシャの2台の中に食い込んだポジションからのスタートで、ケーターハムはブレーキがよいので、スタート次第では2コーナーまでにザウバーに届く可能性があると思っています。レースペースでスーティルにかなうとは思いませんが、今回に限りグティエレスは展開によっては食えるのでは・・・?楽しみです。
●ペレス、マルドナド、グロージャン
ファンの方、ごめんなさい。でも私はドライビングが危険なこの方々が余り好きでない、と言うか完全にアンチなので、予選下位だとちょっと安心します。この位置なら、決勝スタートで最高技術のバトルに水を差すこともないかな・・・?笑
※グロージャンに限り、予選等の単独走行では芸術を感じることがあります。