阪神ジュベナイルフィリーズを制した、きらめくばかりのブエナビスタの才能は、誰もが認めるところ。桜花賞・オークスに至る牝馬クラシック戦線が同馬を中心に展開されていくことは、ほぼ間違いないだろう。これに迫る2番手争いは、いまだ混沌。阪神ジュベナイルフィリーズで敗れた組の巻き返しか?それとも手合わせしていない新勢力の台頭があるのか?両者の力関係を計る意味でも、年明け緒戦のフェアリーSは見逃せない一戦となりそうだ。
さて、阪神ジュベナイルフィリーズ組からは、5~7着の3頭が参戦を表明。この中で最上位の5着に入ったイナズマアマリリス(牝3・松元茂樹)は、JRA移籍緒戦の前々走、ファンタジーSで重賞初制覇を成し遂げると、続く前走の阪神ジュベナイルフィリーズでも、4コーナー13番手からしぶとく追い上げたように、着実に力をつけている。“実績”では、一枚上の存在だろう。
同レース6着のジェルミナル(牝3・藤原英昭)は、大幅な馬体減(前走比マイナス10キロ)が響き、直線で伸び切れず失速したものの、スケールの大きさを感じさせる好馬体の持ち主。今回は、関東までの長距離輸送がポイントとなるが、馬体の立て直しに成功していれば、首位争いを演じても不思議ではない存在だ。
同レース7着のカツヨトワイニング(牝3・高橋義博)も、勝ち馬から1秒1離されはしたものの、ジワジワと末脚を伸ばして、掲示板にあと一歩まで詰め寄った。当日輸送の中山・東京開催では2戦2勝というのも、明るい材料と言えるだろう。
メイクデビュー東京、続く500万下のベゴニア賞(共に東京・芝1600m)と2連勝を果たし、重賞に駒を進めてきたパールシャドウ(牝3・手塚貴久)。阪神ジュベナイルフィリーズ組との対戦は、力関係を確かめる意味でも、大事な一戦となるに違いない。
ダイワバーガンディ(牝3・上原博之)は、母の兄にダイワメジャー、母の姉にダイワスカーレットが名を連ねる良血馬。前走500万下のサフラン賞(東京・芝1400m)では4着に敗れたものの、勝ったカツヨトワイニングとはわずか0秒3差。その後、ひと息入れてリフレッシュを図り、このレースを目標に調整されてきた。クラシックを占う意味でも、ここが試金石の一戦と言えそうだ。
グッデーコパ(牝3・上原博之)は、前走のホープフルS(中山・芝2000m)で11着に大敗したが、牡馬相手のオープン特別でモマれた経験を活かして、巻き返しに虎視眈々。当該コースは、デビュー戦で逃げ切り勝ちを収めた相性の良い舞台だ。
新馬や未勝利を勝ち上がったばかりの馬たちの中にも、将来性を感じさせる馬が名を連ねている。中でもエリザベスムーン(牝3・大久保龍志)は、母がセントウルS勝ち馬のエリザベスローズ、そしてダートグレード競走8勝のリミットレスビッドを筆頭に、アグネスゴールド・フサイチゼノンなど3頭の重賞勝ち馬を兄に持つ良血馬。このメンバーの中でも、素質は上位の存在だろう。
アイアムネオ(牝3・奥平雅士)は、前走のメイクデビュー中山(芝1600m)で持ったまま2着馬を3馬身突き放す快勝劇を演じた。余力十分の勝ちっぷりで、ポテンシャルは相当に高そうだ。
マイティースルー(牝3・大久保洋吉)は、初勝利までに3戦を要したが、前走の未勝利(東京・芝1600m)を1分34秒7の好タイムで勝利。マイルの持ち時計では、このメンバーの中でもトップにランクされる。出走が叶えば、既成勢力を脅かす存在として浮上してくるかもしれない。
1 01 ジェルミナル 牝3 54.0 福永 祐一 西 藤原 英昭
1 02 カイテキプリン 牝3 54.0 後藤 浩輝 東 河野 通文
2 03 アイアムネオ 牝3 54.0 藤田 伸二 東 奥平 雅士
2 04 グッデーコパ 牝3 54.0 田中 勝春 東 上原 博之
3 05 シルクマイホーム 牝3 54.0 小林 慎一郎 西 矢作 芳人
3 06 マイネアリス 牝3 54.0 柴山 雄一 東 菅原 泰夫
4 07 マイティースルー 牝3 54.0 吉田 豊 東 大久保 洋吉
4 08 エリザベスムーン 牝3 54.0 四位 洋文 西 大久保 龍志
5 09 アカリ 牝3 54.0 村田 一誠 東 杉浦 宏昭
5 10 パールシャドウ 牝3 54.0 蛯名 正義 東 手塚 貴久
6 11 ダイワバーガンディ 牝3 54.0 北村 宏司 東 上原 博之
6 12 イルドロール 牝3 54.0 三浦 皇成 東 鈴木 康弘
7 13 カツヨトワイニング 牝3 54.0 江田 照男 東 高橋 義博
7 14 イナズマアマリリス 牝3 55.0 池添 謙一 西 松元 茂樹
8 15 ピエナリリー 牝3 54.0 勝浦 正樹 東 萱野 浩二
8 16 ラブミラー 牝3 54.0 千葉 直人 西 中村 均
今週当初は、西のシンザン記念で勝負する予定だったが、馬券妙味が、東のフェアリーSの方が面白そうなのと同時に、競馬を愛する会の指定レースになった事から、このレースで勝負する事にした!
舞台は、朝日FSと同じ中山マイル戦!!勿論の事内枠の先行馬が有利!!阪神JFは、馬体減も影響してか、6着に敗れたジェルミナル!!初めての長距離輸送はこの天気(雪の影響)でかなり時間がかかったのでは?ノドの不安もあり、今回は、見送る!!その他の関西馬では、イナズマアマリリスは輸送を苦にしないだろう!エリザベスムーンもこの結果、一枚割り引きたい!!
血統では、ダイワバーガンディが最右翼だが、休み明けという事で割り引きたい!!ロジユニヴァースと似た血統背景を持つアイアムネオは、まだ1戦1勝馬!!吉田豊もマイティースルーを選択した点から、どうでしょう??
結論!!
ここは、持ち時計の優秀なクロフネ産駒の2頭で勝負する!!後は先行脚質の馬と、阪神JF組の7枠2頭へ流す!!
◎⑩パールシャドウ
○⑦マイティースルー
▲⑧エリザベスムーン
△③アイアムネオ
△⑥マイネアリス
△⑬カツヨトワイニング
×⑭イナズマアマリリス
・買い目!!
・3連単フォーメーション
⑦⑩→③⑥⑦⑧⑩⑬⑭→③⑥⑦⑧⑩⑬⑭
・3連複軸1頭流し
⑧→③⑥⑦⑩⑬⑭
・3連複軸2頭流し
③⑩→⑥⑦⑧⑬⑭
結果は?
1番人気の、ジェルミナルが、阪神JFの屈辱を晴らしました!!
馬券の方は、手も足も出ず完敗<(`^´)>来週以降、頑張ります★2,4,5,6,7,8,9着に、推奨馬は来ましたが(汗)
11日、中山競馬場で行われた第25回フェアリーS(3歳牝、GIII・芝1600m)は、福永祐一騎手騎乗の1番人気ジェルミナル(牝3、栗東・藤原英昭厩舎)が、好スタートから好位に控えると、直線では馬群を割って伸び、4番人気アイアムネオに1.1/4馬身差をつけ快勝した。勝ちタイムは1分36秒5(良)。さらにクビ差の3着に10番人気グッデーコパが入った。
勝ったジェルミナルは、父アグネスタキオン、母がペネロープ賞(仏G3)勝ち馬のオンブルリジェール(その父Double Bed)という血統。昨年8月に札幌でデビューし、2戦目(京都・芝1800m)で初勝利。続く黄菊賞(500万下、京都・芝1800m)を制し、前走の阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)は2番人気に推されるも6着に敗れていた。通算成績5戦3勝(重賞1勝)。
鞍上の福永祐一騎手は昨年の阪神C(GII、マルカフェニックス)以来のJRA重賞制覇で通算66勝目。管理する藤原英昭調教師は、昨年のステイヤーズS(GII、エアジパング)以来となるJRA重賞制覇で通算19勝目となった。
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