負担重量が「ハンデキャップ」→「別定」へと変更された2000年の前後ではさほど大きな変化が見られなかったが、距離が1200m→1400mへと延長された2006年以降は大きな変化が見られた。高松宮記念の前哨戦という位置付けのレースだが、1着同着だった2007年のプリサイスマシーンにエイシンドーバー、2008年優勝馬のローレルゲレイロは、いわゆる“スプリンター”というよりは、“マイラー”タイプの馬。実際に過去3年の連対馬からは、本番の高松宮記念で1、2着した馬は出ていない。距離延長で以前よりも好メンバーが揃うようになり、加えて直線の最後に待っているのはタフな急坂。スピードだけでは押し切れないレースになったということだろう。
京阪杯2着、阪神C2着、そして前走の京都金杯が3着と、なかなか重賞を勝ち切れないファリダット(牡4・松元茂樹)だが、能力的には重賞タイトル獲得も時間の問題だろう。今回は、〔3・1・0・1〕と最も得意とする阪神コースで、〔2・1・0・1〕の実績を残している1400mの距離。条件の揃った今回こそ、重賞ウイナーの仲間入りを果たす最大のチャンスだ。
昨年の高松宮記念を制したファイングレイン(牡6・長浜博之)は、その後の4戦で未勝利。しかし、骨折から復帰した一昨年の春以降、前半に力みすぎて良績を残せなかった1400m以上の距離で、前々走のスワンSが0秒4差の5着、続くマイルチャンピオンシップが0秒2差3着と、上位争いの競馬ができたのはプラス材料と言える。ここで弾みをつけて、連覇がかかる高松宮記念に臨みたいところだろう。
ローレルゲレイロ(牡5・昆貢)は、2番人気に支持された前走の東京新聞杯で13着に大敗したが、先行馬総崩れの厳しい展開での結果で、今回見直す余地はあるだろう。なにより阪急杯は昨年勝った相性の良いレース。重賞2勝馬の地力に注目したい。
休養を挟みながら3連勝を決めたドラゴンファング(牡4・矢作芳人)の素質は本物だ。特に3か月ぶりのレースとなった前走1600万下の雲雀S(東京・芝1400m)は、昇級戦と感じさせないほどの強い内容での勝利。重賞初挑戦でも期待の方が大きい。
マイネルレーニア(牡5・西園正都)は、前走のマイルチャンピオンシップで18着と惨敗したが、昨春から使い詰めで、やや気配が落ちていた印象を受けた。当該コースでは、昨年6月に1600万下のストークSを1分20秒7の好タイムで圧勝した実績がある。スピードを活かせる開幕週の絶好馬場はプラスに働きそうだ。
57キロのトップハンデだった前走のバレンタインS(東京・芝1400m)を勝利したトウショウカレッジ(牡7・池添兼雄)。今年で7歳となったが、現在がむしろピークと思わせる充実振り。悲願とも言える重賞初制覇に向け、機は熟している。
1 01 ファイングレイン 牡6 59.0 幸 英明 西 長浜 博之
1 02 ジョリーダンス 牝8 54.0 三浦 皇成 東 堀 宣行
2 03 ドラゴンファング 牡4 56.0 武 豊 西 矢作 芳人
2 04 ビービーガルダン 牡5 56.0 安藤 勝己 西 領家 政蔵
3 05 ヤマニンエマイユ 牝6 54.0 福永 祐一 西 浅見 秀一
3 06 フィールドベアー 牡6 56.0 秋山 真一郎 西 野村 彰彦
4 07 ピンクカメオ 牝5 56.0 和田 竜二 東 国枝 栄
4 08 エアパスカル 牝4 54.0 藤岡 佑介 西 池江 泰寿
5 09 トウショウカレッジ 牡7 56.0 M.デムーロ 西 池添 兼雄
5 10 ランヘランバ 牡6 56.0 小牧 太 西 藤沢 則雄
6 11 マイネルレーニア 牡5 58.0 佐藤 哲三 西 西園 正都
6 12 タマモホットプレイ 牡8 57.0 熊沢 重文 西 南井 克巳
7 13 ローレルゲレイロ 牡5 57.0 藤田 伸二 西 昆 貢
7 14 ヘイローフジ 牝6 54.0 飯田 祐史 西 飯田 明弘
8 15 ファリダット 牡4 56.0 四位 洋文 西 松元 茂樹
8 16 レットバトラー 牡7 56.0 角田 晃一 西 松永 昌博
高松宮記念に向けての前哨戦の当レースにGⅠ馬が2頭!連覇を狙うローレルゲレイロ!母にビリーブを持つ良血のファリダット!!馬券的には困難なレースだ!
阪神の開幕馬場という事から、先行馬や内枠の馬を積極的に買いたいのと、阪神7ハロン戦は、スピードに加え最後の上坂を克服する地力も必要である。
結論!!
前で競馬の出来る馬で勝負したい!本命は、連覇を狙うローレルゲレイロ!前走は道悪+遠征帰りで、度外視できる。週中ではいつもながらの調教番長ぶりを見せた内容で、久し振りに藤田騎手とのコンビ復活で連覇を狙う!対抗は、同脚質のマイネルレーニア。休み明けで58キロの斤量を背負い、万全とは言えないが、1400Mは、5勝と得意にしている。開幕馬場も味方するか??
ここに、末脚確実の良血ファリダットを3連複の軸にする。阪神7ハロンは連対率100%。四位騎手との相性も抜群で3着以内は外さない??
内枠の先行タイプから、上昇馬のドラゴンファンク。血統背景から、エアパスカルを推奨!後方一気を狙う、牝馬2頭のジョリーダンス&ヘイローフジで馬券を絡める!!!!
◎⑬ローレルゲレイロ
○⑪マイネルレーニア
▲⑮ファリダット
△③ドラゴンファンク
△②ジョリーダンス
△⑭ヘイローフジ
×⑧エアパスカル
買い目!!
3連単フォーメーション
⑪⑬→②③⑧⑪⑬⑭⑮→②③⑧⑪⑬⑭⑮
3連複軸1頭流し
⑮→②③⑧⑪⑬⑭
結果は!!!
ビービーガルダンが優勝!安藤騎手は今年重賞初勝利(^O^)/
馬券も、見事に外れました。ビービーの位置取りに、エアパスカルやマイネルレーニアがいる予定だったのですが(汗)
1日、阪神競馬場で行われた第53回阪急杯(4歳上、GIII・芝1400m)は、安藤勝己騎手騎乗の7番人気ビービーガルダン(牡5、栗東・領家政蔵厩舎)が、2番手追走から直線に向くと、逃げ粘る3番人気ローレルゲレイロを競り落とし、1.1/4馬身差をつけて快勝した。勝ちタイムは1分21秒1(良)。さらに3.1/2馬身差の3着には2番人気ドラゴンファングが入り、1番人気のファリダットは後方追走から伸び切れず7着に終わっている。
勝ったビービーガルダンは、父チーフベアハート、母オールザチャット(その父Westminster)という血統。06年7月のデビューから芝1200mで勝ち星を重ね、昨年夏に3連勝でオープン入り。キーンランドC(GIII)で2着に入ると、続くスプリンターズS(GI)でも3着に好走した。1番人気に推された京阪杯(GIII)は6着に敗れており、今回がそれ以来約3か月ぶりのレースだった。通算成績17戦6勝(重賞1勝)。
鞍上の安藤勝己騎手はダイワスカーレットで制した昨年の有馬記念(GI)以来のJRA重賞制覇で通算63勝目。管理する領家政蔵調教師はセイウンワンダーで制した昨年の朝日杯フューチュリティS(GI)以来のJRA重賞制覇で、通算では13勝目となった。
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レース映像(JRA)