桜花爛漫のこの季節、中山には春のマイル路線を歩む古馬たちが姿を見せる。ハンデキャップレースのため、過去10年で単勝10番人気以下の馬が7頭も3着以内に食い込むなど波乱も多いが、スピードと切れ味を緑の絨毯の上で競う見ごたえのある重賞。春のベストマイラー決定戦、安田記念に夢をつなぐのはどの馬か? ゴール前は白熱した追い比べが期待できそうだ。
リザーブカード(牡6・栗田博憲)は、前走の東京新聞杯(4着)後、ここに照準を合わせて調整されてきた。昨年は関屋記念2着、富士S2着、阪神C3着と、あと一歩のところで重賞タイトルを逃してきたが、地力強化は疑いようがない。不良馬場の中、4コーナー12番手から末脚を伸ばして4着まで追い上げた前走のレース内容は、着順以上に濃いものだった。昨年のダービー卿チャレンジTでは、勝ったサイレントプライドから0秒2差の4着に敗れたが、今年はそれ以上のパフォーマンスが期待できそうだ。
デビューから12戦6勝、2着2回という堅実派のマヤノツルギ(牡5・梅内忍)。前走のニューイヤーS(中山・芝1600m)を快勝したあとは一息入れ、このレースに狙いを定めて仕上げられてきた。前走で初の中山コース、初の1600mを克服して勝利を収めたことは大きな自信となったはずだ。ここは相手が揃ったが、今の充実ぶりなら、重賞ウイナーの仲間入りを果たすことは難しくないだろう。
レッツゴーキリシマ(牡4・梅田康雄)は、前々走の小倉大賞典で4着、前走の中京記念で3着と、今季2戦で安定した成績を残しており、ここでも上位争いが期待される。2000mの中京記念でも先行してしぶとく粘っており、1600mへの距離短縮は大きなプラス材料だ。当該コースでは、2007年の朝日杯フューチュリティS、昨年の京成杯オータムHでともに2着に入った実績がある。相性の良い舞台で、悲願の重賞タイトルを狙う。
本格化の兆しが窺えるキャプテンベガ(牡6・松田博資)は、前走の中山記念で展開が向かずに6着に敗れたが、前々走の東京新聞杯では15番人気ながら、力強い末脚を発揮して2着に食い込んでいる。前走から200mの距離短縮を味方に、重賞初制覇が期待される。
ショウワモダン(牡5・杉浦宏昭)は、前走の東風S(中山・芝1600m)を圧勝。得意の不良馬場だったとはいえ、2着のタケミカヅチに3馬身半差をつけた内容は文句のないものだった。安定感に欠ける面はあるが、先行して粘り強い馬。馬場が渋れば、初の重賞勝ちのチャンスも十分にあるだろう。
前走の東風Sで2着に入り、復調をアピールしたタケミカヅチ(牡4・大江原哲)。昨年の皐月賞で2着の実績があり、このメンバーの中では実力上位の存在だ。昨年同様、今年も春シーズンになって上り調子での参戦だけに、期待は高まる。やや勝ち味に遅い点はあるが、末脚の鋭さには定評があるうえ、中山・芝コースでは〔0・2・1・1〕と安定した成績を残している。ここは完全復活を告げるには格好の舞台だ。
昨年のこのレースの覇者サイレントプライド(牡6・国枝栄)が連覇を狙って登場する。前走の東京新聞杯で15着に大敗したが、ひと息入れたのち、ここに向けて立て直しを図られた。昨年はこのレースのほかにも富士Sを制しており、実績では上位にランクされる馬。2週前、1週前追い切りで余力十分に好時計を叩き出しているように、好仕上がりで臨めそうだ。
ここが叩き3戦目となるマイネルスケルツィ(牡6・稲葉隆一)は、前々走のバレンタインS(東京・芝1400m)4着、前走の東風Sで3着と、上昇ムードを辿ってのエントリー。1600mの重賞では、2006年のニュージーランドT、一昨年の京都金杯を優勝した実績を持っているだけに、ここでも上位争い必至だろう。
前走の六甲S(阪神・芝1600m)で4着に入り、ようやく復調気配を示したショウナンアルバ(牡4・二ノ宮敬宇)。昨春の共同通信杯の覇者で、軌道に乗れば重賞でかなりの活躍が見込める存在だ。中山コースでは昨年のスプリングS3着の実績があり、うまく折り合いがつけば、重賞2勝目のチャンスも十分だろう。
2か月半ぶりだった前走の東風Sで9着に敗れたレオマイスター(牡4・古賀慎明)だが、昨夏のラジオNIKKEI賞を大外から一気に差し切って優勝した実績があり、ここでも十分に勝ち負けできる能力を備えている。ここにきて調教の動きに本来の鋭さが出てきただけに、巻き返しに期待したい。
2006年の京王杯2歳S、昨秋のスワンSと重賞2勝を挙げているマイネルレーニア(牡5・西園正都)。前走の阪急杯は、約3か月の休み明けで12着に敗れたが、本来が叩き良化型のタイプだけに、今回は変わり身が見込めそうだ。
マイネルファルケ(牡4・萱野浩二)は、前走1600万下のアクアマリンS(中山・芝1600m)を逃げ切り勝ち。1600mでは〔3・1・2・0〕と、安定した成績を残している。軽快な先行力はここでも魅力で、昇級初戦から好勝負できそうだ。
1 01 ショウワモダン 牡5 56.0 蛯名 正義 東 杉浦 宏昭
1 02 マイネルスケルツィ 牡6 56.0 松岡 正海 東 稲葉 隆一
2 03 マヤノツルギ 牡5 56.0 中舘 英二 西 梅内 忍
2 04 タケミカヅチ 牡4 56.0 柴田 善臣 東 大江原 哲
3 05 マヤノライジン 牡8 56.0 藤田 伸二 西 梅内 忍
3 06 トウショウヴォイス 牡7 53.0 小林 淳一 東 小桧山 悟
4 07 リザーブカード 牡6 56.5 内田 博幸 東 栗田 博憲
4 08 レオマイスター 牡4 53.0 北村 宏司 東 古賀 慎明
5 09 マイネルレーニア 牡5 58.0 三浦 皇成 西 西園 正都
5 10 ドリームシグナル 牡4 54.0 石橋 脩 西 西園 正都
6 11 キャプテンベガ 牡6 56.0 吉田 豊 西 松田 博資
6 12 マイネルファルケ 牡4 54.0 津村 明秀 東 萱野 浩二
7 13 サイレントプライド 牡6 58.0 後藤 浩輝 東 国枝 栄
7 14 レッツゴーキリシマ 牡4 55.0 幸 英明 西 梅田 康雄
8 15 ショウナンアルバ 牡4 55.0 吉田 隼人 東 二ノ宮 敬宇
昨日は、奥さんと子供を迎えに、博多までFD2で遠征して参りました。高速料金が安くなったのでこれはありがたいですね。しかし、博多での滞在時間は僅か(+o+)
ちんやという肉屋のしゃぶ鍋で、昼食をとりその後、トンボ帰りでした。

さすがに、1日に1270キロは疲れますね!!
今週は、大阪杯にディープスカイが出走します。秋の凱旋門賞を目指すなら、このハンデも克服して勝つのは絶対条件です!!!
しかし、馬券はダービー卿CTで、勝負します(^v^)
このレースはハンデ戦なので毎年荒れるレースなんですが、今年は有力馬がこのハンデレースを嫌って飛び抜けた馬もいません。
人気は、かなり割れているので超大荒れとはいかないのでは??
昨年は、サイレントプライドが、スローで流れた時計の恩恵もあり、逃げきりましたが、このレースは上がり勝負になりやすい傾向があります。
前へ行くのは、マヤノツルギ、マイネルレーニア、レッツゴーキリシマの3頭でしょう。前半3Fは、34.5~35.0と予測すると、前残りでの1着は厳しく、中団につけられて、上がりの脚が使える馬と、前で残れそうな馬を、2,3着付けで買う馬券がいいのではないでしょうか?
本命は、ショウワモダン!!前走と3走前の中山マイル戦でメンバー最速の上がりを計測。中山マイルも6戦2勝2着2回と得意にしていて、今回も展開が向きそうです。中山マイルは内枠が有利なのもプラス材料。
対抗は、マイネルスケルツィ!!まさしくショウワモダンをマークしながら追走できるのがこの馬。中山マイルでは3着以下なしのデータも、後押しする!!
後は、2,3着なら前に残れるかもしれない、レッツゴーキリシマ。ハンデ55キロなら許容範囲。内目ロスなく運べてレースが出来そうなマヤノツルギもチャンスあり。こちらも中山マイル実績のあるマイネルファルケ&リザーブカード。上がり勝負なら、SS産駒のキャプテンベガにも注意!!
トップハンデの、サイレントプライド&マイネルレーニアは切る。さすがに58キロは厳しい。
◎①ショウワモダン
○②マイネルスケルツィ
▲⑫マイネルファルケ
△③マヤノツルギ
△⑦リザーブカード
△⑭レッツゴーキリシマ
×⑪キャプテンベガ
3連単フォーメーション
①②→①②③⑦⑪⑫⑭→①②③⑦⑪⑫⑭
3連複軸1頭流し
②→①③⑦⑪⑫⑭
馬連
①-②
結果は???
最強の1勝馬タケミカズチが優勝!!
5日、中山競馬場で行われた第41回ダービー卿チャレンジT(4歳上、GIII・芝1600m)は、柴田善臣騎手騎乗の1番人気タケミカヅチ(牡4、美浦・大江原哲厩舎)が、好位追走から直線で馬群を割って伸び、7番人気マイネルファルケにクビ差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分33秒7(良)。さらに1/2馬身差の3着に12番人気マヤノライジンが入った。
勝ったタケミカヅチは、父ゴールドアリュール、母がJRA4勝のカズミハルコマ(その父マルゼンスキー)という血統。07年7月のデビュー勝ち以降、1勝馬ながら07年デイリー杯2歳S(GII)2着、08年皐月賞(GI)2着など重賞戦線で活躍。今回の勝利がデビュー戦以来の2勝目となった。通算成績15戦2勝(重賞1勝)。
鞍上の柴田善臣騎手は、07年クイーンS(GIII、アサヒライジング)以来となるJRA重賞制覇で通算75勝目。管理する大江原哲調教師(97年3月初出走)はJRA重賞初制覇となった。
全着順&払い戻し(JRA)