JRAのダートGI 、フェブラリーSとジャパンカップダートの日程は約10か月も離れており、JRA所属のダート巧者たちはこの間、地方競馬で行われるダートグレード競走にも出走するケースが多い。とはいえ、どのダートグレード競走もJRA所属馬の出走枠は4~6頭で、出走できるのは収得賞金順で上位の実績馬のみという状況。今回のアンタレスSは、“まずはオープン特別、GIIIで収得賞金を加算”という状況下にある素質馬に注目してみたい。
昨春の未勝利(福島・ダート1700m)圧勝から半年あまりの休養を挟んだのち、前走のアルデバランS(京都・ダート1800m)まで5連勝、いまだダートで負けなしのウォータクティクス(牡4・池江泰寿)が、いよいよ重賞のステージに上がる。5連勝はすべて秀でたスピードを武器にした逃げ切りだが、陣営は「控える形になっても対応できると思っているし、むしろ無理にセーブしなくていいので、走りやすい」とハイペース歓迎を示唆するほど。初重賞でも格負けすることはなさそうだ。
前走1600万下の甲南S(阪神・ダート1800m)を勝ってオープンクラス入りを果たしたフォーティファイド(牡4・石坂正)が、重賞初挑戦でタイトル奪取を狙う。母に帝王賞・東京大賞典など重賞9勝を挙げた名牝ファストフレンドを持つ良血馬で、早い段階から石坂正調教師が「ヴァーミリアンの後継者にしたい」と言っていたほど。強敵の揃った今回のレースで、どんな走りを見せるのか注目したい。
アドマイヤダンク(牡5・橋田満)は、年明けに復帰してから4戦3勝2着1回と、確実にステップアップしてきた馬。前走の桶狭間S(中京・ダート1700m)は楽勝だったとはいえ、道中は掛かりながらの追走。重賞の強力なメンバー相手でペースが速くなった方が、競馬はしやすいかもしれない。
実績馬も多士済々の顔触れとなっている。昨年のこのレースの覇者ワンダースピード(牡7・羽月友彦)は、前々走で同じ京都・ダート1800mの平安Sも快勝しており、この舞台を最も得意としている馬だろう。特に今年の平安Sでは上がり3ハロン35秒6(推定)という芝並みの末脚を駆使。上がりの速い決着に対応した点は大いに評価したい。
メイショウトウコン(牡7・武田博)は、昨年のジャパンカップダートで2着。輸送のない関西圏での競馬は、とにかく安定している。京都のダートは〔2・1・1・1〕と得意としているコース。自慢の末脚で重賞6勝目を狙う。
前走マーチS出走組が多数参戦を表明。2着のダイショウジェット(牡6・大根田裕之)はここにきて競馬に自在性が増し、一気に急上昇してきた馬。3着のサトノコクオー(牡5・藤沢和雄)は休み明け2戦こそ勝ち切れなかったが、ダートは〔4・2・2・0〕と3着を外しておらず、安定感十分。なにより注目したいのは、2006年のジャパンカップダート優勝馬のアロンダイト(牡6・石坂正)で、本調子さえ取り戻せば、あっさりのシーンがあっていいほどの実力の持ち主。前走のマーチSでは7着に敗れたが、復帰3戦目でそろそろ真価を発揮しそうだ。
(松浪大樹)
1 01 ボランタス 牡5 56.0 池添 謙一 西 角居 勝彦
1 02 ダイショウジェット 牡6 56.0 柴山 雄一 西 大根田 裕之
2 03 スターシップ 牡5 56.0 上村 洋行 東 鈴木 伸尋
2 04 ウォータクティクス 牡4 56.0 川田 将雅 西 池江 泰寿
3 05 ワンダースピード 牡7 58.0 小牧 太 西 羽月 友彦
3 06 マコトスパルビエロ 牡5 56.0 福永 祐一 西 鮫島 一歩
4 07 メイショウシャフト 牡6 56.0 石橋 守 西 高橋 成忠
4 08 フォーティファイド 牡4 56.0 和田 竜二 西 石坂 正
5 09 エプソムアーロン 牡5 56.0 角田 晃一 西 藤岡 範士
5 10 サトノコクオー 牡5 56.0 安藤 勝己 東 藤沢 和雄
6 11 アドマイヤダンク 牡5 56.0 藤岡 佑介 西 橋田 満
6 12 ロールオブザダイス 牡4 56.0 四位 洋文 西 角居 勝彦
7 13 ダイナミックグロウ 牡5 56.0 武 幸四郎 西 目野 哲也
7 14 アロンダイト 牡6 58.0 後藤 浩輝 西 石坂 正
8 15 ユウキタイティ 牡5 56.0 幸 英明 西 梅田 康雄
8 16 メイショウトウコン 牡7 58.0 藤田 伸二 西 武田 博
今日は、福島牝馬Sで本命に推奨したブラボーデイジーが激走し1着になりましたが、紐が拾えず残念な結果になりました。改めて、3連系の馬券の収支は難関だな!と痛感しました。
明日は、東でフローラS。西ではアンタレスSが開催されます。フローラS、、アンタレスSも難解なレースです(+o+)困りました。今日の雨はだいぶ降りましたので、明日の馬場回復も困難な状況と思われます。脚抜きが良くなる分、スピード決着の前残りになるでしょうか?過去10年のデータでは、7歳以上馬が(0.0.0.22)と悲惨な結果になっています。有力馬のメイショウトウコンとワンダースピードには嫌なデータです。
上がり馬では、ウォータクティクスがダートに転戦してから負けなし。1800mは4勝の内、京都の1800mで3勝です。前走が道悪での京都1800mで1.49.2のタイムです。しかし勝ったのがハナ差のカフェオリンポス。カフェオリンポスといい勝負で、この人気なら消してもいいんじゃないでしょうか?
結論!!
石坂厩舎が、ヴァーミリアンの後継に期待を託す、フォーティファイドを本命に推奨する!父フォーティナイナーに母はファストフレンドのダート界のプリンス血統と言っても過言ではない!追い切りでも栗坂51.9-12.8の好時計。地方ダート交流戦に選出される為には1着賞金が必須!!ここは負けられない1戦だ!!今回は、久し振りに単勝で勝負してみる。このレースも3連系の収支が難解なので今日の二の舞を踏むのを恐れています(^v^)
フローラSも少々買うとしたら、美浦坂路の鬼・大久保厩舎が送りだすマイティースルー!東京コースは、やはり坂路調教馬が激走しやすいので推奨します。西の牝馬使いの名手が福永なら、東の牝馬使いの名手は吉田豊!(^^)!
買い目!!!
アンタレスS
◎⑧フォーティファイド 単勝5000円
フローラS
◎⑭マイティスルー 単勝1000円
結果は!!!
ウォータクティクスがダート戦無敗の6連勝!!
京都は、朝には雨がやんでいたために少しは馬場回復すると思ったんですが、昼から一気に天候が悪化!レコードが出るくらいの脚抜きの良さで前が止まりませんでした。
26日、京都競馬場で行われた第14回アンタレスS(4歳上、GIII・ダート1800m)は、川田将雅騎手騎乗の2番人気ウォータクティクス(牡4、栗東・池江泰寿厩舎)がスタートから先手を奪うと、直線に向いて後続をさらに突き放し、1番人気ワンダースピードに2馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分47秒8(重)のJRAレコード。さらにハナ差の3着には11番人気ボランタスが入った。
勝ったウォータクティクスは、父ウォーエンブレム、母はJRA4勝のアドマイヤハッピー(その父トニービン)。叔父にオレハマッテルゼ(高松宮記念-GI)がいる血統。07年11月の芝でのデビュー戦は3着に敗れたが、初ダートとなった2戦目で後続に2.1秒差の大差勝ちを収めると、前走のアルデバランS(OP)までダートでは無傷の5連勝を飾っていた。通算成績7戦6勝(重賞1勝)。
鞍上の川田将雅騎手はアドマイヤフジで制した中山金杯(GIII)に続く今年のJRA重賞2勝目で、通算13勝目。管理する池江泰寿調教師はドリームジャーニーで制した大阪杯(GII)に続く今年のJRA重賞2勝目で、通算では8勝目となった。
なお、従来のレコードタイムは97年11月15日にプレミアムサンダーが記録した1分48秒4(重)で、今回はこれを0.6秒更新した。
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