春の足音が近づいてきた府中の杜。いよいよ2009年のGIレースが幕を開ける。今年は例年にもまして豪華なメンバーがそろうだけに、再び大歓声に包まれることだろう。砂のチャンピオンに輝くのはどの馬か?昨年末の東京大賞典(大井・ダート2000m)で壮絶な一騎打ちを演じたカネヒキリとヴァーミリアンの対決に、今から胸がときめく。
前走の川崎記念(川崎・ダート2100m)を優勝してGI・JpnIレース7勝目を飾ったカネヒキリ(牡7・角居勝彦)が、王者として堂々と登場する。C.ルメール騎手の言葉を借りれば、「リアルチャンピオンホース」だ。屈腱炎で長期の休養を余儀なくされたが、昨年12月のジャパンカップダートで奇跡の復活を遂げた。このフェブラリーSは2006年にV。条件は申し分なく、今の充実ぶりならGI・JpnI 8勝目もそう難しくはないだろう。3走前のジャパンカップダート、前々走の東京大賞典では、ともに競り合ってからの強さを遺憾なく発揮している。長い直線で馬体を合わせる展開になれば、視界良好だろう。
昨年の覇者ヴァーミリアン(牡7・石坂正)が、ディフェンディングチャンピオンとして姿を見せる。前々走のジャパンカップダートが3着、そして前走の東京大賞典が2着と、ここ2戦はカネヒキリの後塵を拝しているが、これまでの実績は互角に近い。今回のレースの舞台となる東京のダート1600mはぴったりの条件だけに、ここで何とか雪辱を果たしたいところだろう。豊富な経験と確かな実績を武器に、連覇を目指す。
前走の根岸Sを快勝して、ここに駒を進めてきたフェラーリピサ(牡5・白井寿昭)も魅力溢れる存在だ。顔面神経痛に悩まされて休養していたが、前走で、その不安を完全に払拭。目下6戦連続連対中の安定感は捨てがたいものがある。昨夏に大沼S(函館・ダート1700m)、エルムSを優勝しているように、距離延長に不安はなく、東京のダートコースも〔3・1・0・1〕と高い適性を示している。
サクセスブロッケン(牡4・藤原英昭)は、明け4歳を迎えたばかりで、その若さがセールスポイント。昨年の秋シーズンは、ジャパンカップダート8着、東京大賞典3着と、古馬の厚い壁にはねかえされたが、まだ伸びしろは大きく、逆転のチャンスは十分にあるだろう。ここまでダートでは〔5・1・2・1〕と、掲示板を外したのは1回のみ。先行して崩れない安定感があるだけに、新旧交代劇があっても驚けない。
近4走で2勝を挙げ、ダート重賞初挑戦となった前走の根岸Sでも鋭い末脚を披露して2着に入ったヒシカツリーダー(牡5・小島貞博)は、上がり馬の代表的存在だ。以前は逃げて好成績を収めていたが、脚質転換を図った昨年の秋以降は、追い込み馬として大成した感がある。前走より200m距離が延びるが、これまで1700mで3勝、1800mで1勝をマークしているように、スタミナも備えている。直線の追い比べになれば、台頭の余地があるだろう。
昨年12月のカペラSで強烈な末脚を見せて優勝を飾ったビクトリーテツニー(牡5・森秀行)。しまい一手だけに、どうしても展開に左右される面はあるが、ツボにハマれば、並ぶ間もなく交わせるだけの切れ味を秘めている。前走の根岸Sは最内枠が災いして力を出し切れず6着に敗れたが、見限れない1頭だ。
ダートのレースでは、前走の平安S(2着)が初めての敗戦となったエスポワールシチー(牡4・安達昭夫)だが、レース内容としては勝ちに等しいものがあった。これまでダートでは5戦4勝2着1回と、連対率は10割で、まだ底を見せていない。今回がGI初挑戦となるが、スピード能力はまったく遜色しない。新たな王者誕生のシーンが見られるかもしれない。
昨夏以降に破竹の4連勝を記録して、武蔵野Sで重賞初制覇を成し遂げたキクノサリーレ(牡4・吉田直弘)がエントリー。前走のベテルギウスS(阪神・ダート2000m)で6着に敗れて連勝は途切れたが、2000mの距離が長かった印象だ。当該コースは、昨秋の武蔵野Sを制した舞台。相手は大幅に強化されるが、適距離に戻れば、巻き返しも可能だろう。
バンブーエール(牡6・安達昭夫)は、昨年8月の北陸S(新潟・ダート1200m)から11月のJBCスプリント(園田・ダート1400m)まで4連勝を記録するなど、近走の充実ぶりが目立つ1頭だ。前走の根岸Sでは、休み明けに加えて59キロを背負っての5着。連勝はストップしたが、決して悲観する内容ではなかった。200mの距離延長が課題となるが、地力強化は明らかなだけに、注目が必要だ。
サンライズバッカス(牡7・音無秀孝)は、2007年のフェブラリーSの覇者。このメンバーでも、実績は見劣りしないものがある。前走の平安Sは流れが向かずに8着に敗れたが、昨秋の武蔵野Sではメンバー中最速タイの上がり3ハロン36秒1(推定)をマークして2着に入っている。年齢的な衰えは感じられず、東京・ダート1600mの舞台も最適だ。しまいの脚が活きる流れになれば、大きく浮上してくる1頭だ。
前走のアレキサンドライトS(中山・ダート1800m)を快勝したカジノドライヴ(牡4・藤沢和雄)も、力量的には遜色ない。明け4歳で今回がまだ7戦目とキャリアも浅く、大きな伸びしろを残している。アメリカ遠征からの帰国初戦だった前々走のジャパンカップダートは、勝ったカネヒキリから0秒5差の6着。上がり目を考えれば、逆転は十分に可能だろう。
トーセンブライト(牡8・加藤征弘)は、ダートで通算8勝をマーク。昨夏のマリーンS(函館・ダート1700m)ではフェラーリピサを破っている。東京のダートコースでも3勝の実績があり、適性十分。約3か月ぶりのレースとなるだけに仕上がり具合がポイントになるが、見逃せない存在だ。
前走の根岸Sで4着に入り上昇気配を示しているアドマイヤスバル(牡6・中尾秀正)は、〔4・1・3・2〕と東京コースを得意にしている。先行力があって粘り強いナンヨーヒルトップ(牡4・小笠倫弘)は、当該コースで行われた昨秋の1600万下・秋嶺Sを圧勝している。キャリア豊富で末脚も確かなオフィサー(牡7・森秀行)も含めて、個性あふれるメンバーがそろった。いずれも好走して不思議のない実力馬だけに、目を離すことはできないだろう。
1 01 カフェオリンポス 牡8 57.0 勝浦 正樹 東 松山 康久
1 02 カネヒキリ 牡7 57.0 C.ルメール 西 角居 勝彦
2 03 サンライズバッカス 牡7 57.0 三浦 皇成 西 音無 秀孝
2 04 トーセンブライト 牡8 57.0 田中 勝春 東 加藤 征弘
3 05 バンブーエール 牡6 57.0 松岡 正海 西 安達 昭夫
3 06 ナンヨーヒルトップ 牡4 57.0 柴田 善臣 東 小笠 倫弘
4 07 ヒシカツリーダー 牡5 57.0 木幡 初広 西 小島 貞博
4 08 キクノサリーレ 牡4 57.0 後藤 浩輝 西 吉田 直弘
5 09 ヴァーミリアン 牡7 57.0 武 豊 西 石坂 正
5 10 ビクトリーテツニー 牡5 57.0 横山 典弘 西 森 秀行
6 11 アドマイヤスバル 牡6 57.0 川田 将雅 西 中尾 秀正
6 12 エスポワールシチー 牡4 57.0 佐藤 哲三 西 安達 昭夫
7 13 オフィサー 牡7 57.0 福永 祐一 西 森 秀行
7 14 カジノドライヴ 牡4 57.0 安藤 勝己 東 藤沢 和雄
8 15 サクセスブロッケン 牡4 57.0 内田 博幸 西 藤原 英昭
8 16 フェラーリピサ 牡5 57.0 岩田 康誠 西 白井 寿昭
おはようございます(^u^)このレースに於いて、出走予定だったダイワスカーレットが引退を余義なくされ、非常に週明けは残念でした。
ドバイWC楽しみやったのにな~~~~
では、予想の方なんですが、2強VS新興勢力という図式の今回のレースで、なかなか見ごたえのある勝負になりそうですね(^O^)/
目立ったデータから行くと、根岸S1着馬は、このレースで、高い確率で馬券になってます!!このレースからは、7頭が出走してきます。ここは思い切って、1着馬のフェラーリピサ以外、切ります!!!
勿論、3番に入った3ライズバッカスの3浦が3着に来そうなサインも出てますね(^u^)
結論!!
とりあえず、今週は調教の具合を重視したのと、距離短縮組で馬券にします。
本命は、ヴァーミリアンでいきます。ヴァーミリアンとキクノサリ―レの2頭が、トラックと坂路の併用調教で、びっしり追われています!完全にこの2頭に関しては、このレースにかける臨戦態勢が1枚上手とみます。
鞍上も、絶好調の武豊!!カネヒキリを負かす勢いのある唯一の騎手だ!!
対抗は、カジノドライブです。この馬は、私自身JCDで軽視しましたが、意外に6着に健闘し、この馬の能力は侮れないと思い、1着候補に抜擢します。後は、前述の通り、根岸S勝ちのフェラーリピサに、カネヒキリ、サンライズバッカスで勝負します!
サクセスブロッケンに関しては、もう頭打ちと判断!!藤原英厩舎の本気度もあまり感じられず、SK産駒は芝の方が勝ち鞍数も多く、ここは勝負付けが終わっていると判断。エスポワールシチ―は、57キロがどうでるか?先行脚質も東京マイルでこの相手なら、難しいか?重賞勝ち鞍がないと、やはりデータ的には、推奨出来ない。
結局、フェラーリピサ以外は、距離短縮組を推奨しました。忙しい流れをここ最近使ってきた馬には、東京マイルは落とし穴になりかねない???
◎⑨ヴァーミリアン
○⑭カジノドライブ
▲⑯フェラーリピサ
△②カネヒキリ
△③サンライズバッカス
×⑧キクノサリ―レ
3連単フォーメーション
⑨⑭⑯→②③⑧⑨⑭⑯→②③⑧⑨⑭⑯
3連複軸1頭流し
②→③⑧⑨⑭⑯
⑯→②③⑧⑨⑭
結果は!!
サクセスブロッケンが、世代交代をアピール!!!
レース結果は、この通りです!私が推奨した距離短縮馬が、馬券になりました。しかも、サクセスブロッケンは、トラックと坂路の併用調教に一致!!!
無念です↓
やはり、ウチパクとの相性は最悪です!!悲しいm(__)m
・来年の私へメッセージ
①やはり、距離短縮馬は買い!!!
②トラックと坂路の併用調教馬に注意!!!
③父か母父に、中長距離系の実績ありの馬!!!
④やはり、中から外枠は有利!!!
⑤逃げ粘りは、このレースはキツイ!!!
⑥やはり、地方出身ジョッキーはダートが得意!!!
⑦7歳馬からは、勝ち馬がでない!!!
⑧前走、前々走で、1200m~1400mの連戦馬はマイナス!!!
22日、東京競馬場で行われた第26回フェブラリーS(4歳上、GI・ダート1600m)は、内田博幸騎手騎乗の6番人気サクセスブロッケン(牡4、栗東・藤原英昭厩舎)が、道中は好位の外目を追走。直線での激しい叩き合いを外から豪快に交わすと、3番人気カジノドライヴにクビ差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分34秒6(稍重)のコースレコード。1番人気カネヒキリは好位から直線で内を突いて伸びたが、さらにアタマ差の3着に敗れた。また、昨年の覇者で2番人気のヴァーミリアンは6着に終わっている。
勝ったサクセスブロッケンは、父シンボリクリスエス、母は02年フィリーズレビュー(GII)の勝ち馬サクセスビューティ(その父サンデーサイレンス)という血統。
07年11月のデビュー戦(福島・ダート1700m)を大差のレコード勝ちで飾ると、そこからダートで4連勝をマーク。初芝となった日本ダービー(GI)は18着に敗れたが、続くジャパンダートダービー(交流GI)を快勝して重賞初制覇を飾った。古馬との初対戦となったJBCクラシック(交流GI)はヴァーミリアンにクビ差の2着。ここ2戦も東京大賞典(交流GI)3着、川崎記念(交流GI)3着とカネヒキリの前に敗れていたが、今回その2頭に初めて土をつけた。通算成績11戦6勝(うち地方4戦1勝、重賞2勝)。
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