2009年05月01日
本年の皐月賞は、1分58秒7という歴代3位にあたる好タイムで、アンライバルドが制した。同馬を中心とする“皐月賞組”の牙城は高く険しいものの、東京競馬場の欅のように、伸びしろを秘めた素質馬たちが、3着までの馬に与えられる日本ダービーの優先出走権を求め、トライアルの青葉賞にエントリーを済ませた。
まず第一に名前が挙がるのが、アプレザンレーヴ(牡3・池江泰郎)だろう。2走前の500万下(東京・芝2000m)で、2着馬を0秒5突き放す快勝劇を演じた好素材。前走の毎日杯は、出遅れが影響したこともあり、追い込み届かずの3着に敗れ、皐月賞の出走を断念した。しかし、ゴール前の伸び脚は目を引く鋭いもので、距離延長で巻き返しの期待を抱かせる内容だった。ダービーディスタンスの2400mの舞台で、さらなる期待がかかる1頭と言える。
ピサノカルティエ(牡3・堀宣行)は、アプレザンレーヴが2勝目を挙げた500万下で3馬身差の2着と完敗を喫したが、続く前走の山桜賞(中山・芝2000m)を力でもぎ取り、2勝目をマークして俄然上昇モードに突入。アプレザンレーヴとの差は、もっと詰まってくるはずだ。
前々走の弥生賞で4着のキタサンアミーゴ(牡3・松田博資)は、強敵相手に戦った経験を活かして、続く500万下の山吹賞(中山・芝2200m)で叩き合いを制して2勝目をゲット。同じ松田博資厩舎から、阪神・芝2400mの500万下を勝ち上がったバアゼルリバー(牡3・松田博資)もエントリー。この2頭は1週前追い切りで併せ馬を消化し、日本ダービーの優先出走権獲得に備えてきた。追い切りではバアゼルリバーの脚色が常に優勢で、重賞出走歴はないものの、キタサンアミーゴと同等のポテンシャルが、調教の走りにも垣間見える。
セイクリッドバレー(牡3・高橋裕)は、前走のスプリングSで5着に敗れはしたものの、終始外を回されるロスがありながら、勝ったアンライバルドから0秒3差に詰め寄った。昨年12月、500万下の葉牡丹賞(中山・芝2000m、2着)で、2分00秒7という好タイムをマークしているだけに、時計勝負の戦いにも十分対応できるはずだ。
同じく前走のスプリングSで持ち味を発揮できないまま13着に敗れたトップクリフォード(牡3・山内研二)だが、前々走のすみれS(阪神・芝2200m)でオープン特別勝ちを果たしている。ゆったりした東京・芝2400mに舞台が替われば、巻き返しのチャンスは十分あるだろう。
前走500万下のアザレア賞(阪神・芝2000m)で、ようやく2勝目を挙げたトップカミング(牡3・境直行)だが、年明けのシンザン記念~共同通信杯~若葉S(阪神・芝2000m)を連続3着と好走してきた実力馬。日本ダービーの優先出走権を得るため、ここは是が非でも3着以内を確保したいところだ。
イネオレオ(牡3・池江泰郎)は、未勝利(小倉・芝2000m)、500万下のゆきやなぎ賞(阪神・芝2400m)を連勝して重賞のここに挑戦。エリザベス女王杯優勝馬リトルアマポーラの半弟という血統馬だけに、まだ上昇の余地を残している。
サトノエンペラー(牡3・藤沢和雄)は、休み明け2戦目となった前走の500万下(中山・芝1800m)を快勝、勢いに乗ってダービートライアルに臨む。丁寧に競馬を覚え込ませてきた効果が花開きつつある。
抽選をくぐり抜ける必要がある1勝馬の中にも、好素材の馬がエントリー。マッハヴェロシティ(牡3・武藤善則)は、ラジオNIKKEI杯2歳S・共同通信杯で、ともに4着。目標を皐月賞から日本ダービーに切り替えて、立て直した効果で、攻め馬の動きに覇気が戻ってきた。
タイフーンルビー(牡3・戸田博文)は、東京・芝1800mの未勝利を1分46秒9の好タイムで勝ち上がった快速馬。ここ2戦で、前半3ハロン34秒台というハイペースの逃げを演出してきており、抽選を突破すれば、レースのカギを握る存在となるだけに、要注目の1頭だ。
(丹下日出夫)
1 01 トーセンマルゴー 牡3 56.0 三浦 皇成 東 上原 博之
1 02 マッハヴェロシティ 牡3 56.0 柴田 善臣 東 武藤 善則
2 03 サトノエンペラー 牡3 56.0 北村 宏司 東 藤沢 和雄
2 04 セイクリッドバレー 牡3 56.0 蛯名 正義 東 高橋 裕
3 05 バアゼルリバー 牡3 56.0 安藤 勝己 西 松田 博資
3 06 マイネルクラリティ 牡3 56.0 松岡 正海 西 宮本 博
4 07 メイショウデジレ 牡3 56.0 田中 勝春 東 小島 太
4 08 キタサンアミーゴ 牡3 56.0 川田 将雅 西 松田 博資
5 09 フォルミダービレ 牡3 56.0 吉田 豊 東 尾形 充弘
5 10 イネオレオ 牡3 56.0 岩田 康誠 西 池江 泰郎
6 11 メジロワーロック 牡3 56.0 勝浦 正樹 東 谷原 義明
6 12 トップクリフォード 牡3 56.0 藤田 伸二 西 山内 研二
7 13 ピサノカルティエ 牡3 56.0 福永 祐一 東 堀 宣行
7 14 タイフーンルビー 牡3 56.0 菊沢 隆徳 東 戸田 博文
7 15 トーセンルーチェ 牡3 56.0 坂井 英光 東 鈴木 康弘
8 16 トップカミング 牡3 56.0 幸 英明 西 境 直行
8 17 アプレザンレーヴ 牡3 56.0 内田 博幸 西 池江 泰郎
8 18 ワンダーアキュート 牡3 56.0 後藤 浩輝 西 佐藤 正雄
なんと、ブエナビスタが秋の凱旋門賞への出走登録を完了した!!との事(+o+)勿論、3歳馬は斤量面(54.5キロ)で有利な面があり、牡馬古馬との斤量差は5キロ!!
早くも、ディープインパクトの無念を晴らす時が来たのではないでしょうか!!!
正直、ディープスカイやスクリーンヒーローでは荷が重いと思っていたので、これは楽しみです。ブエナは、スペシャルウィーク産駒なので、ヨーロッパの時計の掛かる馬場は、全く向いていませんが、斤量面からして、期待は持てると思います!!!
まずは、オークス制覇!!!期待しているぞ!!ブエナビスタ( ^^) _U~~
では、青葉賞の予想です!展開は、タイフーンルビーがハナを行きそうです。今回は2400m戦ですので、前走のテン34.8よりかは、抑えながらいきそう。
07年のレースラップが、
(34.9-75.9-35.5)2.26.3勝ち馬ヒラボクロイヤル
04年のレースラップが、
(35.0-75.0-34.1)2.24.1勝ち馬ハイアーゲーム
前半がこのようにミドルペースになった年の上記2頭は、メンバー最速の上がりを使って勝っています。勝ち時計が優秀だった、ハイアーゲームは、その後のダービーでも、キングカメハメハの3着と好走しています。
尚、中盤が緩まなかった、06年(35.7-74.3-35.3)の勝ち馬のアドマイヤメインもダービーで3着に好走。
レース内容の結果次第では、本番でも好走できるかどうか見極められるレースとなりそうです。
今年は、テンがミドルで中盤が緩く、上がりが掛かる07年のケースに類似しそう。
このパターンなら、瞬発力のあるキレ脚の持つ馬が勝ち馬になる可能性が高いと思われます。
という事で、アプレザンレーヴ、セイクリッドバレー、トップカミングの3頭は、切れ脚勝負なら1枚上手という見解。
アプレザンレーヴはSK産駒とは思えないくらい、瞬発力があるのですが、いかんせん、東京コースで良積がないSK産駒。ミドルペースも今回は初になりますので、1枚割引きか?このレースをも勝ってしまったらサンデーRがまた重賞に勝ってしまう。
セイクリッドバレーは、スローペースに落とされた、スプリングS、京成杯では、差し届かずという競馬、中盤があまりゆるまなかった、葉牡丹賞(2着)やホープフルS(3着)では、好走していますので、今回、このレースにマッチしそう。ロベルト系では1番の瞬発力を産駒に伝えるTG産駒という事も期待に値する理由だ!!
トップカミングは、SS系のゴールドアリュールにテスコボーイ系のサクラバクシンオーという血統はなかなか面白い(^v^)
テスコボーイ系の豊なスピードがあり、レースレベルが高く、持続力勝負になった若葉Sや共同通信杯で好走!かと言えば、東京コースを走った、2走では共に、33秒台の脚を使いここはサンデー系の特徴も見せている!
輸送距離が少なく、東京コースに良積を残す、TG産駒のセイクリッドバレーはやはり魅力です。
Posted at 2009/05/01 23:59:58 | |
トラックバック(0) |
競馬の話題 | 日記