
今まででエンジンを組んだ際に起きたトラブルと言うか、主なミスです。
・ボルトが舐めた、折れた:原因は締め付けトルクの勘違い、熱による変形など。ネジザウルス、ドリル、タップなどで対処。手で締めて、最後の方だけ工具を使うのが理想。
・キーをオンにしても電源が入らない:セルモーターに配線を繋げてなかった(回路が閉じない)
・オイルにじみ(銅ワッシャー):特にカムチェーンテンショナーのプッシュロッドの圧抜きボルトの所のワッシャー。通常は面当りでワッシャーを挟むのでそう簡単に変形しないんですが、ここは面が狭く思いっきり変形して、再利用出来ません。
・ミッションが2速より上に行かない:ギヤーチェンジアームの取付角度が適当だった。垂直になるように取付。
・ミッションが全体的に動きづらい:シフトドラムに付いている紅葉の葉っぱみたいなパーツを強く締め付けすぎがち。
・クラッチがスプラインに嵌まらない:ギアを1速か2速に入れ、後輪をちょっと回してやると嵌まります。
・クラッチのオイル受けが邪魔:みんなそう思ってます。
・クラッチ、遠心オイルフィルターの特殊ボルトが堅くて外れない:エンジンを降ろさず、キタコのギアホルダーで固定するのが楽です。ギアホルダーはぽろぽろ落ちるので、太い輪ゴムを反対側に通して固定すると楽です。
・コンロッドがクランクケースの縁に乗っかったままクランクを入れてしまった:未然に防ぐ為に、コンロッドの先を輪ゴムか何かでシリンダーのスタッドボルトに繋げておきましょう。
・ベアリングが嵌まらない:油圧プレスを使う、もしくはベアリングが嵌まる場所をヒートガンなどで100度ちょいまで上げると、ベアリングを冷やして無くてもすんなり入ります。非接触の温度計があると楽です。ホットプレートはピンポイントで温度を上げられないので時間がかかります。
・アイドリングの回転数が異常に高い:スロットルポジションセンサーのリセットを試して見て下さい。
・セルスイッチを押したらセルモーターが悲鳴を上げた:セルモーターに繋がるギアとワッシャーの順番を再チェック。
・ピストンが上手くシリンダーに入らない:ピストンリングが上手くピストンに押し込めない場合、ピストンリングに変なバリが無いか、エンジンオイルは塗布してあるか、
エキスパンダーリングが長すぎて上下のリングの動きを阻害していないかチェックしてみて下さい。そこいら辺がOKなら、切れ目と反対側からピストンリングをピストンに押し込んでいき、爪で切れ目がなくなる様に押さえてシリンダーに入れるとすんなり入ります。3段いっぺんにやろうとせずに、1段づつやります。先にシリンダーに入れて置いて、後からピストンピンをはめるのも楽です。
※打消線部(2024/12/16追加)
以前、ピストンリング、特にオイルリングのエキスパンダー(波状のやつ)が原因でオイルリングの動きが悪く、シリンダーに変な当り方をしていた事が有ってエキスパンダーリングをちょっと切ったりしていましたが、オイル上がりになってしまい白煙が出てしまいました。ピストンリングは小細工不可のようです。
・カムチェーンがキツすぎてスプロケットが外せない/付けられない:パーツリストのE-4、18番のボルトを抜いて、カムチェーンをちょっと下げてやると圧が抜けて少し余裕が出ます。上にも書きましたが銅ワッシャーは再利用不可なので注意。
・カウンターシャフトのオイルシールが裂けた:大体スプロケットの切り欠きで傷つけてしまうので、自分はティッシュのこよりを溝に巻いて切り欠きを埋め、ビニールテープを貼ってから通します。カウンターシャフトをベアリングに通す前にケースに付いていた場合(要は再利用しようとすると)テープなどを巻いていてはベアリングを通らないので、どうにもなりません。
その他注意点:
・パーツリストE-2、29のボルトは19のナットをきっちり締めてから入れる。
・O2センサーは衝撃を与えない、パークリとかダメ。
・前屈みで重い物を持っちゃダメ。
こんな感じでしょうか。思い出したり何かやらかしたら又追記します。
Posted at 2024/09/05 17:15:39 | |
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