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以前より気になっていた国立ハンセン病資料館というところへ行って来ました。

以下、公式サイトより概要です。
国立ハンセン病資料館は、東京都東村山市の国立療養所多磨全生園内に設置された、ハンセン病に関する資料を保有する博物館・図書館である。 目的は、ハンセン病療養所入所者等に対する補償金の支給等に関する法律に基づき、ハンセン病に対する正しい知識の普及啓発と、ハンセン病回復者に対する差別解消と名誉回復を図ることにある。



自宅から１時間位でしょうか。良く晴れた日でした。



今回、このような会が催されており、来たわけです。



エントランスは公民館というような感じです。



当時の療養所では、万が一火災が発生しても、感染を恐れて消防団も来てくれないということで、自前の消防設備があったそうです。もちろん消火活動も患者が主体で行うという過酷なものだったみたいです。



ハンセン病と聞けば、今でも不治の病という印象もありますが、治療薬ができてからは、正しく治療を行えば完治する病気でした。



これが、当時の療養施設の再現モデルです。



狭い部屋に数人の病人達が共同生活をしていたようで、自身のスペースというのはなかった模様です。

院内で結婚は認められたようですが、男性は断種手術が義務付けられ、夫婦の時間もちゃぶ台で仕切るだけのプライバシーも何もない状況でした。



療養所内だけで使える通貨が支給されました。



それでも各種のお祭りやイベント、芸術作品の制作などは盛んに行われた様です。



見事な作品が残っていました。



今も残る療養施設の中は広く、食堂もあるということで、歩いて行ってみました。



これが お食事処 なごみ と呼ばれる食堂です。誰でも入れます。



昼時を外したので、他のお客さんは数人でしたが、あまり人は来ないそうです。



本日の定食はフライでしたが、大変美味しく、厨房ではお母さん３人が料理をつくってくれています。カレーや鰻丼など色々とある様です。



今も残る宿舎というか、療養施設では、高齢化した元患者さんが数人住んでいるそうです。ご年齢は90歳前後ということで、静かに暮らされているとのことでした。

今回、色々と考えさせられました。当時は不治の感染病と恐れられ、強制収容された療養施設。療養というのは名ばかりで、実態は隔離施設でした。

患者も家族も世間に背を向けて生きることになったハンセン病。治療法が確立されても尚差別は続いたそうです。

コロナ騒動のときにも感じましたが、日本というのは今も「村八分」という精神が残っていますね。

自分も含めてそういう気質がある国民性と言えるのだと思います。

これからの人生、同じような過ちを起こさぬ様に、気を使いながら生きてゆきたいと思いました。