目の前で

用事を済ませた帰り道、前の車に付かず離れずで走っていました。


その四つ角は道なりに左折するのが本線で、直進は田舎道になるのですが、前を走る県外ナンバーのトヨタ オーリスはちょっと迷ったのか若干アクセルを緩めて、ノーブレーキで直進。

次の瞬間、左から来た対向車と出会い頭にぶつかりました。

ボクは慌てて車を脇に寄せ、現場に向かいました。


対向車のアルトはエアバッグが開いていて、クーラントも漏れています。

ドライバーの女性はエアバッグの衝撃で唇が腫れて出血しているものの、意識はしっかりしています。

とりあえず車外に出して、日陰に座らせました。

オーリスのドライバーは初老の男性で、やはり道を間違えた様子。

しまったしまったと言っています。

ボクの後ろを走っていた何台かと、対向車の後続車が止まってくれて、破片を片付けたり、事故車を端に動かしたりしてくれました。

山の中での出来事なので、救急車とパトカーが来るのに10分くらい待ちました。


その間、オーリスの男性はアルトの女性に謝ることなく、自動車屋は近くにないかとか、どうやって帰ろうなどと自分のことを考えている様子。

しばらくして、オーリスの助手席から奥さんらしき女性が降りてきて...、「えっ？乗ってたの？」って感じ。

この女性も、アルトの女性に謝ることなく。

アルトの女性の旦那さんが駆けつけ、それからほどなくして救急車が。

警察もやって来て、念のためにと連絡先を伝えてその場をあとにしました。



たぶんオーリスの男性は、自分が悪いんだと分からなかったのでしょう。

ボクが教えるまで道なりに左折するのが名古屋方面だと分からなかった様子だし。

でも、少なくとも自分は外傷がなく、相手は怪我をしているのだから、心配して声をかけるのが普通だと思う。

ましてや、今回の事故はオーリスの方に非があるのは、待ってる間のいろんな人の話で分かったはずなのに。

当事者だから動転してたんだろうと思うけど、ちょっとなぁ...。

あの態度はナイと、帰りの車内でカミさんと憤慨してました。