実家から中央道で自宅に帰ってきた後に、「着いたよ」報告で母と電話をする息子。
中央道上りはいつものごとく談合坂SA付近から小仏トンネルまで渋滞が続き、素直にその中を帰ってきたのですが。
「おばあちゃん、うん、じゅうたいだったよ!」
「え~っとねぇ、だんごうざか から ことぼけトンネル まで!」
………?!(笑)
キミは何をコとぼけてるんじゃ~!!
でもなんか響きはいい。ことぼけトンネル。ナイスだ我が息子よ、使わせてもらおう…。
いつも渋滞の場所だけど、言えばイライラも和らいで、癒しの車内空間に。
さぁみんなで、ことぼけトンネル。ことぼけトンネルのイメージイラストも募集中(嘘)
ついでの話ですが。
先日この小仏トンネルで、西成活裕・東大准教授(渋滞学)が「
車間距離とれば渋滞抑える」と渋滞緩和実験をするとのニュースを見ました。
「十分な車間距離が渋滞の発生を抑えるかどうかを確認する実験が行われる。」
「40メートル以上の車間距離を保ちながら、相模湖―八王子インターチェンジ間を走る。車間距離は渋滞の芽を摘み取り、渋滞の波が後ろに広がらないようにするのが狙いだ。」
これを見て思ったこと。シミュレーション上はそうかもしれませんが、必ずしもその通りにはいかないのが現実。
40m以上の車間は普通に走行していればそれ以上とっている車間距離かと思われますが、混雑しているとそれでも割り込んでくるクルマはあるでしょう…。個々が全体利益を考えて行動してくれれば効果があるかもしれないのですが。
ちょっと興味が湧いたので検索してみました。この西成氏は「渋滞学」を提唱されており
「渋滞学」という本も出されており読んでみました。一般的に記述されておりわかりやすく大変面白かったです。
元々物理系専攻?の方なのですが、専門分野から見た視点だけでなく様々な角度から「渋滞」を科学的に論じています。
話はクルマの渋滞に留まらず、そのモノが能動的に動く「自己駆動粒子」と捉えられるときの、人の渋滞(避難ルートの作り方)やアリの行列、森林火災の話、コンピュータネットワークやタンパク質合成など、広範囲の分野に及びます。
こうした渋滞に関する現象を、
セルオートマトンと言われるモデルを使用したシミュレーション結果で示してくれます。
件の実験の「40m」に関して言えば、高速道路でサンプリングした交通流量(台/分)と交通密度(台/km)のデータから、スムーズにクルマが流れている状態から渋滞状態へと遷移する臨界が車間距離が40mであり、これより車間が短くなると人間は耐えきれずブレーキを踏み連鎖反応で渋滞となると紹介されていました。
いろいろトリビア的なうんちくも盛り込まれているのですが自動車交通に関して言えば、
・クルマを一群として走行(先頭以外の後続車両は車間距離を短く保った自動運転)し交通円滑化・燃費向上を狙うプラトーン走行の研究
(乗っていると結構怖そうですが…)
・渋滞時は走行車線を走った方が速い(…とみんなが知れば走行車線は遅くなる^^;)
・信号の切り替えタイミング、状況に応じて動的なタイミング制御が研究されている
などなど。この本のネタ知ってると渋滞に退屈しないかもしれません(爆)
まぁでも小仏トンネルに関して言えば、上りの車線でトンネル手前を拡張してもトンネルの中の部分を拡張しないと結局渋滞は解消しないと思うんですけどね。
ついでの方が長くなってしまいました(汗)
Posted at 2008/08/30 20:51:58 | |
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