
先の土日にデビューフェア(プレデビューフェアでしたっけ?どこが正式なデビューかなんて最早どうでもいい気もしますが^^;)が行われていたティグアン、見て、ぐるりと一周試乗させてもらいました。
いきなり結論ですが、こんなちょっぴりの試乗ではよくわかりませんがきっと必要な方にはイイクルマなんだろうと思います(いいかげんな…爆)
VGJの発表では、ライバルの一つとしてBMW X3が挙げられていたこともあり、VWの中ではコンパクト・プレミアムSUV、ミニ・ティグアンという位置付けなのかなと思ってました。そういう目で見ると、税込\3,600,000は、他社輸入SUVと比較し大変お買い得です。(値段はcarviewカタログの「ライバル車比較」より)
BMW X3:\5,540,000~\6,610,000
ランドローバー フリーランダー2:\3,950,000~\5,550,000

キャンディホワイトの試乗車とディープブラックパールエフェクトの展示車がありましたが、前者はさわやかで軽やか・都会的に見え、事前に抱いていた「ちょっぴりお洒落なSUV」のイメージとピタリでした。全長、全幅などの寸法は、ほぼトゥーランとかぶります。が、見た印象は結構コンパクトでスポーティに見えます。
中に乗り込むと、インテリアはゴルフプラスのイメージで、多少のお化粧はありますが質感もほぼ同様です。シフトレバー近辺に見慣れないスイッチがあり、エレクトロニックパーキングブレーキとブレーキのオートホールドのスイッチでした。
パーキングブレーキは電子式にするとどれくらい便利なんでしょうか。スタート・ストップ時に操作が要らなくなり解除忘れがなくなるメリットについて、ティグアンでできるかは未確認。一応試乗のときは、スイッチ押して発進してました。あとはまぁレイアウト上例えばインパネにスイッチ付けるなどの利点もあるようですが、ティグアンの場合ごく普通の位置についております。ブレーキのオートホールドも、DSGならNにシフトしパーキングブレーキ引けばお終いですし。これも解除は自動でしたかね?(未確認…)
居住空間は車高に伴う高い座席位置と室内空間で満足のいくもの、4人家族なら十分でした。トランクもそこそこ、ゴルフより使い出がありそうです。

ドアパネルのスイッチはゴルフVIに準じた位置になっています。同じようなクロームのアクセントでもあるといいんですが。
簡単に試乗です。MFDに方位表示が付いているのがそれっぽいですね。オフロード走行モードの「OFF ROAD」ボタンはシフトの向こう側、ESPのキルスイッチと同じあたりにあります。もちろん使ってませんが(^^;)
エンジンは2リッターターボのデチューン版ですが、基本スムーズで、乗り心地も快適です。まぁグルリだけなのでコメントはこれくらいで。悪路性能については又聞きですが、前に空しか見えない登り道でも問題なかったそうです(笑)
標準のリヤビューカメラを試させてもらいました。ちゃんとガイドラインが出ます(笑)。これあれば高価なナビでなく、ポータブルナビだけ付けるだけでいいかもしれません。
で、全般的な感想ですが。
ペンギンⅡさんのブログのコメントにも書かせていただきましたが、通常の走行でティグアンで得られそうなものって他のゴルフ系車種でもおおよそ得られそうなんですよね。VGJでは「ユーロ・コンパクトなどを購入を考えている、もしくは現在乗っている人の選択肢にこのクルマが食い込んでいくことが期待できる。同じ価格帯の輸入車コンパクトカーを検討している人は、ティグアンにも注目するはずだ」とポスト・ハッチバック的な需要も期待しているようですが、注目はします。はい、今してます(笑)
が、実際に見て乗ってみると、街中では輸入車コンパクトカーとほぼ同じ世界と思う人が多数なのでは。ちょっと高級なハッチバック、プレミアム性があります、というならわかりやすいと思うんです。BMWはブランド力がありますし。ですがティグアンではその要素は希薄で、ハッチバックより高価な360万という価格をはたして納得できるかどうか?う~んと思ってしまいます。パサートヴァリアントのComfortlineが買えてしまいますしね。
そもそもが「ハッチバック・プラス」ってゴルフプラスそのものです(^^;)。車内空間や性能はそれほど引けを取るものではなかったと記憶してます。まぁ日本では売れなかったですしもう買えないですが(ゴルフプラスで十分、と思う自分の感覚がおかしいのかもしれません、汗)。装飾であってもわかりやすいプラスアルファがあればプラスのコストもある意味納得でき、その意味では「なんちゃってSUV」と言われてましたが、SUVはカッコ・雰囲気だけのクロスポロやクロスゴルフの方が、自分にとってわかりやすい存在です。
このクルマが本領を発揮するのはやはりきっとオフロードなんでしょう。そこでは4MOTIONと優れた電子機能でプラスアルファの安心を提供してくれるんでしょう。が、日本で買う以上は公平に先入観なしに国産車とも比較したいですし、国産に目を向けると、
日産 デュアリス:\1,953,000~\2,430,750
日産 エクストレイル:\1,995,000~\2,999,850
ホンダ CR-V:\2,467,500~\3,265,500
トヨタ RAV4:\1,984,500~\2,488,500
三菱 アウトランダー:\2,362,500~\3,192,000
などがいる訳です。オフロードの実用性重視で考えるにしてもこの価格差は厳しい。単純に価格で見ると、ムラーノやハリアーと同じくらいになってしまいます。実用性重視の方は費用対効果も実用重視するケースが多いと思われ…。
後から200psを発生し顔つきやアルミ、装備が異なる「スポーツ&スタイル」が追加されるそうですが、値段は高くなるでしょうがこちらならある程度プレミアム性はあるでしょうから、「輸入車SUV」というジャンルでライバル比魅力もあり人気を博するかもしれません。
現状の設定価格としては、VGJは非常に頑張っていると思います。でもこれらを考えると、微妙だな~どれだけ売れるのかな~と思いました。
「なんちゃって」は結構好きなんですが正直SUVというジャンルがよくわからず普段興味を持っていない自分の感想なので、そうじゃないよ、こうだよ~という方はきっと多いと思います。
ただティグアンをきっかけに、このSUVというジャンルの意義、また日本で輸入車を買う意義って何だろう、とまた考えさせられました。
トゥーランという所謂「ミニバン」ジャンルでもその構図は似たようなものがある気がしますので、自分に照らし合わせて考えてみればいいんですかね?(^^ゞ
この記事は、
ティグアンに試乗しましたについて書いています。