週刊少年ジャンプでマダラが登場した時に書き始めていたが、コミック59巻が発売されたので、考えをまとめてみた。（正直言って、マダラが登場してしまった以上、トビの正体など、どうでも良くなった感があるのだが・・・）
トビとカブトが手を組んだ時に、切り札として提示された穢土転生の棺から、思った通り、うちはマダラが登場（＝マダラは死亡していたことが確定）したと同時に、トビがマダラではないことが明らかになった。
マダラは、千手柱間の細胞を取りこんで真万華鏡写輪眼を進化させ、輪廻眼になった（六道の力を得た）後に亡くなっていたのだ。
とすると、トビとは一体何者なのか？
まずは、トビの特徴をもう一度整理。
・本物の「マダラ」と違い、髪は長くない。
・顔に深い皺（傷？）がある年齢不詳の男。
・顔の左半分は黒い影で描写され、明らかではない。
・右目は万華鏡写輪眼。
・左目は、長門から回収した輪廻眼に交換（自分の目では無い）。
・右腕は交換可能な造り物。
・マダラのことを良く知っている。（マダラから話を聞いていたのか、常にマダラと一緒にいたのか、それともマダラの思念を取込んでいるのか）
・写輪眼を使いこなしていることから、うちは一族である可能性が高い。
１．うちはシスイ説×
イタチの回想により、シスイの死体は分からぬように隠匿されており、容貌がトビとは明らかに異なるため、却下。（シスイの死因は、ダンゾウに襲われて重傷を負ったため）
２．うちはイズナ説△
マダラのことを良く知っている人物として可能性としては高いが、それを思わせる描写がまったく無いため、確証がない。
３．うちはオビト説○
細い眉、顔の輪郭、髪型など、オビトに似ている。
イタチ戦の後、サスケの目の前で面を取った時、そして小南の起爆札攻撃で面の上半分が吹き飛んだ時、その右目の下には皺のような筋が見えた。一見年老いた顔に見えるのだが、皺ではなく、落石で付いた傷痕と考えれば、30歳前後のオビトと考えても不思議ではない。
そして取り外し可能な右腕。
右半身に傷を負ったオビトと、ぴったり符合するのだ。
話は変わるが、トビとマダラの判別のポイントとして、髪型に注目している。
もう一つのポイントは、トビ本人の言葉（トビが語る場面での画）には偽りが混じっているということだ。それに対して、ミナトやクシナ、イタチや干柿鬼鮫など、トビ（マダラ）と関わった人が語った話にはウソはないと思われる。
そして作者は意図を持って、マダラを長い髪、トビを短い髪で描き分けているのではないかと思われる。
・3代目水影ヤグラを操った
・干柿鬼鮫に接触した（この時は面は被っていなかった）
時系列的に考えても、これらは生前のマダラの仕業。
それに対して、ナルトの誕生時に波風ミナトとクシナを襲い、九尾を操って木の葉の里を襲撃した男は、面は縞模様だが、髪が短いのでトビだ。
そして、長門にマダラの輪廻眼を与え暁を組織させたのもトビ。イタチに接触したのもトビであろう。
しかし、ナルト誕生時に木の葉を襲ったトビは、ミナトより年上の20代後半～30代に見えるので、矛盾が生じる。カカシより1歳年上のオビトが当時生きていた（蘇生された）とすれば15歳前後であるので、オビトの身体をそのまま使っていたとは考えにくい。
だが、輪廻眼により生命の創造が可能となったマダラは、オビトの体を使用する前に、別の体でトビを創って、自分の思念を移植して、絶命したのではないか。（その後トビは、オビトの身体から次のトビを創造した）
それを、大蛇丸のように肉体を乗り換えた転生と考えるか、一時的な代役のクローンと考えるかは別にして、これが、現時点で僕が推測するトビの正体だ。
死期を悟ったマダラは、自分のコピー体トビを造り出して、輪廻眼を与えた長門を操り、その輪廻転生で蘇る日を待っていた。
トビがつい漏らしてしまった、「初代火影との戦いの傷が深すぎた～形骸化した存在にすぎない」という言葉が真実であったわけだ。
余談：マダラの死因
永く生きたマダラだが、柱間の細胞を取り込んだまでは良かったが、それを制御できず、死に至ったのではないだろうか。
