• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2025年03月01日

正確な日本語で道路交通法を読みましょう

正確な日本語で道路交通法を読みましょう 正確な日本語にて条文規定を読む事が出来ない方が多いです。日本語が話せる日本人の約1/3の方々が、日本語文法を理解していない、又は、理解が出来ないとの調査·統計データがあります。
法律の条文規定は、正確に意味を理解する為には、日本語文法に沿って確実に読む事が大切になります。

特に"その"という『指示語の連体詞』や『「側方」「前方」という位置を表す名詞』の意味や用法を理解しないと、条文の規定を"誤認識"してしまいます。
「"車両の側方"を通過して」や「"車両の前方"に出る」では、"側方"または"前方"は位置や場所を表し、この場合の"車両"は単なる修飾語としての役割になります。
辞書などで再確認してください。

【道路交通法第38条第3項より】
車両等は、横断歩道等及びその手前の側端から前に三十メートル以内の道路の部分においては、第三十条第三号の規定に該当する場合のほか、その前方を進行している他の車両等(特定小型原動機付自転車等を除く。)の側方を通過してその前方に出てはならない。

【条文規定の要約】
横断歩道や自転車横断帯とその手前から30メートル以内の場所では、ほかの車を追い越したり、追い抜いたりしてはいけません。

https://youtu.be/Z033I7cMMtA

この条文規定において、対向して来る車両は、「その前方を進行している他の車両等」には該当しません。
条文規定を正確に文法に従って読んだ場合には、「道路の部分において」その前方を進行している他の車両等、と記述されているので、いわゆる先行車両が、「その前方を進行している他の車両等」に該当します。
理解が難しい方は、文法を見直して下さい。

主語とは、文の中で「~は、~が」にあたる部分で、文章は中心になる主語とその修飾語で構成されます。

追越し禁止場所にも該当する道路の部分において

前の方を進んで行く他の車両等、先行車両の側方を通過して、その先に出てはいけない。


【追越し(道路交通法の用語)】道交法2条の21では、次のように規定されています。
①車両が他の車両等に追い付いた場合において、②その進路を変えて ③その追い付いた車両等の側方を通過し、かつ、④当該車両等の前方に出ることをいう

車両[ 黒車 ]が他の車両等[ 赤車 ]に追い付いた場合において、その[ 追い付いた場合における/現在の ]進路を変えて その[ 前述した ]追い付いた車両等の側方を通過し、かつ、当該[ 前述し側方を通過した ]車両等の前方に出ることをいう。

【前方】とは、「何れかの"前の方"」、「何方の"前の方"」つまり、単純に"まえのほう"を意味します。
「その"前の方"」「それの"前の方"」幾つかに「分けた"前の方"」、「視線の先"前の方"」。
正面にあたる"前の方"。
進んで行く際の"前の方"。

"前の方"に位置する方向や場所が「前方」です。

【側方】とは、近い所。そば。かたわら。わき。横。対立するものの一方。
【側方を通過】とは、隣接する位置を通り過ぎる。横や脇をすり抜ける。

第2項では、どの車両の向きによる"前方"でもなく、通過する際の"位置"や空間的に「先(前の方)」を意味する事になります。



側方を通過する際、"その"前方となる位置に、横断歩道などの歩行者が横断する場所がある場合。その位置に進み出ようとする時は、その位置に進み出る前に一時停止を求めています。
"その前方"の位置には横断歩道等の歩行者等が横断する部分があり、条文目的である横断歩行者等の保護優先に合致します。

【道路交通法第38条第2項】より
当該停止している車両等の側方を通過してその先に出ようとするときは、その先に出る前に一時停止しなければならない。

側方を通り過ぎて"その"前の方(先)に出ようとする時には、側方を通り過ぎて"その"前の方(先)に出る前に、一時停止が必要となる事を意味します。

https://youtu.be/NW7e4pk19cA

言葉を確認すると"先"とは"前の方"を意味するので、「その前方」は「その先」と同義になります。

"その"が何を指すのか認識する為に「前方」を同義語である「先」と入れ替えます。

「側方を通過して」"その"前の方に出る。
「側方を通過して」"その"先に出る

※※

"その"は「側方をつうかして」を指し"その前方"とは「側方を通過した前方」「側方を通過した先」を示します。

"その"は【指示連体詞】なので、後に続く体言(名詞)を修飾(説明)する事柄を"その"と指して示す品詞となります。

"その"は前述された事柄を受けて、後に続く体言(名詞)を詳しく説明する為の品詞【指示連体詞】です。

再び【道路交通法の条文規定】より
当該停止している車両等の側方を通過してその前方に出ようとするときは、その前方に出る前に一時停止しなければならない。

前方に出る事を詳しく説明した文脈「当該停止している車両等"の"側方を通過して」という事柄を受けて、側方を通過して進み出る前方の位置を『"その“前方』と強調して表しています。

【文法通りに読んだ場合】
"車両の側方を通過して"前方に出ようとする時は、"車両の側方を通過して"前方に出る前に一時停止しなければならない。

※ "車両の側方を通過して"が繰り返しとなる為に、前文のその部分を"その"と強調して、どの様な"前方"に出るのかを指し示しています。
ブログ一覧
Posted at 2025/03/08 13:39:06

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

関連記事

道路交通法『第38条 第2項』を間 ...
BlueEyeLandさん

道路交通法第38条第2項 その 前 ...
BlueEyeLandさん

誤認で停止した思考を修正し横断歩道 ...
BlueEyeLandさん

辯護士も道路交通法第38条第2項を ...
BlueEyeLandさん

誤認辯護士の暴走動画を基にする誹謗 ...
BlueEyeLandさん

「その前方」は「それの前方」を示す ...
BlueEyeLandさん

この記事へのコメント

コメントはありません。

プロフィール

BlueEyeLandです。道交法の危険な誤認は積極的に指摘していきます。 虎?門法曹より法務にRecRU-it-C?s-m?sにて渦酎の栗を拾い揚げて桜?門の...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

あの道交法38条の辯護士解説が正しいのか? 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/07/05 00:28:17
辯護士も道路交通法第38条第2項を間違えてます。 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/03/27 10:50:59
誤認識する辯護士の誤解釈は違反を招き兼ねない 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/02/23 13:58:06

愛車一覧

スズキ カプチーノ スズキ カプチーノ
スズキ カプチーノに乗っています。

過去のブログ

2025年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation