
今日、Type-RS純正のレカロシートの補修をしたが、分解してみた感想を述べたい。私が2代前に乗っていたBMW318tiは、純正のシートの出来、と言うかシートとステアリングやペダルとの位置関係において私にとってまともな運転姿勢がとれずとても長時間運転することができなかったため、運転席のみ新品のレカロのJCに換装した。その前に乗っていたジェミニがレカロシートで非常に乗り易かったので、レカロを選んだ。これらのリクライニング機構はダイヤル式であったが、どちらも完璧な造りで、どこかが硬くて痛くなるなどと言う問題は皆無であった。RX-8の純正レカロも運転席はダイヤル式で、助手席はレバー式である。ダイヤル式のリクライニングは素早く倒せないなどのデメリットもあるが、角度の自由度の面でレバー式に勝るため、運転席の機構としてはレバー式よりも優れている。さて、自車の運転席の腰の部分が硬く触れる原因はクッションの劣化が主原因だと考えていたが、今回シートを分解してみて、そもそもダイヤル式リクライニング機構にはもう一つの弱点があることに気づいた。すなわち、図に示したようにリクライニング機構のステーがレバー式リクライニングに比べて体に近いという点である。先日某レカロ専門店にシートの状況を話して補修の相談をした際、店主曰く「その様な問題を抱えているなら、そのシートは純粋にレカロが作って納品したというよりは、マツダの下請け会社にOEMとして作らせたものではないか」とのことであった。つまり、彼はこのトラブルの内容を電話で聞いただけで「ダイヤル式リクライニング機構が体に近い弱点を昇華しきれていないのではないか」ということを見抜き、純正レカロがOEMである可能性を指摘したのである。なんという慧眼だろうか。ここに至って、この後期型RX-8の純正レカロシートをオリジナルのままキープしたいという私の思いは、残念なことに若干薄れつつある。
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純正レカロ | クルマ
Posted at
2024/11/13 01:14:45