911のハザードランプのスイッチって、当初はイグニッションキーシリンダーとライトスイッチの間に配置されていました。
三角マークの入った丸いプッシュスイッチです。
ん?あそこにそんなスイッチが入るスペースはないよなぁ…
964や3.2カレラのオーナーさんはそう思われるかもしれません。
確かにあそこにそういうスペースはないのですが、当初は、窓側に設けられているエアダクトが縦に細い、ささやかな小型のものであったため、余裕をもってハザードスイッチを配置できるだけのスペースが確保できたのですね。
それが、後にエアダクトが大型化することで、ハザードスイッチはセンターコンソールに追いやられてしまったわけです。
930カレラでは丸いプッシュスイッチだったのですが、964になってからは長方形の切り替え式のスイッチになります。
ハザードは、緊急の停車やエンジンブレーキを効かせた時に点灯させるものであって、お礼の意を伝えるために使うものではないのですね。
ドイツでは、サンキューハザードなんて、ないみたいです。
だからこそハザードスイッチは、咄嗟の時でも反射的に操作できるよう、使いやすい場所に配置する必要があるわけです。
この点、当初のようにライトスイッチの横にあるのは分かりやすかったと思います。
そして、プッシュボタン式と言うのも、至極理に適っている…
でも、964のハザードスイッチはプッシュボタンではないし、今一つ所在が分かりにくく、咄嗟に操作できるかと言うと…
スイッチを入れるとスイッチに設けられたランプが赤く点滅するのですが、スイッチを入れる前はあんまり目立たないし…
これが、993になって、スイッチの配置や形状は変わらないものの、スイッチの色が目立つオレンジ色に変更されて、所在も分かりやすくなりました。
このあたり、さすが993は空冷911の最終進化形と言えますね。
993のこのハザードスイッチ、964とも互換性があるようで、我がライツ号2のハザードスイッチは993用が取り付けてあります。
分かりやすくてイイですね~
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ポルシェ | クルマ
Posted at
2017/03/31 23:30:17