
1月18日にクロストレックS:HEVが納車されて1ヶ月となり前日2月17日にディーラーで納車1ヶ月点検を受けました。
厳冬期の北海道での乗り出しで未だ本来のパフォーマンスは発揮出来てはいないですが1ヶ月使ってみて感じたことを書いてみます。(新車の香りもだいぶ薄れてきました。)
1 動力性能
2500cc+120psのモーターはトルクがとても厚く信号停止からの加速で毎回シートに押し付けられます。(後付けのドラレコ コムテックZDR048に「急加速を検知しました。」と、発進の都度、注意されます。(笑))モーターの力であまり踏み込まなくてもグングン加速していきます。

また、モーターリダクションギアにヘリカルギアを採用したことによりTHSⅡのプラネタリギアにあった動力切り替わり時のショックが無くシームレスに切り替わり加速していくのはとても心地よいです。

※スバル技報No.51より
期間中、一般道路で50km/h前後で走行していましたが、エンジンの回転数は1,100〜1,800rpmの間でアクセルを少し踏み込むと2,000rpmを少し越える程度です。
エンジンパワーだけでも2000rpm程度で登坂を加速して行くのはさすが2500ccだと思います。
北海道の厳寒期のためかアイドリングは1500〜1800rpm前後(気温−4℃)と結構高く、逆に走行時の方が回転数は低いです。当然エンジンが暖まるまでアイドリングストップはしません。
ワタシの通勤距離は片道5キロですがこの時期(北海道の1月〜2月)の朝の通勤ではエンジンが暖まりきらずほぼEV走行になることはありませんでした。
また、信号での一時停止時でも気温が低いと短時間でアイドリングを再開します。
アイドリングを再開した時の回転数が高いためか、エンジンの振動が少し気になります。
当然のことながらストロングハイブリッドになっても冬場はガソリンをたくさん使います。

エンジン始動直後(気温−4℃)
※ちなみにエンジン回転数は、ブリッツのレーダー探知機にOBDⅡ接続してモニターしたものです。
なお、HVバッテリーの電力消費は、一概に比較できるものではないもののハイパワーモーターのためか、50プリウスより早いように感じました。
2 ハンドリング
SKEフォレスターとの比較になりますが、車高が低く低重心(フォレスター:220mm に対してクロストレック:200mm)である分、安定感があります。さすがシンメトリカルAWDですね。

SGPも第2世代になったせいか、コーナリングで地面に吸い付いて曲がる感覚、剛性感、直進安定性が上がっているように感じます。
気になるところですが、凍結路面でのコーナリング時にVDCが介入することがフォレスターと比較して多いように感じます。

原因としては
① コーナー進入時のオーバースピード
② スタッドレスタイヤ
の2点が考えられますが、
①視点が低くなったため交差点での体感スピードが変化していてオーバースピード気味に進入していることが考えられます。

②スタッドレスタイヤに関してですがクロストレックS:HEVはビッグキャリパーのためホイールのインチダウン不可です。(契約時点では純正とSTI18インチホイールのみ適合でした。)
現在は純正ホイールに標準サイズの扁平タイヤ(225/55R18)を装着しています。(スバルディーラーの話なのでものによっては装着できる17インチホイールがあるかも?)また、SKEフォレスター(スタッドレスタイヤはインチダウンして225/60R17を装着)と同様Y社のSUV専用タイヤを装着しています。

コチラはフォレスターに装着していたスタッドレスタイヤ(225/60R17)
思うにSUV専用タイヤは車重に対する耐久性が高く設計されているため扁平率が上がる(60→55)と硬すぎて柔軟性やねばりが弱くなるのかもしれません。氷上性能を考えると雪道の走破性の高いスバルAWDのSUVモデルであっても扁平タイヤを装着する場合はお値段はお高くなりますがB社のV〇XやY社のI〇7などの氷上性能のより高い高性能タイヤの方が良かったような気がします。(あくまで個人の感想です。チョット後悔😢)

コチラはクロストレックS:HEVに装着中のスタッドレスタイヤ(225/55R18)
※ともかく、どんなタイヤでもまず曲がる前にしっかり減速することが大切です。
3 燃費
結論としてスバル車に決して燃費を求めてはいけません。あくまで水平対向エンジンの弱点を補完しドライバビリティ向上のためのハイブリッドシステムだと思えば満足できると思います。
この1ヶ月間は、主に通勤片道5km、市内の買い物など短距離メインに約700km走行しました。高速道路や幹線道路等、距離のある走行は、融雪剤の塩化カルシウムで汚れることを避けて極力しませんでした。真冬の北海道、氷点下の5km程度の距離ではエンジンがなかなか暖まらないためエンジンが停止しない、低温時のエンジン始動時のアイドリングの回転数が1500〜1800rpm(気温−4℃、前述のとおり)と高い(しかも排気量2500cc)ため濃いガソリンをより多く消費する状況であり当然燃費も悪化します。しっかり計測した訳ではありませんが1ヶ月走行距離700kmでだいたい9〜11km/L位だと思います。

SKEフォレスターFB20のM:HEVでこの時期は8km/L前後なので謳い文句の「20%の燃費向上」は見事に達成されています。(笑)
しかしながら所用で札幌往復約60km走行した時の燃費は15km/L程度だったので、エンジンが十分暖まりきった時やノーマルタイヤでの夏季のドライブでは、燃費はかなり伸びてくるものと推察します。
4 気になったことなど
〇バンパー下の処理
納車後、がっかりしたのはフォグランプ交換のためジャッキアップした時にフロントバンパー下側がササクレだっているのを発見した時でした。

また、形成もかなり雑に見えました。
写真はありませんがリアバンパーも同様でした。特に見える場所ではないのでいいとは思いますが・・・。😅
せっかく500万円近く出して思い切って買った車、こうゆう見えない細かなところでも丁寧に作っていただきたいものです。
こうゆうのを1箇所でも見付けると「他にも見えないところで手抜きしてるんじゃないか?」と信用できなくなっちゃいますよね。
なお、みんカラ諸先輩方のクロストレック整備手帳等を確認してみましたが、他のクロストレックはちゃんと処理されているようで安心しました。
製造者様には、「神は細部に宿る」ということわざがあるように「細かいところにも妥協せずに仕上げることで完成度を高めるクラフトマンの矜持」を持って納車を心待ちにしているユーザーの姿に思いを致し、丁寧に作り上げて欲しいです。他社の追随を許さない素晴らしい技術多数を持っておられるので、尚更感じずにはいられないところです。
(いろんな事情があるとは存じますが、長々とエラそうなことを言って申し訳ございません。🙇)
〇ディスプレイ関係の操作性
センターインフォメーションディスプレイとフル液晶メーターの操作性は思ったより扱いやすいですね。
SKEフォレスターのマルチファンクションディスプレイ&メーター内のマルチインフォメーションの組合わせは、欲しい情報を欲しい時に表示が出来たので大変重宝しました。

翻ってクロストレックのセンターインフォメーションディスプレイとフル液晶メーターは?というとカスタマイズの自由度があまりないように感じます。

できれば、フル液晶メーターのノーマルモード時、スピードメーターがあるので真ん中のデジタルスピードメーターはムリに表示しなくても良いと思います。この部分に瞬間燃費計などの表示をカスタマイズできればパワーメーターとエネルギーフロー、バッテリー残量と燃費が同時に確認できるので燃費チャレンジャーにはとても重宝すると思います。

センターインフォメーションディスプレイの車両の走行状態表示画面には、HVバッテリー残量や動力配分状況(エンジンやモーターの作動や前後輪の配分)が表示されればもっと良いものになると思います。(上:ナビ、下:走行状態など分割表示できれば更にウレシイ❤️)

50プリウスの状態表示画面がとても秀逸だっただけに比較すると物足りなさは否めません。
(余談ですが試した結果、パワーメーターとエネルギーフローメーターを活用すれば、かつてプリウス乗りの間で流行ったエンジンもモーターも使わないで走る超燃費走行、いわゆる「滑空走行」ができそうです。)
〇ナビゲーションシステム
1ヶ月点検でディーラー担当様に市販のナビのように昼間と夜間で画面の表示色が替わる設定はないのか調べていただいたところ、「ない」という回答でした。ディーラー担当様曰く「みんカラなどでスバル純正ナビに対する評判はよく存じております。」ということなのでココではあまり触れないでおきます。
〇モニターのガイド通り駐車すると曲がる?
バックで駐車する時にバックモニターとガイドラインに沿ってバックしていても何故かどちらかに曲がってしまいます。

バックカメラの魚眼レンズの両サイドの婉曲具合が若干違うのかな?と感じたため、念のため1ヶ月点検でディーラー様にお願いして調べていただきましたが特に異常は見当たりませんでした。
どうやらバックカメラの魚眼レンズの両サイドの婉曲具合にワタシの感覚が未だついていけてないだけなのかもしれません。
5 S:HEVを1ヶ月使用した感想
なんと言っても2500cc+120psモーターから繰り出されるパワーやトルク、レスポンスは卓越したものがあります。このパワーユニットが今後、次期フォレスターやもしかしたら次期レヴォーグ(多分ない?)やレイバック(但しステアリングヒーターとXモードの搭載は必須)に搭載されどんな走りをするのか楽しみですね!
また有り余るパワーを第2世代SGPの剛性や足回りがしっかりと受け止め、低重心、シンメトリカルAWDや各種制御システムにより高次元の走りが実現していると、素人ではありますがとても満足しております。なお電磁クラッチになったAWDの反応速度が油圧式よりアップしたことやクラッチが切れてFWDになった時の違いなどは当然鈍感なワタシには感じることはできません。
63リットルのタンク容量は、給油の回数を減らせてとても助かります。
逆に比較することで前車SKフォレスターの優れていたところを再認識・発見することができました、6年間共に過ごせた事に幸せすら感じます。
やはり、SKフォレスターは名車だと思います!

今後、色々いじって楽しんで行こうと思っております。クロストレック乗りのみんカラ諸先輩のレビューや整備手帳を楽しみにGUFクロストレックとのカーライフをより良いものにしていきたいと思います。