
この度、6年弱乗り続けて来た愛車SKEフォレスターアドバンスからGUFクロストレック プレミアム S:HEV EXへ乗り替えることとなりました。
ワタシのドラテクでSKEフォレスターの能力を全く引き出せなかったですが、これを期に6年間、乗り続けて感じた良かったところ、悪かったところを素人なりに率直な意見を書き留めてみました。
1 動力性能
① エンジン
2000cc+モーターについては、パワー不足を感じる場面は少なかったと思います。加速時や深雪から脱出する時などは、モーターのトルクでしっかりアシストしてくれていたと思います。

② リニアトロニックCVT
やはりアクセルを踏み込んだ時のベルトの滑り感(ラバーフィール?)は感じることはありました。しかし回転数を見ながら徐々に踏み込むアクセルワークならばベルトがしっかり噛み込む感じで加速していたと思います。

③ Xモード
冬の北海道の吹雪で、幹線道路で多くの車がスタックして身動きが取れなくなっている中、Xモードのおかげでスタックすること無く走破できました。スバルAWDの走破性能の高さを体感できました。

④燃費
北海道において、夏場は14km/Lですが、やはり冬場では8km/Lまで落ち込みます。
最高燃費は、信号のない山道を往復300kmを走った時の20km/Lでした。
2 ハンドリング
ディーラーで初めて試乗した時、ハンドリングの良さに衝撃を受けました。
それまで乗っていた50プリウスもTNGAで剛性がアップし乗り味が良いと思っていましたが、フォレスターで若干スピードを出して交差点を曲がってみたら、予想以上に軽くタイトに曲がりきりました。この大きさ、車重、車高で重心の低いプリウス50を凌駕するのコーナリングを体感し心が惹かれました。
①水平対向エンジンとシンメトリカルAWDによる左右対称の重量バランス

②スバルグローバルプラットフォーム採用によるシャーシ剛性の高さ

③VDC&アクティブトルクベクタリングによる動力とブレーキ制御

これらによってSUVであるにも関わらず極めて優れたハンドリング性能が享受できているのだと思います。
3 デザイン
SUVらしいオーソドックスなボディは、重量感、迫力があるものの何処か鈍重な感じが否めません。軽快な走りがウリの車だけにチョット勿体ない気がします。
A型のフロントグリルは、往年のSUVを彷彿とさせます。(チョット古臭いかなぁ?)
マイナーチェンジでかなり洗練せれ、スポーティなイメージを個人的に感じました。
4 気になったところ
① 塗装
以前より「スバルの塗装は弱い」と言われていました。我がSKEフォレスターにおいても以下の事例がありました。
ガレージ内で車から降りようとドアを開けた時にドアエッジを壁に軽く当ててしまい塗装が数カ所欠けたような状態になりました。

歴代所有したトヨタやホンダの車では当たっても塗装が剥げることはなかったので少し憤りを感じました。スバル車にはエッジモールが必須ですね。
② ドアノブのメッキ
2度目の車検が終わった頃、運転席側ドアノブのメッキが剥がれているのを発見しました。

長期間の所有にあたり、メッキは経年劣化のリスクが高いように思えました。
③ シートのレザー
コチラも運転席側シートの破れが発生しました。

乗り込む時によく擦れる所
センターコンソールボックスも破れてました。

皮革は強いと安心して油断しないことが肝心
④死角対策
購入時何度か左に車線変更する時に肉眼で確認してウインカーを出して移動を開始はじめた途端にクラクションが鳴らされることがありました。

視界性能にこだわるスバルでさえ立体的にはどうしても死角がある訳で、スタイルに全振りした他社のSUVはもっと見えづらいのが想像できます。
対策として、バックミラーと左の助手席の窓に補助ミラーを追加しました。

アイサイトやリヤビークルディテクションなどの安全装備を過信してはいけないと思い知らされた出来事でした。
⑤燃料タンク
さすがにこのサイズ、燃費で48リットルは少ないと思いました。
2018年の北海道胆振東部地震を経験した身としては、ガソリン不足はトラウマです。
航続距離が短いため、遠出する際は必ず事前のガソスタチェックは欠かせませんでした。
また、日常でも少しでもメーターが減るとすぐ給油していたので週2回は給油していました。
63リットル容量で燃費も悪くなくトルクもあるCB18エンジンが羨ましいと思う場面が多々ありました。
⑥バッテリー
2年目にバッテリーが1個ダメになりました。原因は純正ドライブレコーダーの駐車監視機能による消耗などが考えられますがよくわかりません。e-BOXERモデルには、アイドリングストップ用も含め2個搭載されているのでこの調子でダメになっていったらお財布にかなり厳しいと感じました。

何とか交換はこの1個で6年間しのぎ切りました。週末のレジャー、買い物しか利用しない方は、気を付けて下さい。
⑦ドライバーモニタリングシステム
確かSKEフォレスターが初搭載だったと思います。ドライバーの認識については確立1/2程度だったと思います。乗り込む時のシートポジションは、ほぼ自分で調整していた記憶があります。
5 良かったもの
① マルチファンクションディスプレイ
様々な状況が表示出来てとても重宝しました。

難を一つ言わしてもらえば簡易でも良いので4輪の動力配分状況がモニターできれば雪道を走る時、個人的にはとても助かったなとは思いました。
②サイドシル
降雪時など、乗り込む時の雪や泥の室内への侵入をしっかり防いでくれるスグレモノでした。

クロストレックやレイバックなどの他のSUVにも是非採用して欲しいものです。
③アイサイトセフティプラス
・フロントビューモニター
ガレージから出る時にないと困る我が家の必須アイテムです。
・スマートリアビューモニター
雪や霜などリアウィンドウに付着し時や暗い夜道などの後方の視界が十分に確保できない時に威力を発揮してくれました。

クロストレックにも採用して欲しかったです。
・リアビークルディテクション
何処のメーカーでも装備されていますが後方からの車両の接近を知らせてくれるので車線変更する時にはとても安心感がありました。

しかしながら、どんなスグレモノの機能でも必ず落とし穴があるので何事も過信は禁物です。
・その他
車体が大きいSUVには特に後方の障害物探知やサイドビューモニターは、駐車場とても助かりました。

欲を言えばフロントのインジケータ付のコーナーセンサーがあればもっと良かったです。
・ラゲッジルーム
必要十分な容量とゴルフバックが真横で余裕で入るテールゲートの開口幅は大きな荷物も楽に詰め込めとても使い勝手が良かったです。
・アダプティブドライビングビーム
遠くまで見通せステアリング連動ヘッドランプと合わせ暗い夜道でも絶大な安心感を持って運転することができました。

D型以降はアレイ式になりより細やかな制御ができてると思います。
6 全般
燃料タンク容量など不満なところはあるものの走行性能や安全性その他、SUVとして十分な装備と積載量を兼ね備え特に雪道での安心感やしかも価格がとてもリーズナブルなところは、他の追随を許さないレベルだと(勝手に)思います。6年間に何度も買い替え(具体的にアウトバック、クロストレック、レイバック、他社SUV)を考えましたが、ストロングハイブリッドとアイサイトX(その他Xモード、ステアリングヒーターなど)搭載のGUFクロストレック登場まで、SKフォレスター以上に満足できるクルマがありませんでした。
もうすぐフルモデルチェンジですがストロングハイブリッドやアイサイトXにこだわらないのであれば成熟度の増したSKフォレスターは間違いなく買いだと思います。

ちなみにもしワタシが今度SKフォレスターに乗るとしたらCB18のSTIスポーツにします。
最後に6年間厳寒の北海道で吹雪の中でもスタックせずに安全に走り切ってくれたことにとても感謝しています。